エンジニア向け職務経歴書の書き方|採用担当者の目を引くポイントと具体例
1. はじめに
エンジニアとして転職を考える際、職務経歴書の作成は非常に重要なステップです。エンジニア職は技術スキルが重視されるため、どのような開発経験があるのか、どのような技術を扱ってきたのかを明確に伝えることが求められます。
✅ 「エンジニアとしての経験をどう整理すればよい?」
✅ 「技術スキルの記載方法は?」
✅ 「成果をどのようにアピールすれば評価されやすい?」
この記事では、エンジニア向けの職務経歴書のフォーマット、効果的なアピール方法、具体的な記載例を紹介します。
2. エンジニア向け職務経歴書の基本構成
エンジニア向けの職務経歴書は、以下のようなフォーマットが一般的です。
① 職務概要(Summary)
➡ 3〜4行で経験やスキルを簡潔にまとめる
📌 記載例
✅ 「Webエンジニアとして5年間の開発経験を持ち、フロントエンドとバックエンドの両方を担当。React、Node.jsを使用したシステム開発を経験し、システムのパフォーマンス向上に貢献。」
② 職務経歴(Work Experience)
➡ 勤務先・役職・期間を記載し、担当業務と成果を箇条書きで記載
📌 記載例(ソフトウェアエンジニア)
株式会社〇〇 | ソフトウェアエンジニア | 2020年4月 ~ 現在
- Webアプリケーション開発(React, TypeScript, Node.js)を担当し、システムの安定性を向上。
- APIの設計・開発を行い、データ取得速度を40%改善。
- CI/CD環境(Jenkins, GitHub Actions)を構築し、デプロイ作業を自動化。
③ スキル・技術(Skills & Technologies)
➡ 使用可能な技術・フレームワーク・ツールを記載
📌 記載例
✅ プログラミング言語:Python, Java, JavaScript (React, Node.js)
✅ フレームワーク:Django, Spring Boot, Express.js
✅ データベース:MySQL, PostgreSQL, MongoDB
✅ インフラ・クラウド:AWS (EC2, S3, Lambda), Docker, Kubernetes
✅ 開発ツール:Git, Jenkins, GitHub Actions
④ プロジェクト実績(Project Experience)
➡ 具体的なプロジェクトを記載し、役割と成果を説明
📌 記載例(システム開発)
✅ ECサイトの開発(React, Django)
- チームリーダーとして開発を担当し、売上データの分析機能を実装。
- APIの最適化により、データ取得時間を50%短縮。
⑤ 資格・認定(Certifications)
➡ 保有資格があれば記載(IT関連資格が評価されやすい)
📌 記載例
✅ AWS Certified Solutions Architect – Associate(2022年取得)
✅ 基本情報技術者試験(2019年取得)
3. エンジニア向け職務経歴書の記載ポイント
① 使用技術を明確に記載する
「Web開発に関わった」と記載するだけではなく、どの技術をどのように活用したのか具体的に記述することが重要です。
📌 NG例(抽象的な記述)
❌ 「Web開発を担当し、システムを改善。」
📌 OK例(技術と成果を明確に)
✅ 「ReactとTypeScriptを使用し、フロントエンドのリファクタリングを実施。結果として、ページの読み込み速度を30%改善。」
② 実績を数値で示す
エンジニアの実績は、システムの速度向上率・エラー削減率・業務効率化の数値などで示すと説得力が増します。
📌 記載例
✅ 「APIの最適化により、データ取得速度を40%改善。」
✅ 「バグ修正を行い、システムのエラーレートを30%削減。」
③ チームでの役割を記載する
個人の成果だけでなく、チーム内での役割(リーダー・メンター・サポートなど)を記載すると、協調性やリーダーシップをアピールできます。
📌 記載例
✅ 「エンジニア5名のチームを率いて開発を推進し、スケジュール通りにリリースを達成。」
④ 使用ツール・開発環境を明確にする
開発環境(OS・クラウド・開発ツール)を記載すると、スキルの適用範囲が分かりやすくなります。
📌 記載例
✅ OS:Linux (Ubuntu, CentOS), Windows Server
✅ クラウド:AWS, Google Cloud, Azure
✅ 開発ツール:VSCode, IntelliJ, PyCharm
4. エンジニア向け職務経歴書の具体例(A4 2枚構成)
📌 1枚目(職歴概要・主要な経験)
職務経歴書
1. 職務概要(Summary)
「フルスタックエンジニアとして5年以上の経験を持ち、Webアプリケーション開発に従事。React, Node.js, AWSを活用した開発・運用を担当し、システムのパフォーマンス向上を実現。」
2. 職務経歴(Work Experience)
【株式会社〇〇】(2020年4月 ~ 現在)
雇用形態:正社員 / フルスタックエンジニア
- フロントエンド(React, TypeScript)とバックエンド(Node.js, Express)を担当。
- APIの最適化により、データ取得速度を40%改善。
- AWS Lambdaを活用したサーバーレスアーキテクチャを導入し、インフラコストを20%削減。
【△△ソリューションズ】(2017年4月 ~ 2020年3月)
雇用形態:契約社員 / バックエンドエンジニア
- Djangoを使用したECサイトの開発を担当し、ページの読み込み速度を50%向上。
- Dockerを導入し、開発環境のセットアップ時間を60%短縮。
📌 2枚目(スキル・資格・ポートフォリオ)
3. スキル・技術(Skills & Technologies)
- プログラミング:Python, JavaScript (React, Node.js), TypeScript
- クラウド:AWS (EC2, Lambda, S3), Google Cloud
- 開発環境:Docker, Kubernetes, GitHub Actions
4. 資格・認定(Certifications)
✅ AWS Certified Solutions Architect – Associate(2022年取得)
5. まとめ|エンジニア向け職務経歴書で転職を成功させる!
✅ 技術スキルを明確に記載する(言語・フレームワーク・ツール)
✅ 成果を数値で示す(速度向上率・エラーレート削減など)
✅ チームでの役割を記載し、協調性をアピール
✅ 開発環境(OS・クラウド・ツール)を明確に記載
エンジニアの職務経歴書では、技術と実績を具体的に示すことが重要です。適切にまとめて、転職を成功させましょう!