【職務経歴書の編年体式とは?】特徴・向いている人・書き方・記載例まで徹底解説!
転職活動で必須となる「職務経歴書」。その中でも多くの応募者に選ばれているのが「編年体式(へんねんたいしき)」という書き方です。
とはいえ、「編年体式って何?」「どうやって書けばいいの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「職務経歴書 編年体式とは」というキーワードに基づき、編年体式の意味や特徴、他の形式との違い、実際の記載方法やメリット・デメリットまで、詳しく解説します。これから職務経歴書を作成する方、形式を見直したい方は、ぜひ参考にしてください。
1. 職務経歴書の「編年体式」とは?
編年体式とは、職務経歴を時系列(年表形式)で記載していく方法です。
古い順(入社が早い順)に各勤務先や職務内容を並べることで、あなたのキャリアの流れや成長過程が分かりやすくなるのが特徴です。
たとえば、「2018年:A社入社 → 2021年:B社転職 → 現在:C社勤務」といった具合に、職歴を順に記述していきます。
2. 編年体式の主な特徴とポイント
特徴 | 解説 |
---|---|
📌 時系列に沿って職歴を記載 | キャリアの蓄積や成長が読み取りやすい |
📌 見慣れた形式で読みやすい | 採用担当者にとっても分かりやすい構成 |
📌 初心者にも書きやすい | 書く順番が明確なので迷いにくい |
📌 一貫性のある経歴に強みを発揮 | 同職種・同業界での経験が積み重なる場合に最適 |
3. 編年体式が向いている人
編年体式は以下のような人に特に適しています。
- 転職回数が少ない(1~3回程度)
- 経歴に一貫性がある(同じ職種・業界で働いてきた)
- 成長や昇進、キャリアアップを時系列で示したい
- 初めて職務経歴書を作る
一方、転職回数が多い方や、プロジェクトベースの仕事をしていた方は「キャリア形式」や「逆編年体式」が適している場合もあります。
4. 編年体式職務経歴書の構成と書き方
✏️ 基本的な構成
- 職務要約(全体のキャリアを簡潔にまとめる)
- 職務経歴(編年体式)
- 保有資格・スキル
- 自己PR
🖊 書き方のポイント
- 企業名、在籍期間、雇用形態、職種を明記
- 業務内容は箇条書きで整理し、具体的に記述
- 実績は数字や事例でアピールすると効果的
- 異動や昇格がある場合は、社内での変化も明記する
5. 【記載例】編年体式の職務経歴書(営業職の場合)
職務経歴書
作成日:2024年3月28日
氏名:佐藤 遼
【職務要約】
法人営業職として約8年間、IT業界と広告業界の両方で経験を積む。課題解決型の提案営業を得意とし、売上アップや顧客満足度向上に貢献。新規開拓・既存顧客フォローの両面で成果を上げ、チームリーダーとしての経験も有する。
【職務経歴】
■株式会社メディアワークス(2020年4月~現在)
雇用形態:正社員
職種:法人営業(主任)
<業務内容>
・Web広告の企画・提案・運用支援
・マーケティング施策の立案とPDCA管理
・大手クライアント担当(年間契約額:5,000万円超)
<実績>
・2022年度:前年比売上120%達成(部門トップ)
・広告効果改善による継続契約率95%
■株式会社エンジニアズ(2016年4月~2020年3月)
雇用形態:正社員
職種:ITソリューション営業
<業務内容>
・中小企業向けシステム導入の提案・販売
・見積作成、契約手続き、アフターサポート
・展示会でのセミナー登壇や営業資料作成
<実績>
・年間20社以上の新規導入を実現
・チームリーダーとしてメンバー3名を育成
【保有資格・スキル】
・MOS(Excel/PowerPoint)
・普通自動車運転免許
・Salesforce、HubSpot 実務経験あり
【自己PR】
顧客に寄り添った提案を重視し、常に「成果+満足」の両立を意識して業務にあたってきました。社内外の関係者と連携しながら成果を最大化するスキルには自信があります。今後は、より広い視点で戦略的な営業活動に貢献していきたいと考えています。
6. 編年体式とキャリア式の違い
項目 | 編年体式 | キャリア式 |
---|---|---|
構成 | 時系列(古い順) | スキルや職種ごとにまとめる |
向いている人 | 一貫したキャリアがある人 | 職種が多彩、プロジェクトベースの人 |
採用担当者の視点 | 成長過程を把握しやすい | スキルマッチが一目で分かる |
見やすさ | 初心者にも書きやすい | 構成に工夫が必要だがアピール力は高い |
7. よくある質問(Q&A)
Q. 編年体式では古い職歴から書かないといけませんか?
▶ 基本は古い順ですが、「直近の職歴を強調したい」場合は逆編年体式(新しい順)にしても問題ありません。
Q. ブランクや短期離職はどう書けばいい?
▶ ブランクがある場合は、その間に行っていた学習や活動を補足。短期離職でも正直に書き、職務内容を簡潔に記載しましょう。
まとめ|編年体式は職務経歴書の“基本形”
「職務経歴書 編年体式とは」というキーワードが示すように、編年体式は転職活動の基本とも言える書式です。採用担当者も見慣れており、あなたのキャリアの流れを正しく伝えるのに最適です。
✅ 職歴を時系列で整理し、成長過程を伝えられる
✅ 初めての転職や、職歴に一貫性のある人におすすめ
✅ 実績・成果は数字で明確に表すことで印象アップ
✅ 応募職種や企業に応じて柔軟に構成を調整することも大切
まずは「編年体式」であなたの経験を丁寧にまとめ、採用担当者にしっかり伝わる職務経歴書を完成させましょう。