職務経歴書における「語学力」の書き方|評価される記載方法とアピールポイントを徹底解説
語学力は職務経歴書に書くべき?
国際化が進む現代のビジネス環境では、語学力は強力なアピール要素の一つです。特に英語をはじめとした外国語スキルは、多くの企業が重視しています。
✅ 「TOEICの点数って何点から書いていいの?」
✅ 「ビジネス英語が少し話せる程度だけど、書いていい?」
✅ 「英語以外の言語も職務経歴書に書くべき?」
このような悩みを持つ方のために、本記事では職務経歴書における語学力の書き方の基本ルールとコツ、そして説得力のある表現方法を解説します。
結論:語学力は「業務に活かせるレベル」であれば必ず書くべき
語学力は職務内容によっては直接的に活用されるため、どの言語をどのレベルで扱えるかを明示することが重要です。たとえ業務で使用していない場合でも、将来性や柔軟性を評価されることもあります。
語学力を職務経歴書に書くべき場面
✅ 外資系企業やグローバル展開している企業への応募
✅ 海外とのやり取りがある部署やポジション(営業、購買、貿易など)
✅ 通訳・翻訳・英語教育など語学が主業務の職種
✅ 海外赴任経験・留学経験を活かしたい場合
語学力の記載場所と書き方の基本
語学力は、職務経歴書の次のいずれかに記載します。
▶【1】職務要約または自己PR欄に自然に組み込む
例:
「海外クライアントとのメール対応や電話応対を行い、英語による実務経験を積んでいます。」
▶【2】保有スキル・資格欄に明確に記載する
例:
【語学力】
・英語:TOEIC 800点(ビジネスレベルの会話・メール対応可)
・中国語:日常会話レベル(HSK4級)
実務で活かせる語学力をアピールする書き方の例
【記載例1】英語を業務で使用している場合
・英語:TOEIC 820点(海外顧客とのメール・商談に対応、週1回の英語会議参加)
【記載例2】留学経験がある場合
・英語:TOEIC 780点(カナダへ1年間語学留学、日常会話およびプレゼン経験あり)
【記載例3】複数言語を扱う場合
【語学スキル】
・英語:TOEIC 860点(海外仕入先との交渉・契約書読解経験あり)
・韓国語:ビジネスレベル(韓国支社との日常業務に使用)
TOEIC・TOEFL・英検などの目安と書き方
試験 | レベルの目安 | 職務経歴書の書き方例 |
---|---|---|
TOEIC | 700点以上:ビジネス初級800点以上:業務対応可能 | 「TOEIC 850点(メール・電話でのやりとり可)」 |
TOEFL iBT | 80点以上:海外大学での履修可能 | 「TOEFL iBT 92点(留学経験あり)」 |
英検 | 2級:高校卒業程度準1級以上:ビジネス向け | 「英検準1級(会話・プレゼンに対応可能)」 |
HSK(中国語) | 4級以上:簡単なビジネスレベル | 「HSK5級(会議参加・報告書の読解可能)」 |
※ 目安はあくまで参考値です。実際にどんな業務で使っているかを具体的に書くと説得力が増します。
語学力に自信がない場合はどうする?
たとえ完璧でなくても、以下のように「今後の伸びしろ」としてポジティブに伝えることが可能です。
▶「学習中」であることを明記する
例:
「英語:日常会話レベル(現在、TOEIC 700点取得を目指して学習中)」
▶「読解」や「聞き取り」に限定して記載する
例:
「英語:マニュアルや技術文書の読解が可能(会話は初級レベル)」
NGな語学力の書き方と改善ポイント
NG例 | 改善例 |
---|---|
英語:できます | → 英語:TOEIC 750点(業務メール作成・読解に使用) |
英語:日常会話程度 | → 英語:日常会話レベル(海外旅行・業務電話の対応可) |
英語:話せませんが読むのは得意です | → 英語:読解中心(業務マニュアルや仕様書を理解可能) |
自己PRに語学力を活かしたエピソードを盛り込もう
語学力が評価されるのは「実務で使えている」ことが前提です。自己PRには以下のようなストーリーを入れると効果的です。
例:
「海外顧客への製品導入サポートを英語で行い、マニュアル作成から現地スタッフへのレクチャーまで担当しました。その結果、サポート対応のスムーズさが評価され、担当エリアでの売上が20%増加しました。」
まとめ|語学力は職務経歴書での大きな強みになる
✅ 語学力は「試験結果」と「実務での使用経験」の両面でアピールするのが効果的
✅ TOEICや英検などのスコアだけでなく、どんな業務で使っているかを具体的に記載
✅ 実務未経験でも、学習中・読解中心など、正直かつ前向きに書く
✅ 自己PRでは「語学を活かした成果」や「今後の活用イメージ」を伝えると印象アップ
語学力は、あなたの柔軟性・国際感覚・成長意欲を示す武器にもなります。
職務経歴書を通じて、あなたの語学スキルを“活かせる力”として表現してみましょう。