職務経歴書の書き方・正社員登用経験のアピール方法
転職活動において、ご自身のキャリアを応募先企業に伝える職務経歴書は非常に重要です。その中で、アルバイトや契約社員といった非正規雇用から正社員へと登用された経験は、ご自身の能力や勤務姿勢を客観的に証明する強力なアピールポイントとなります。この貴重な経験を、採用担当者に的確に伝えるための書き方について解説します。
正社員登用経験が持つ意味
企業が非正規雇用のスタッフを正社員として登用するには、相応の理由があります。それは、ご自身の勤務態度が真面目であったこと、既存の業務を正確に遂行する能力があったこと、そして何よりも「今後も継続して会社に貢献してくれる人材」であると高く評価された結果に他なりません。この事実は、転職市場においても、ご自身の信頼性を裏付ける客観的な証拠となります。
職務経歴書への基本的な記載方法
正社員登用経験を記載する場合、同じ会社内での出来事として、時系列に沿って記述するのが基本です。まず、その企業に入社した時点の情報を記載し、その後、正社員に登用された事実と時期を追記します。一つの企業(在籍期間)の枠の中で、ご自身のステップアップの過程が分かるように整理します。
登用の事実を明確に示す書き方
採用担当者が一目で経緯を理解できるよう、雇用形態の変更を明確に記述することが重要です。例えば、「〇年〇月 〇〇株式会社 入社(契約社員として)」と入社時の雇用形態を明記し、その後の経歴欄に「〇年〇月 正社員登用」と、登用された年月を正確に記載します。この一文があることで、ご自身のキャリアに起きたポジティブな変化が伝わります。
登用前(非正規雇用時)の業務内容
正社員に登用されるに至った背景として、登用前の業務内容も具体的に記載します。どのような業務を担当し、どのような姿勢で取り組んでいたのかを示します。例えば、業務改善の提案や、後輩スタッフの指導など、契約社員でありながらも主体的に業務に関わっていた実績があれば、それが登用の理由付けとして説得力を持ちます。
登用後の業務内容と責任の変化
登用された事実だけでなく、登用によって「何が変わったのか」を記述することが、ご自身の成長を示す上で非常に効果的です。例えば、「正社員登用後、〇〇(より難易度の高い業務)を担当」や「店舗の売上管理の一部を任されるようになる」といった、業務範囲の拡大や、任される責任が大きくなった点を具体的に示すことで、ご自身のステップアップした能力をアピールできます。
経験を誠実に伝え、評価に繋げる
正社員登用という経験は、ご自身の「実績」の一つです。この事実を職務経歴書に隠すことなく、明確に、そして自信を持って記載することが大切です。ご自身の努力が社内で評価されたという客観的な事実を誠実に伝えることで、転職先の採用担当者にも、ご自身の持つポテンシャルや貢献意欲は必ず伝わります。





