採用担当者に響く「職務経歴書の内容」とは?構成・書き方・注意点まで詳しく解説
転職活動を始めると、「職務経歴書を用意してください」と言われる場面がよくあります。しかし、いざ作成しようとすると、「職務経歴書の内容には何を書けばいいのか?」「どこまで詳しく書くべき?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「職務経歴書 内容」というキーワードに沿って、記載すべき基本構成から、実際に評価されるポイント、職種別の具体例、よくあるミスまでを丁寧に解説します。はじめて職務経歴書を作成する方も、ブラッシュアップしたい方もぜひ参考にしてください。
そもそも職務経歴書とは?
職務経歴書とは、これまでの職務経験や実績、スキル、仕事への取り組み姿勢などを応募先企業に伝える書類です。履歴書が「プロフィール」だとすると、職務経歴書は「キャリアの説明書」といえます。
職務経歴書の内容を通じて、採用担当者は「この人が即戦力になるか」「うちの職場に合うか」を判断します。
職務経歴書の基本的な内容と構成
以下は、一般的な職務経歴書の構成です。読み手にわかりやすく伝えるため、A4用紙1〜2枚程度にまとめるのが理想です。
1. タイトル・氏名・作成日
例:職務経歴書/氏名:山田 太郎/作成日:2024年4月1日
2. 職務要約(3〜5行)
これまでのキャリアを要点だけ簡潔にまとめた部分。全体の導入として重要です。
例:
営業職として5年の経験があり、法人・個人双方への提案営業に従事。新規開拓と既存顧客フォローのバランスを意識した営業活動を展開し、常に目標達成率120%以上を維持。
3. 職務経歴(会社ごとに記載)
- 会社名・勤務期間・雇用形態
- 所属部署・役職
- 業務内容(具体的に)
- 実績・成果(可能な限り数値化)
例:
■ 株式会社ABC(2019年4月〜2024年3月)
職種:法人営業/雇用形態:正社員
【業務内容】
・中小企業向けITサービスの新規開拓・提案
・見積作成、契約交渉、導入支援、アフターフォロー
【実績】
・年間契約数:平均55件(社内トップ3)
・継続率90%以上を維持し、リピート率の向上に貢献
4. 保有資格・スキル
業務に関連する資格やスキルを記載します。ITツールや語学力もここに含めます。
例:
- 日商簿記2級(2022年取得)
- MOS Excel Expert
- Salesforce 活用経験あり(導入~活用)
- 英語(TOEIC 730点)
5. 自己PR・得意分野
自分の強みや得意分野を簡潔にアピールする欄。実体験に基づいた内容が効果的です。
例:
私の強みは、相手のニーズを的確に把握し、最適な提案を行う「ヒアリング力」です。営業経験を通じて得た信頼関係構築のスキルを活かし、リピーターの増加やクロスセルにも成功してきました。
6. 特記事項(必要に応じて)
離職期間の説明、資格取得見込み、時短勤務の希望など、採用側に伝えておきたいことを補足します。
内容に深みを出すためのポイント
✅ 数値や実績で説得力を持たせる
「頑張りました」ではなく「前年比120%」「月間○件の対応」など、数字で示しましょう。
✅ 応募職種に関連した内容を中心に
すべての経験を並べるのではなく、応募先に関連する職務に絞って詳しく書くのが効果的です。
✅ 客観性+あなたらしさ
事実に基づいた記載をしつつ、自分らしさや工夫したポイントを盛り込むことで、魅力が伝わります。
よくあるNG例と注意点
NG内容 | 理由・対策 |
---|---|
内容が抽象的すぎる | 「幅広く対応しました」→ 何をどのように対応したかを具体的に |
履歴書と内容が矛盾している | 勤務期間や資格の取得年月日などは必ず一致させる |
長すぎて読みづらい | A4で2枚以内が原則。箇条書きや見出しで整理を |
職種別:職務経歴書に盛り込むべき内容の例
● 営業職
- 新規 vs 既存営業の割合
- 担当エリア・業界
- 売上実績/達成率
- チームとの連携・表彰歴など
● 事務職
- 使用ソフト(Excel、会計ソフト等)
- 書類作成・データ管理の工夫
- 業務効率化や改善への取り組み
● エンジニア・IT職
- 担当フェーズ(要件定義、開発、テストなど)
- 使用言語・ツール・フレームワーク
- 関わったプロジェクトの規模と役割
まとめ|職務経歴書の内容は「読み手視点」で設計しよう
「職務経歴書 内容」とは単なる経歴の羅列ではなく、“あなたがどのように働いてきたか”を伝えるプレゼン資料です。
✅ A4で1〜2枚にまとめるのが基本
✅ 職務要約・経歴・実績・スキル・自己PRの構成が基本形
✅ 数値や具体例を盛り込み、読み手の理解を助ける
✅ 応募先に合わせて“伝える内容”を調整するのが重要
職務経歴書の内容は、あなたの強みと魅力を相手に伝える第一歩です。読みやすく、わかりやすく、そして伝わる内容を意識して、採用に近づく職務経歴書を完成させましょう。