職務経歴書における「語学力」の正しい書き方|スキルを最大限アピールするコツと実践例
なぜ「語学力」を職務経歴書に書くべきなのか?
近年、多くの企業がグローバル化を進める中で、語学力は職務経歴書に記載すべき重要なスキルの一つとなっています。英語を中心に、中国語、韓国語、スペイン語など、さまざまな言語スキルが、業務の幅を広げ、採用時の評価に大きく影響するケースが増えています。
✅ 「TOEICの点数はどこに書けばいいの?」
✅ 「ビジネス英会話レベルってどう表現すればいい?」
✅ 「実際の業務で使っていないけど、語学力をアピールしたい」
このような悩みを持つ方のために、この記事では職務経歴書における語学力の正しい書き方・アピール方法・具体的な記載例を詳しく解説します。
語学力を職務経歴書に書くべき3つの理由
✅ 1. グローバル対応力の証明になる
外資系企業や貿易・IT・観光業界などでは、語学力が即戦力として見られます。
✅ 2. 実務経験がなくても「成長意欲」が伝わる
学習中でも、将来的に業務に活かす意志を示せば、前向きな評価につながります。
✅ 3. 他の応募者との差別化になる
同等の職務経験がある場合、語学力が採用を決定づけるケースもあります。
職務経歴書での語学力の記載場所
語学力は、以下のような場所に記載すると効果的です:
記載場所 | 特徴 |
---|---|
【スキル・資格】欄 | スコアやレベルを明記し、他の技術スキルと並列に記載可能 |
【職務経歴】欄 | 実務で語学を使った経験がある場合、その文脈で記述 |
【自己PR】欄 | 語学を活かしてどのように業務に貢献できるかをアピール |
語学力の書き方|基本のフォーマット
【語学力】
・英語:TOEIC 800点(ビジネスメール・会議対応可)
・中国語:日常会話レベル(HSK4級/留学経験あり)
✅ ポイント
- 資格やスコアは明確に数字で記載
- 実務使用歴や場面(商談、メール対応、マニュアル読解など)を具体的に
- 学習中の場合はその旨も前向きに記載(例:TOEIC900点を目指し勉強中)
実務経験に基づく記載例(業務に語学力を使用していた場合)
📌 営業職で英語を使用していた例:
■ 株式会社グローバルリンク(2020年4月~現在)
【職種】法人営業(海外担当)
【業務内容】
- 北米およびアジアのクライアントとの英語でのメール・電話対応
- 海外展示会への参加と商談通訳
- 英語版プレゼン資料の作成
【語学力】 - TOEIC:865点(業務上、英語使用比率約60%)
📌 技術職で英語の文書を扱っていた例:
■ ABCエンジニアリング株式会社(2017年4月~2023年3月)
【職種】機械設計技術者
【業務内容】
- 海外製品の技術仕様書(英語)の読解・翻訳
- 英語マニュアルを社内向けにローカライズ
- 海外メーカーとのメールでの技術問合せ対応
【語学力】 - 英語:TOEIC 750点(読み書き中心の対応が可能)
TOEIC/英検などのスコア別評価目安と表現例
スコア/級 | レベル感 | 表現例 |
---|---|---|
TOEIC 600~700点 | 日常業務の読み書きが可能 | 「業務マニュアルの読解レベル」 |
TOEIC 750~850点 | ビジネスレベル(会話・資料作成可) | 「海外顧客との商談・資料作成経験あり」 |
TOEIC 900点以上 | ハイレベル | 「英語会議のファシリテーションが可能」 |
英検2級 | 高校卒業~大学初級レベル | 「日常会話・ビジネスメール対応可能」 |
英検準1級以上 | ビジネス会話・読解が可能 | 「報告書作成・商談対応経験あり」 |
語学力をアピールする自己PR文の例
私はTOEIC850点の英語力を活かし、海外クライアントとの商談や英文資料の作成に従事してきました。メールや会議でのやり取りにも積極的に参加し、意思疎通におけるストレスを軽減する役割を担いました。今後も語学力を活かし、より国際的な案件で貢献していきたいと考えております。
NG例と改善ポイント
NGな表現 | 改善例 |
---|---|
英語:得意です | 英語:TOEIC820点/商談・メール対応経験あり |
英語:話せます | 英語:ビジネス会話可(英語会議、資料作成経験あり) |
TOEIC:受験予定 | TOEIC:現在学習中(模試700点/900点取得を目標) |
まとめ|語学力は「具体性」と「実務性」で勝負する!
✅ 職務経歴書に語学力を記載する際は、「スコア+活用場面」のセットで書く
✅ 実務で使った経験がある場合は、職務経歴欄にエピソードとして記載すると◎
✅ 学習中でも前向きに書けば、成長意欲のアピールになる
✅ TOEIC・英検・HSKなどは点数だけでなく、できること(会話・読解など)を補足する
語学力は、「話せる」こと以上に、「業務でどう使えるか」が問われます。職務経歴書の中でも、具体的かつ丁寧に表現することで、あなたの強みとしてしっかり評価されるはずです。今の語学力に自信がなくても、積極的に学び続ける姿勢を伝えることも大きなアピールになります。