職務経歴書をワードで作成する方法|初心者でもわかる作り方と実践ポイント
職務経歴書はワードで作るのが基本!その理由とは?
転職活動に欠かせない「職務経歴書」。この書類は、あなたの職務経験やスキル、実績を詳細に伝えるもので、履歴書と同じかそれ以上に重要視されます。職務経歴書はパソコンで作成するのが一般的で、**Microsoft Word(ワード)**を使って作るのが主流です。
その理由は、ワードがビジネス文書作成に最適であり、自由なレイアウト調整・編集のしやすさ・PDF変換の容易さなど、職務経歴書作成に適した機能を多数備えているからです。
この記事では、ワードを使って職務経歴書を作りたいけれど「作り方がわからない」という方のために、基本の構成から操作手順、実践的な記載方法まで丁寧に解説します。
ワードで作る職務経歴書の基本構成
まずは、職務経歴書に一般的に使われている構成フォーマットを理解しましょう。以下の順番で作成すると、採用担当者にも読みやすく伝わりやすい職務経歴書になります。
■ 基本構成の例
- タイトル:「職務経歴書」と中央に記載
- 氏名・日付:右上に記載(提出日と自分の名前)
- 職務要約:これまでのキャリアの概要(3~5行程度)
- 職務経歴詳細:会社名、期間、業務内容、実績など
- 資格・スキル:取得資格、業務で使用しているツールや知識
- 自己PR/今後の目標:アピールポイントや将来への意欲
ワードでの作り方|手順と操作の流れ
① 新しいワード文書を開く
Wordを起動し、「白紙の文書」を選んで新規作成します。余白は標準のままでOKですが、レイアウトにこだわる場合は上下左右20mm程度に調整してもよいでしょう。
② フォントと文字サイズを設定
- フォント例:MS明朝、MSゴシック、游ゴシック、メイリオ(読みやすさ重視)
- 本文:10.5pt~11pt
- 見出しや会社名:12pt前後、太字
③ 見出しごとに構成を入力
「職務要約」「職務経歴」「スキル・資格」など、セクションごとに見出しを設け、行間を適切にとって読みやすくします。
④ 表や箇条書きを活用する
業務内容や職歴の記載は、表形式にすると整って見えやすくなります。以下のような構成がおすすめです:
期間 | 会社名 | 所属・職種 | 業務内容・実績 |
---|---|---|---|
2019年4月~2023年3月 | 株式会社○○ | 営業部 | 新規開拓営業、既存顧客フォロー、売上前年比110%達成 など |
また、箇条書きを使うことで文章が詰まりすぎず、要点が伝わりやすくなります。
⑤ 完成後はPDFで保存
作成が完了したら、**「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPSとして保存」**を選択してPDF形式に変換しましょう。これにより、レイアウト崩れの心配がなく、企業に提出しやすくなります。
実践的な記載例(ワードで使える文面)
【職務要約の例】
営業職として約6年間、法人・個人顧客への提案営業を経験。業界知識を活かした課題解決型営業により、年間目標を120%達成。社内でトップセールスとして表彰歴あり。チームリーダーとしてマネジメント経験も有する。
【スキル・資格の例】
- Excel:VLOOKUP・IF関数、ピボットテーブルを用いたデータ集計
- Word:社内文書、業務マニュアル作成、差し込み印刷機能の使用
- PowerPoint:営業資料・提案書の作成
- 日商簿記2級、TOEIC 750点
ワードで作成する際の注意点
- 色使いは控えめに(基本は黒、見出しに薄いグレー程度なら可)
- 過剰な装飾や写真の挿入は避ける(ビジネス文書としての信頼性を保つ)
- 誤字脱字を丁寧にチェックする
- 印刷して見た目を確認する(PDF変換前の最終チェック)
テンプレートを活用するのもおすすめ
職務経歴書をワードで一から作るのが不安な方は、転職サイトやハローワーク、Microsoftの公式テンプレートなどを活用するのも良い方法です。最初はフォーマットに沿って入力し、慣れてきたら自分の職種に合わせてアレンジしていきましょう。
まとめ|ワードで職務経歴書を“わかりやすく、丁寧に”伝える
ワードは自由度が高く、職務経歴書の作成に最も適したツールです。ただし、内容がいくら充実していても、レイアウトが乱れていたり、伝え方が曖昧だったりすると、せっかくの経験が十分に評価されない可能性もあります。
「わかりやすく、見やすく、丁寧に」──この3つを意識しながらワードで職務経歴書を作成すれば、あなたのこれまでの実績やスキルを、しっかりと企業に伝えることができるはずです。
あなたのキャリアの魅力を最大限に引き出す一枚を、ワードで自信を持って仕上げていきましょう。