事務職の職務経歴書の書き方|採用担当者に響くポイントと例文付きガイド
「職務経歴書 事務」の基本と目的とは?
事務職への応募で提出する職務経歴書は、単なる業務の羅列ではなく、**「どのように事務業務を遂行してきたか」や「どんな工夫・成果を出したか」**を伝えるための重要な書類です。採用担当者は、あなたが“ただの事務作業者”ではなく、**組織を支える「仕事の土台づくりができる人材かどうか」**を見ています。
✅ 事務職はルーチンワークが多くて、書ける実績が少ない…
✅ ExcelやWordが使えるだけじゃ足りない?
✅ どう書けば他の応募者と差別化できるの?
この記事では、事務職での経験をどう職務経歴書に落とし込み、効果的にアピールするかを、書き方のコツから実例まで詳しく解説します。
事務職の主な業務内容とアピールポイント
事務職の業務は会社や部署によって幅広く、以下のような内容が代表的です:
主な業務 | アピールできる要素 |
---|---|
データ入力・管理 | 正確性、スピード、PCスキル |
書類作成・ファイリング | 丁寧さ、整理能力、報告力 |
電話・来客対応 | マナー、臨機応変な対応力 |
備品管理・発注業務 | コスト意識、社内調整力 |
スケジュール調整 | 調整力、社内コミュニケーション力 |
請求・伝票処理 | 数字への正確な対応、信頼性 |
これらの業務の中で「工夫したこと」「改善したこと」「任されたこと」があれば、それが立派な実績として職務経歴書に活かせます。
職務経歴書の構成(事務職の場合)
職務経歴書は、以下の構成でまとめるのが一般的です:
- タイトル(職務経歴書)
- 職務要約(キャリア全体のまとめ)
- 職務経歴(各社ごとの業務内容と成果)
- 資格・スキル
- 自己PR
職務要約の書き方例(事務職)
これまで総務・営業事務として幅広い業務に携わってまいりました。資料作成・データ入力・備品管理・電話応対など、社内の円滑な業務遂行を支える役割を担い、正確かつスピーディな対応を常に心がけています。特に、業務フローの効率化やマニュアル整備などにも積極的に取り組み、業務の属人化解消に貢献しました。
【例文付き】事務職の職務経歴書 記載例
■ 株式会社アクティブリンク(2020年4月 ~ 2024年3月)
【雇用形態】正社員
【事業内容】IT関連事業・ソリューション提供(従業員100名)
【配属部署】営業部アシスタントチーム(3名体制)
業務内容
- 見積書・請求書の作成(月100件以上)
- データ入力および売上集計(Excel使用:関数・ピボットテーブル)
- 電話・メールでの顧客対応(1日平均10件)
- 社内資料の作成補助、営業会議の議事録作成
- 社内備品管理および発注業務
実績・工夫した点
- 見積作成テンプレートを改善し、作業時間を月6時間短縮
- 案件管理ファイルを関数で自動集計し、営業の業務効率向上に貢献
- 応対マニュアルを整備し、新人教育のスピード向上に寄与
資格・スキル欄の例(事務職向け)
- 日商簿記3級(2022年取得)
- MOS Excel エキスパート(2023年取得)
- Excel(VLOOKUP、IF、ピボットテーブル)
- Word(文書作成・差し込み印刷)、PowerPoint(資料作成)
- ビジネスメール・電話対応マナー習得済み
自己PR例文(事務職)
私の強みは、業務の正確さと改善意識です。事務業務の中で属人的になっていた作業を標準化し、マニュアル化することで、誰でも同じ品質で業務が遂行できるように整備してきました。また、Excel関数を活用して集計作業の効率化を図るなど、単なる「作業者」ではなく「業務改善に貢献する事務職」を目指して取り組んでいます。今後もチームを支える存在として、柔軟な対応と丁寧な仕事を心がけてまいります。
よくある質問(Q&A)
Q. 「実績」が少ない事務職でもアピールできる?
A. 十分できます! 事務職の評価ポイントは「支える力」「正確性」「改善意識」など、定量的な成果だけではありません。日々の積み重ねこそが強みになります。
Q. 一般事務・営業事務・総務事務など、どう書き分ける?
A. 職種名の明記に加えて、具体的な業務内容を細分化しましょう。 たとえば「受発注管理」「請求処理」「備品管理」など、自分が担当していた役割を明確にすると伝わりやすくなります。
まとめ|事務職の職務経歴書は「縁の下の力持ち」を言語化することが鍵
✅ 事務職の職務経歴書では、業務の正確性・改善力・サポート力をアピールすることが重要
✅ 「実績がない」と感じても、日々の丁寧な対応や改善の積み重ねが十分な評価対象になる
✅ 業務内容は具体的に、可能なら数字を添えて書くと説得力アップ
✅ 自己PRでは、サポート姿勢やチームへの貢献意欲を伝えると好印象に
事務職は、企業の土台を支える不可欠なポジション。職務経歴書を通じて、あなたの誠実さ・工夫・支える力をしっかり言語化し、採用担当者に伝えていきましょう。