採用担当に響く「取り組み」の書き方とは?職務経歴書で差をつける具体的な表現方法を解説
転職活動において、職務経歴書は「どんな仕事をしてきたか」だけでなく、「どう取り組んできたか」をアピールする重要な書類です。企業側は、応募者のスキルや実績だけでなく、仕事への姿勢や課題への取り組み方、主体性を知りたがっています。
この記事では、「職務経歴書 取り組み」というキーワードに沿って、取り組み内容の書き方や効果的なアピール方法、実例、注意点まで詳しく解説します。
なぜ「取り組み」を書くことが重要なのか?
職務経歴書では、「担当業務」「実績」の記載が一般的ですが、それだけではあなたの仕事に対する姿勢や行動力が伝わりづらいこともあります。
そこで注目されるのが、「業務に対してどう取り組んだか」「どんな工夫や改善を行ったか」といった姿勢です。これは、企業が求める「主体性」「課題解決能力」「成長意欲」などの判断材料になります。
取り組みを記載するメリット
✅ 単なる業務の羅列から一歩進んだアピールになる
✅ 行動力や工夫、主体性が伝わる
✅ 実績が少ない職種や経験年数が浅い場合でも補える
✅ 面接時の具体的な質問材料になる
「取り組み」を書くときの基本構成
取り組みを記載する際は、以下のような構成にすると分かりやすく伝わります。
- 背景・課題:どんな状況だったのか?何が問題だったのか?
- 自分の取り組み内容:どのような工夫や行動をしたのか?
- 結果・効果:どのような成果につながったか?
この流れに沿って書くと、読み手がイメージしやすくなります。
記載例(職種別)
【営業職の例】
新規顧客の獲得が伸び悩んでいたため、自ら営業エリアの分析とターゲット層の見直しを実施しました。顧客ニーズに合った提案資料を作成し、1か月あたりの訪問件数を25%増加。結果として、3か月間で新規契約件数を前年比140%に伸ばしました。
【事務職の例】
月末の請求処理に時間がかかっていたため、処理フローを見直し、Excel関数を活用した自動化ツールを作成しました。これにより作業時間を従来の半分以下に短縮でき、残業時間の削減にも貢献しました。
【販売・接客業の例】
店舗のリピーター率が低下していたため、接客後のアンケートをもとに顧客対応を改善。スタッフ全員と連携し、「お客様ごとの接客メモ」を導入した結果、リピーター率が15%向上し、クレーム件数も減少しました。
職務経歴書への書き方例
職務経歴書に「取り組み」を盛り込む際は、【職務経歴】の業務内容または【自己PR】の中に自然に組み込むと効果的です。
【職務経歴内での記載例】
■ 株式会社○○(2020年4月~現在)
職種:営業職
【業務内容】
・法人向け通信機器の提案営業
・既存顧客フォロー、新規開拓
【主な取り組み】
・新規開拓の成果向上を目指し、競合他社の提案内容を調査し、自社製品の強みを明確化した提案資料を作成
・営業先ごとにプレゼン内容をカスタマイズしたことで、年間契約数が前年比130%に向上
【自己PRでの記載例】
私は常に「課題の本質を見抜き、改善策を提案・実行する」ことを意識して業務に取り組んできました。営業活動の中で成果が伸び悩んだ際には、独自に競合分析と顧客アンケートを行い、提案内容を見直すことで結果に結びつけた経験があります。今後も主体的に行動し、成果を生み出せる人材を目指します。
取り組みを記載する際の注意点
注意点 | 解説 |
---|---|
抽象的な表現は避ける | 「頑張った」「工夫した」だけでは伝わらないため、行動や結果を具体的に書く |
企業やチームの功績と混同しない | 自分の役割や工夫を明確にする |
結果が出ていなくてもプロセスを重視 | 成果が出なかった場合でも「どう考え、何を試したか」は評価対象になる |
まとめ|「取り組み」は職務経歴書を強化する武器になる
「取り組み」は、あなたがどのように課題に向き合い、どのように行動してきたかを示す絶好のアピールポイントです。単に「どんな仕事をしたか」を書くだけではなく、「どう取り組んだか」「何を工夫したか」「何を改善したか」を具体的に伝えることで、職務経歴書の説得力は格段に高まります。
✅ 経験やスキルに加えて、行動の姿勢を伝える
✅ 結果だけでなく、取り組んだプロセスも重要
✅ 面接での会話にもつながる“強み”になる
職務経歴書を作成する際には、ぜひ「あなたならではの取り組み」をしっかり盛り込んで、他の応募者との差別化を図りましょう。