職務経歴書が「任意の場合」はどうする？｜提出すべきか迷ったときの判断基準と作成のコツ

転職活動の求人票や応募ページを見ていると、「職務経歴書（任意）」という表記を見かけることがあります。このような場合、「本当に出さなくてもいいのか？」「提出しないと不利になるのでは？」と悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、職務経歴書が任意であっても、できる限り提出した方が有利に働くことが多いです。任意とは「提出してもしなくてもよい」という意味ではありますが、**“出すかどうかで評価に差がつく”**ことは確実にあります。

この記事では、「職務経歴書 任意の場合」というテーマに沿って、任意と記載されている理由、提出すべきかどうかの判断基準、出す場合の書き方と内容、出さない場合の注意点などを、具体的にわかりやすく解説します。

「職務経歴書 任意」とはどういう意味？

求人票や応募フォームにおける「任意提出」とは、企業が職務経歴書の提出を必須とはしていないが、あれば歓迎するというスタンスを示しています。

つまり、「提出してもしなくてもよい」が文字通りの意味ですが、実際の選考現場では以下のように考えられています：

• 出した場合 → 応募者の情報がより詳しく把握でき、評価材料が増える
• 出さなかった場合 → 書類だけではスキルや実績の判断が難しくなる可能性がある

提出したほうが、あなたのやる気・丁寧さ・スキルが伝わりやすく、結果的に選考で有利になりやすいのです。

職務経歴書が任意の場合、提出するべきか？

以下のような状況であれば、積極的に提出するのがおすすめです。

✅ 職務経験やスキルをしっかりアピールしたい

履歴書だけでは書けない実績や成果、具体的な業務内容を伝えることで、他の応募者と差をつけられます。

✅ 社会人経験が2社以上ある

転職経験がある場合、職歴を時系列で整理した職務経歴書の方が、面接官にとっても把握しやすくなります。

✅ 書類選考がある求人に応募する

任意とはいえ、書類選考がある場合は情報が多い方が通過率は高くなります。

提出しない方が良いケースはある？

以下のようなケースでは、提出を無理にしなくても大きな問題にはなりません。

▶ 職歴がまったくない（新卒やフリーターで職歴なし）

履歴書で最低限の情報が伝わるため、無理に書かなくてもOKです。ただし、アルバイト経験や資格取得などがある場合は職務経歴書で補足した方が印象は良くなります。

▶ 緊急の応募で時間がない

締切ギリギリで応募する必要がある場合は、履歴書のみでも問題ありません。その後、職務経歴書を追加提出する形でも対応可能です。

任意提出でも高評価につながる！職務経歴書の書き方ポイント

職務経歴書を提出する際は、任意だからこそ「内容の質」が重要です。以下のような点を意識して作成しましょう。

1. 職務要約は簡潔に（3～5行程度）

自分のキャリア全体を短くまとめ、採用担当者が“ひと目で内容を把握できる”ようにします。

2. 職歴ごとに役割と成果を明記

【例】
株式会社〇〇（2019年4月～2022年3月）
職種：法人営業
業務内容：中小企業向けの通信サービスの提案営業。月平均20社を担当。
実績：年間売上目標120%達成／顧客継続率90%以上維持

3. 自己PR欄では応募先と関連付けて書く

「なぜこの職種・企業に応募したのか」「何を活かせるか」を明確に伝えることが大切です。

職務経歴書を提出する際の注意点（任意提出時でも同様）

• 履歴書と内容に整合性を持たせる（職歴の年月や企業名が一致しているか確認）
• 誤字脱字のチェックは必須（提出する以上は丁寧な印象を残すことが重要）
• PDF形式で提出するのが望ましい（レイアウト崩れ防止・企業側の印刷対応を考慮）

よくある質問（Q&A）

Q. 「職務経歴書任意」とあるけど、出さないと落ちやすい？

→ 必ずしもそうとは限りませんが、提出した方が印象が良くなり、選考に進みやすくなる傾向があります。

Q. 内容に自信がないときでも提出すべき？

→ はい。簡潔でも構いません。「どのような仕事をしてきたか」を具体的に書くことで、真剣さと誠意が伝わります。

Q. 面接時に提出でも間に合いますか？

→ Web応募時に提出できなくても、**「面接時に持参」や「後日メールで送付」も可能です。**その旨を伝えれば丁寧な対応として評価されます。

まとめ｜「職務経歴書 任意」の場合でも提出がベスト

「職務経歴書が任意」と書かれていたとしても、それは**「提出しないほうがよい」という意味ではなく、「提出すると評価が上がるチャンス」**ととらえるべきです。

✅ 任意提出でも内容次第で他の応募者と差がつく
✅ 特に転職経験者は提出する方が印象が良い
✅ 簡潔でもOK。誠意と意欲を示すことが大切
✅ 応募企業ごとに内容を微調整できればベスト

職務経歴書を出すかどうか迷ったときこそ、「自分を伝えるチャンス」と前向きに考え、丁寧な一枚を作成してみてください。きっと、あなたの想いや実績が企業の目に留まるはずです。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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