第二新卒の職務経歴書の書き方とは?|短期間の経験を“強み”に変えるアピール術
第二新卒の職務経歴書、「書くことがない」と悩んでいませんか?
社会人経験が1~3年程度の若手層を指す「第二新卒」。転職市場でも採用ニーズが高まりつつありますが、職務経歴書を作成しようとすると…
✅ 経験が浅くて書けることがない
✅ 転職理由をどう説明すればよいかわからない
✅ アピールできる実績がない
という悩みを抱えている方が少なくありません。
しかし実際は、第二新卒だからこそ評価されるポイントがあり、たとえ職務経験が短期間でも、職務経歴書の書き方次第で十分に強みを伝えることができます。
この記事では、第二新卒が職務経歴書で「書くべきこと」「伝えるべきこと」「構成の工夫」「例文」などをわかりやすく紹介します。
第二新卒とは?どんな人が対象?
「第二新卒」とは、一般的に新卒で入社してからおおよそ1〜3年以内に転職を希望する若手社会人を指します。明確な定義はありませんが、多くの企業が20代前半〜中盤の人材を対象にしています。
企業側は、第二新卒に対して次のようなメリットを感じています:
- 新卒と同様に育成の柔軟性がある
- 社会人としての基本的なビジネスマナーを身につけている
- 前職での経験が活かせる可能性がある
そのため、職務経歴書では「若さと柔軟性」+「少ないながらも実務経験」をどのようにアピールするかがポイントになります。
第二新卒の職務経歴書で意識すべき3つのポイント
✅ 1. 職務内容は「できること」中心で簡潔に
在籍期間が短くても、配属された部署でどのような業務を経験したか、どの程度まで任されていたかを正直に書きましょう。専門性よりも「社会人基礎力」「柔軟性」「吸収力」などの視点が評価されます。
✅ 2. 実績がなくても「工夫」や「意識したこと」で差をつける
成果が出せていなくても問題ありません。「業務に取り組む中で心がけたこと」「改善しようと努力したこと」など、前向きな姿勢を記載することが大切です。
✅ 3. 転職理由は前向きに、職務要約や自己PRでカバー
短期離職に対する懸念を持たれる可能性があるため、職務要約や自己PRでキャリアの軸や成長意欲を明確に伝えることが重要です。ネガティブな理由は避け、ポジティブに言い換える工夫を。
第二新卒の職務経歴書の構成
- 職務要約(キャリアの全体像・方向性)
- 職務経歴(1社目のみ。簡潔にまとめる)
- 保有スキル・資格
- 自己PR(経験+ポテンシャルのアピール)
記載例:第二新卒の職務経歴書(営業職1年未満のケース)
■ 職務要約
新卒で人材サービス会社に入社し、法人営業を経験。主に中小企業向けに求人広告の提案を行ってきました。入社後はビジネスマナーや提案スキルを基礎から学び、短期間ではありましたが、多様な業界の顧客と接する中でコミュニケーション力と対応力を磨きました。今後は、より長期的な視点でお客様と関わる仕事に挑戦したいと考えています。
■ 職務経歴
【会社名】株式会社ヒューマンリンク(2022年4月 ~ 2023年1月)
【雇用形態】正社員
【職種】法人営業
【業務内容】
・企業向けに求人広告の提案営業(新規・既存)
・ヒアリング、求人原稿作成、応募対応のフォロー
・週10件以上の企業訪問/商談対応
・社内MTGにて案件の進捗共有・戦略立案に参加
【成果・工夫】
・配属3か月後に新規顧客を2件獲得
・商談前の徹底した企業リサーチを意識し、上司のフィードバックを受けながら営業資料を自作するなど、提案力向上に取り組みました
■ 保有スキル・資格
- Excel(表作成、関数)/Word(ビジネス文書作成)
- PowerPoint(簡易資料作成)
- 普通自動車第一種運転免許
- ビジネスマナー研修修了(社内)
■ 自己PR
新卒で入社した企業では、営業としての厳しさを肌で感じながらも、失敗を糧に改善と工夫を繰り返してきました。限られた期間でしたが、「自ら考えて行動する力」や「顧客ニーズを聞き出す力」は、日々の業務を通じて培われたと感じています。未熟ではありますが、だからこそ吸収力には自信があります。御社では一から学ぶ姿勢で業務に臨み、着実に成果を上げられる人材を目指してまいります。
第二新卒が職務経歴書で避けたいNGポイント
NG項目 | 理由 |
---|---|
「やる気があります」だけの抽象的な自己PR | 行動や経験に基づかない表現は説得力がないため |
前職への不満をそのまま書く | ネガティブな印象を与えやすく、マイナス評価になりやすい |
職歴が短いからといって省略する | 正直に書くことが信頼につながる。補足説明で意欲を伝えよう |
まとめ|第二新卒の職務経歴書は「伸びしろ」と「意欲」で勝負する
✅ 第二新卒でも職務経歴書には書けることがある!短期間でも経験や意識を具体的に伝えよう
✅ 実績が少なくても、「努力」「学び」「工夫」を書くことで評価は大きく変わる
✅ 転職理由や短期離職への不安は、職務要約や自己PRで前向きにカバー
✅ 採用側は「ポテンシャル」「誠実さ」「学ぶ姿勢」を重視している
第二新卒の職務経歴書は、“完璧な経歴”よりも、“これからの成長を期待させる中身”が鍵です。
たとえ短い職歴でも、真剣に仕事に向き合った経験は、転職活動においてしっかりとしたアピール材料になります。
自信を持って、あなたのこれまでと、これからを伝えていきましょう。