職務経歴書に記載する資本金・わからない場合の対処法
職務経歴書における企業情報の位置づけ
転職活動で職務経歴書を作成する際、ご自身が在籍していた勤務先の「企業情報」を記載することが一般的です。これは、採用担当者が、ご自身がどのような環境(企業規模や業種)で経験を積んできたのかを把握し、経歴を理解する助けとするためです。その企業情報の一つとして「資本金」がありますが、過去の勤務先の資本金が正確にわからない、と悩む方も少なくありません。
資本金を記載する意味
資本金は、その会社の事業規模や経営基盤の安定性を測るための一つの指標とされています。職務経歴書に記載することで、ご自身がどの程度の規模の組織で働いていたのかを、採用担当者がイメージしやすくなるという側面があります。
資本金がわからない場合の対処法
過去の勤務先の資本金が正確にわからない場合、無理に調べてまで記載する必要はありません。特に、中小企業や非公開企業の場合、情報が一般に公開されていないケースも多々あります。不明な情報を憶測で記載するほうが問題となるため、わからない場合は「記載しない」という選択で全く問題ありません。
資本金よりも「従業員数」が有効な指標となる
採用担当者が知りたいのは、多くの場合、資本金の正確な金額そのものよりも「企業のおおよその規模感」です。その規模感を示す上で、資本金よりも「従業員数」の方が、より直接的で分かりやすい指標となります。資本金が不明な場合は、代わりに「従業員数:約〇〇名」と、わかる範囲で記載することを推奨します。
他の項目で企業概要を補足する
従業員数に加え、「事業内容」(どのような事業を行っていたか)や、「事業所数」(国内〇拠点など)といった情報を記載することでも、企業のおおよその概要や規模感を伝えることは可能です。資本金は、あくまで企業情報の一部に過ぎません。
最も重要なのは「職務内容」の具体性
採用担当者が職務経歴書で最も重視するのは、企業の資本金や規模といった「環境」そのものではなく、ご自身が「その環境で何を経験し、どのようなスキルを身につけ、どのような実績を上げてきたか」という「職務内容」です。資本金がわからなくても、ご自身の担当した業務内容、役割、工夫した点、そして成果を具体的に記述することの方が、はるかに重要です。
不明な項目に固執せず、強みをアピールする
職務経歴書において、資本金は必須の記載項目ではありません。わからない項目に固執するよりも、ご自身の強みである職務経験やスキルを、いかに具体的かつ魅力的に伝えるかに注力することが、書類選考を通過するための鍵となります。





