職務経歴書で「現在 無職」の場合はどう書く?|ブランクの伝え方と好印象を与えるコツを解説
「現在 無職」の状態、職務経歴書でどう書くべき?
転職活動を始める際、「現在は無職」という状況に不安を感じる方は少なくありません。
「無職期間があると、マイナス評価されないか心配」
「職務経歴書に“現在 無職”とはどう記載するのが正解?」
「ブランク期間をうまく説明できない…」
実際には、現在無職であること自体は、職務経歴書上で問題になることはありません。
大切なのは、無職になった経緯や、現在どのような活動をしているかを前向きに、かつ分かりやすく伝えることです。
この記事では、現在無職の場合の職務経歴書の書き方、ブランク期間の説明方法、印象を良くするコツを、具体例と共に解説します。
結論:「現在無職」でも、正直に・前向きに書けばOK!
職務経歴書には、過去の職歴を時系列で記載していくのが基本です。最後の職歴が終了している場合、その後の「現在」は無職であっても、不自然な空白をつくらずに理由や活動内容を一言添えることで、採用担当者の不安を解消できます。
基本の書き方|現在無職の場合の職務経歴書フォーマット
【例1】一般的な退職後の記載方法
■ 株式会社〇〇(2019年4月 ~ 2023年12月)
【職種】営業事務
【業務内容】
・見積書・請求書の作成、受発注管理、データ集計業務を担当
・営業担当5名と連携し、業務の進行管理をサポート
・Excelのマクロを活用して業務効率を改善(作業時間20%削減)
<現在>
2024年1月より転職活動中(自己都合により退職)
スキル向上のため、MOS資格の取得に向けて学習中
【例2】病気・家庭の都合で離職したケース
<現在>
2023年9月に前職を退職後、家族の介護に専念しておりましたが、状況が落ち着いたため、転職活動を再開しております。今後はこれまでの事務経験を活かし、長期的に勤務できる環境を希望しております。
無職期間をポジティブに伝えるコツ
✅ 「ブランク=何もしていない」と思われないようにする
→ 学習、資格取得、ボランティア、育児など、何らかの活動をしていた場合は具体的に記載しましょう。
✅ 無職の理由は簡潔に、正直に
→ 体調、家庭、転職準備、キャリアの見直しなど理由は人それぞれ。事実ベース+前向きな言葉でまとめるのが理想です。
例:
- 「キャリアチェンジを検討するため、計画的に退職」
- 「前職で一定の成果を残したため、新たな成長機会を求めて転職活動中」
✅ 現在の状況・入社可能時期を記載する
→ 在職中の応募者と比べて、「すぐ働ける」ことはアピール材料にもなります。
例:
- 「即日勤務可能」
- 「面接・勤務開始のご相談は柔軟に対応可能です」
無職期間を肯定的に伝える「自己PR」例文
【例1】スキル習得に取り組んでいた場合
前職を退職後は、Web業界へのキャリアチェンジを目指し、HTML・CSS・JavaScriptの学習を独学で進めてまいりました。ポートフォリオを作成し、現在も実務に近い課題に取り組んでおります。学び続ける姿勢を活かし、新しい環境でも柔軟にキャッチアップしていける自信があります。
【例2】家庭の事情を理由にしていた場合
家庭の都合により一時的に職を離れておりましたが、現在は安定した生活環境が整い、仕事に専念できる状況となりました。前職で培った営業支援・顧客対応力を活かし、再び即戦力として貢献したいと考えております。
よくあるNG例と改善案
NG表現 | 改善例 |
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「現在、無職」だけで終わる | 「現在、転職活動中。即日勤務可能」など補足を添える |
無職期間を隠すため、空白にする | 正直に記載し、理由と前向きな活動をセットで伝える |
長期間の無職に触れない | 「〇〇のため退職後、〇〇に注力」「今後は安定的に勤務を希望」など具体的に伝える |
まとめ|「現在 無職」でも印象は工夫次第で変えられる!
✅ 現在無職であることは、正直に・簡潔に記載すれば問題なし
✅ 無職期間中に取り組んだ活動や今後の意欲をプラスすることで、印象アップ
✅ 転職理由や入社時期を丁寧に伝えることで、誠実さが伝わる
✅ ブランクに引け目を感じず、ポジティブに自分の強みをアピールしよう
現在無職という状況は、決してネガティブなものではありません。大切なのは、「今何をしていて、これからどうしたいか」を前向きに、分かりやすく伝える姿勢です。職務経歴書で自信を持ってあなたのキャリアを表現していきましょう。