【職務経歴書と履歴書の内容が重複してもいい?】正しい書き分け方と一貫性の持たせ方
転職活動に欠かせない「履歴書」と「職務経歴書」。どちらにも学歴や職歴、自己PRといった共通する情報を記載することになりますが、ここで多くの人が迷うのが――
「内容が重複しても大丈夫なのか?」
という問題です。
「同じことを2回書くのはマイナス?」「どちらか片方にしか書いちゃいけない?」と不安になる方も多いですが、結論から言えば、ある程度の重複は問題ありません。ただし、“伝え方”を変えるのがポイントです。
この記事では「職務経歴書 履歴書 重複」というキーワードに基づき、
- 履歴書と職務経歴書の役割の違い
- 重複してもよい内容・避けるべき重複
- 効果的な書き分け方と実例
- 一貫性を保ちながら印象を良くするコツ
を詳しく解説します。
1. 履歴書と職務経歴書の役割の違いを理解しよう
まず前提として、この2つの書類には明確な「目的の違い」があります。
書類名 | 主な目的 | 特徴 |
---|---|---|
履歴書 | 応募者の基本情報・学歴・職歴を一覧で伝える | 決まったフォーマット。簡潔さが重視される |
職務経歴書 | 業務内容やスキル、成果を詳しく伝える | 自由形式。内容の詳細さや論理性が求められる |
つまり、**「履歴書は概要」「職務経歴書は詳細」**という使い分けが基本です。
2. 重複しても問題ない項目と、避けた方がよい内容
✅ 重複してもよい(むしろ必要)な項目
- 職歴の会社名・在籍期間(必ず一致させること)
- 保有資格や免許(両方に記載して問題なし)
- 志望動機・自己PR(ただし表現は変える)
❌ 避けるべき重複の仕方
- まったく同じ文章をコピー&ペースト
→ 採用担当者に「使い回し」「熱意がない」と思われるリスク - 詳細な業務内容を履歴書に詰め込む
→ 履歴書はあくまで“概要”を伝える場。書きすぎると読みにくい
3. 自然に重複を回避する書き分け方【自己PR編】
▶ 履歴書(簡潔でコンパクトに)
コミュニケーション能力と責任感を活かし、営業職として年間売上目標を達成。社内表彰の経験もあり、今後はマネジメントにも挑戦したいと考えています。
▶ 職務経歴書(経験・数字・工夫を交えて詳しく)
営業職として法人顧客の新規開拓と既存フォローを担当。業界理解と信頼構築を重視した対応により、年間売上1,200万円を達成し、社内表彰を受賞しました。ヒアリング力を活かして複数商材のクロスセルにも成功し、前年対比140%の成績に貢献しました。
▶ 同じ経験を扱っていても、「要約」と「詳細」という明確な役割の違いがあるため、**“重複”ではなく“補完”**という形になります。
4. 職歴や資格の重複はどうする?
✅ 職歴・在籍期間の重複はOK(必須)
両方に記載が必要です。むしろ職務経歴書と履歴書で異なる情報になっていると、「経歴詐称」や「記載ミス」と誤解されるおそれがあります。
✅ 資格の重複も問題なし
「資格欄」は履歴書に書くのが基本ですが、職務経歴書にも「業務に活かせる資格」として記載することで、説得力が増します。
5. 一貫性+深掘りが理想の形
履歴書と職務経歴書は別々の書類でありながら、**一貫したキャリアストーリーを伝えるための“セット”**です。
- 履歴書では「印象づける」
- 職務経歴書では「具体的に証明する」
この役割分担を意識して書けば、多少内容が重複していても、むしろ「軸のブレない人物」というポジティブな印象につながります。
6. よくある質問(Q&A)
Q. 履歴書と職務経歴書、どちらに自己PRを書けばいいですか?
▶ 両方に書いてOKです。ただし、履歴書は「短く簡潔に」、職務経歴書は「詳細に具体的に」と使い分けましょう。
Q. 履歴書の志望動機と職務経歴書の自己PRが似てしまいます。どうしたら?
▶ 目的が違うので、表現や内容の切り口を変えるのがおすすめです。
たとえば:
- 志望動機 →「なぜこの会社・職種に興味を持ったか」
- 自己PR →「どのように自分の経験が貢献できるか」
まとめ|職務経歴書と履歴書の“重複”は問題なし、ただし表現と構成に工夫を!
「職務経歴書 履歴書 重複」というキーワードが示すように、2つの書類に同じ情報を書くこと自体は問題ありません。大切なのは、それぞれの目的や役割に応じて“書き方を変える”ことです。
✅ 最後のポイントまとめ
- 履歴書は「簡潔な概要」、職務経歴書は「詳細で論理的な説明」
- 内容が重複していても、書き方が違えば問題ない
- 自己PRや志望動機は切り口・レベル感を変えて使い分けよう
- 両方の内容に一貫性を持たせることが信頼につながる
「同じ内容を書いてはいけない」と気にしすぎるよりも、「それぞれの書類が補完し合っているか」を意識して、バランスの良い応募書類を目指しましょう。