職務経歴書における「Wordスキル」の効果的な書き方|評価される実務レベルとは?
「Wordスキル」は立派な強みになる
転職活動で提出する職務経歴書には、これまでの職務内容に加えて、業務に活かせるスキルを記載するのが一般的です。その中でも見落とされがちなのが、「**Microsoft Word(ワード)**のスキル」です。
一見、Wordの操作は「誰でもできる」基本スキルのように思われるかもしれませんが、実はそのレベルには大きな差があります。ビジネス文書の作成や文書整形、社内マニュアル作成など、Wordのスキルは事務職をはじめ、あらゆる業種で“業務効率と正確性”を左右する大切な要素です。
この記事では、Wordスキルを職務経歴書に効果的に盛り込む方法、具体的な記載例、アピールできる操作レベルなどを、実践的にご紹介します。
なぜ「Wordスキル」が評価されるのか?
採用担当者が職務経歴書でWordスキルをチェックするのは、以下のような理由があります。
1. 文書作成の頻度が高い業務が多い
報告書、議事録、契約書、マニュアル、社内通知など、Wordはビジネス文書作成の標準ツールとして幅広く使われています。
2. 文書の整った見た目は“仕事の丁寧さ”の証
読みやすいフォントや適切な段落設定、整ったレイアウトで仕上げられた文書は、業務に対する意識やビジネスマナーの高さを表します。
3. 社内・社外との文書のやり取りが多い職種で特に重要
特に総務・人事・営業事務・秘書・公的機関・教育関連などでは、Wordの操作レベルが業務の精度やスピードに直結します。
職務経歴書におけるWordスキルの書き方|3つのポイント
① 使用経験を明記する
例:
Wordを用いた社内文書の作成(報告書、会議資料、稟議書など)を日常的に実施。
② 実際の業務にどう使っていたかを書く
例:
定型フォーマットを作成・整備し、業務効率を向上。差し込み印刷機能を活用し、通知文作成を自動化。
③ 習熟度を機能レベルで示す
例:
目次・スタイル機能、図表の挿入、セクション区切りなどの高度なレイアウト調整に対応可能。
職務経歴書への記載例
【スキル・使用ソフト欄での記載例】
使用ソフト・業務スキル
- Word:社内文書(稟議書・議事録・マニュアル)作成。スタイル・目次機能、ヘッダー・フッター設定、差し込み印刷などに対応。文書フォーマットの整備経験あり。
- Excel:関数(VLOOKUP・IF)、ピボットテーブル、グラフ作成を用いた売上分析。
- PowerPoint:社内プレゼン資料、提案書作成に使用。
【職務内容内に組み込む記載例】
株式会社〇〇(2019年4月〜2023年3月)
営業事務として、受発注管理・請求書発行・会議資料作成を担当。Wordを用いて営業報告書テンプレートを作成・統一し、各部署での文書作成効率化を推進。差し込み印刷機能による宛名ラベル作成など、自動化による事務工数削減にも貢献。
Wordスキルのレベル別アピールポイント
レベル | できること | アピール文例 |
---|---|---|
基本操作 | 文字入力、保存、印刷、改行 | 「ビジネス文書の作成に日常的に使用」 |
中級 | 書式設定、段落調整、表・画像の挿入 | 「フォーマットを用いた資料作成に対応可能」 |
上級 | スタイル、目次作成、差し込み印刷、図表番号 | 「目次自動生成・図表管理を活用し文書の品質向上に貢献」 |
MOS(Microsoft Office Specialist)などの資格を持っている場合は、それを明記することで信頼性が高まります。
Wordスキルを職務経歴書でアピールすべき職種
- 事務職(一般・営業・医療・法務)
- 総務・人事・広報などのバックオフィス職
- 秘書・受付・管理部門アシスタント
- 教育・研修業務(マニュアル作成)
- 公共機関・行政関連(公文書の整形)
こうした職種では、Wordでの書類作成力がそのまま業務スキルとして直結します。
まとめ|「Wordスキル」は書き方次第で強力な武器になる
Microsoft Wordを使いこなす力は、どの業種・職種においても評価される基本スキルです。だからこそ、職務経歴書ではただ「使えます」と書くのではなく、**「何を・どのように・どのレベルで使っていたか」**を具体的に伝えることで、採用担当者に確かな印象を与えることができます。
あなたの地道な事務作業や文書作成の経験は、職場にとって欠かせない“実務力”です。職務経歴書で、ぜひその価値をしっかりと伝えていきましょう。