職務経歴書における「入社・退社」の正しい書き方|年号表記・記載場所・注意点まで徹底解説
転職活動で提出する職務経歴書では、過去の勤務先での入社・退社の年月を正確に記載することが求められます。しかし、「入社日と退社日の書き方に迷う」「在籍中の場合はどう書けばいい?」「和暦・西暦どちらが正しいの?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
職務経歴書における「入社」「退社」の表記は、経歴の信頼性を左右する非常に重要なポイントです。日付が曖昧だったり、履歴書と食い違っていたりすると、書類選考の段階で不信感を持たれることもあります。
この記事では、「職務経歴書 入社 退社」というキーワードに基づき、基本の書き方、フォーマットの例、在職中・短期離職・ブランクがある場合の記載方法まで、丁寧に解説します。
1. 「入社・退社」の記載は職歴ごとに明記するのが基本
職務経歴書では、勤務先ごとに「勤務期間(入社・退社)」「企業名」「業務内容」「実績」などをまとめて記載します。
■ 職務経歴の記載例(基本形)
〇〇株式会社(2018年4月入社〜2021年3月退社)
雇用形態:正社員
職種:営業職
業務内容:法人向けのルート営業を担当。月平均20社を訪問し、製品提案から受注までを一貫して対応。
実績:年間売上目標120%達成、2020年度営業表彰受賞
このように、入社・退社年月は各職歴の冒頭に明記するのが一般的です。
2. 「入社・退社」の書き方のルールと注意点
✅ 西暦か和暦かは統一する
- 職務経歴書では西暦での表記が主流
- ただし、履歴書と合わせて和暦で統一してもOK
- 途中で表記を混在させないように注意(例:2019年/令和元年)
✅ 月まで正確に記載する
「2018年4月入社~2021年3月退社」など、年と月の両方を記載するのが基本です。月の記載がないと、在籍期間が不明瞭になってしまいます。
✅ 在職中の場合の書き方
現在も在籍している会社については、「在職中」や「現在に至る」と記載します。
例:
株式会社〇〇(2021年4月入社〜現在に至る)
✅ 退職理由は原則として記載不要(必要に応じて記載)
職務経歴書には基本的に退職理由を書く必要はありません。
ただし、短期間の離職や複数回の転職がある場合には、簡潔に補足しておくことで印象が良くなります。
例(特記事項として):
2020年9月退社後、家族の介護のため半年間離職。その後再就職し、2021年4月より現職に従事。
3. 異動・出向・契約変更がある場合の記載例
複数の部署や雇用形態を経験している場合、入社から退社の流れを明確に分けて記載します。
▼ 記載例(異動あり)
株式会社〇〇(2015年4月入社~2022年3月退社)
【2015年4月~2019年3月】営業部
・法人営業として新規顧客開拓を担当
・年間売上1,500万円達成
【2019年4月~2022年3月】企画部に異動
・製品プロモーションの企画立案・実行
・展示会運営やパンフレット作成に携わる
4. 「入社・退社」を書くときのよくあるミスと対策
ミスの内容 | 対策 |
---|---|
月が抜けていて期間が不明確 | 必ず「〇年〇月」まで書く |
履歴書と職務経歴書で退職年月が違う | 両方の書類で一致させる |
書類上、空白期間が生まれてしまう | 必要に応じてブランク期間の説明を追加 |
在職中と記載しながら退社日も記載 | 「現在に至る」「在職中」で統一すること |
5. 入社・退社の記載が重要視される理由
職務経歴書は採用担当者が以下の点を確認するために使います:
- どのくらいの期間、どんな業務に携わったか
- 転職の頻度や職歴の一貫性
- 短期離職・空白期間の有無
- 職務内容の蓄積度・スキルの成長度
つまり、**入社・退社の記載は経歴の信頼性を証明するための「基本情報」**なのです。
まとめ|「入社・退社」は職務経歴書の要。正確・丁寧に記載しよう
「職務経歴書 入社 退社」というテーマにおいて、もっとも大切なのは、採用担当者にとって読みやすく・正確に・わかりやすく伝えることです。
✅ 各職歴の冒頭に「〇年〇月入社〜〇年〇月退社」を記載
✅ 西暦/和暦はどちらでもOK。必ず統一すること
✅ 在職中なら「現在に至る」「在職中」で明記
✅ 異動・出向・短期離職などは補足で丁寧に説明
たとえシンプルな情報でも、「丁寧に整理されていること」は、あなたの仕事への姿勢そのものを伝えるメッセージになります。
しっかりと整った「入社・退社」の記載で、信頼感のある職務経歴書を仕上げましょう。