総務職の職務経歴書における自己PRの書き方とアピールポイント
企業の運営を円滑に進めるために欠かせない「総務職」。表舞台に出ることは少なくとも、バックオフィスの中核として会社を支える重要な役割を担っています。そんな総務職への転職活動で成功をつかむためには、職務経歴書の中で自身の実績や強みを的確に伝えることが不可欠です。特に、自己PR欄は自分の「価値」や「仕事への姿勢」をアピールできる大きなチャンスとなります。
この記事では、総務職の経験を活かして職務経歴書を作成する際の自己PRの書き方、盛り込むべきスキルや視点、そして活用できる例文まで、詳しく解説します。
なぜ総務職の自己PRが重要なのか?
総務の仕事は多岐にわたり、日々の業務が「社内の当たり前」を支えているため、成果が数値化されにくい傾向があります。そのため、職務経歴書においても、単なる業務内容の羅列だけではあなたの実力が十分に伝わらないことがあります。
自己PR欄は、自分の仕事に対する姿勢や、日々どのように工夫して業務に取り組んでいるかを具体的にアピールできる場所です。総務職としての経験に自信がある方こそ、この欄でしっかり自分の価値を伝えましょう。
総務職の自己PRに盛り込むべき要素
以下のようなスキルや経験は、自己PR欄に効果的に活用できます。
1. 幅広い業務対応力
- 文書作成・備品管理・契約書管理・安全衛生管理など
- 社内全体を見渡し、必要な業務を先回りして実行する力
2. 調整力・コミュニケーション能力
- 各部署や外部業者とのやりとり
- 社内イベントの調整や株主総会の運営補助など
3. 改善提案・業務効率化
- 書類作成や管理フローの見直し
- ペーパーレス化やクラウドツール導入など
4. 正確性・信頼性
- 社内で「頼られる存在」としての立ち位置
- ミスなく丁寧に処理する業務姿勢
これらを具体的な業務事例とセットで述べることで、読み手にとって説得力のある内容になります。
【例文】総務職の職務経歴書に使える自己PR文
例文①:幅広い業務とマルチタスク能力をアピール
総務職として5年間、備品管理から契約書の取りまとめ、社内イベントの運営、株主総会資料の作成補助まで幅広く担当してきました。日々発生するさまざまな業務に対し、優先順位を見極めて正確に対応することを常に心がけております。社内外の関係者と円滑に連携を取りながら業務を進める力には自信があり、突発的な依頼にも柔軟に対応できる点を評価いただいております。
例文②:業務改善・効率化の実績をアピール
前職では、総務業務の中で非効率だった稟議書管理フローを見直し、電子申請システムの導入を提案・実行しました。その結果、承認までにかかる時間を約50%短縮し、部門全体の生産性向上に貢献することができました。こうした課題解決型のアプローチを通じて、総務職として組織全体のサポート力を高める意識を常に持っています。
例文③:信頼される業務姿勢をアピール
総務という立場上、社内の誰からの依頼にも丁寧かつスピーディに対応することが求められるため、「相談しやすい・頼れる存在でいること」を意識してきました。実際に、社員からの相談窓口として名前が挙がることも多く、業務だけでなく人間関係の面でも円滑な職場環境づくりに貢献してきた自負があります。
職務経歴書での自己PRの位置と見せ方
一般的に職務経歴書では、以下の構成で自己PRを盛り込みます。
- 職務要約(最初に簡潔にキャリアをまとめる)
- 職務詳細(時系列で会社名、業務内容、実績を記載)
- スキル・保有資格
- 自己PR(最後に自身の強みや姿勢をまとめる)
自己PRの欄は箇条書きでも、文章形式でも構いませんが、「実績」→「姿勢」→「今後の目標」という流れで書くと、読みやすく印象に残ります。
まとめ
総務職は、会社全体を支える縁の下の存在でありながら、その貢献は定量的に見えにくいものです。だからこそ、職務経歴書の自己PR欄で、経験・スキル・姿勢をしっかり言語化することが重要です。
業務内容だけでなく、「どのような意識で取り組み、どう貢献したのか」を明確に伝えることで、採用担当者にあなたの魅力がより深く伝わります。
丁寧に整えた自己PRは、あなたの経験を強みに変え、転職成功への大きな後押しとなるでしょう。