職務経歴書における「部署名」の正しい書き方|記載の有無で評価が変わる理由と記入例
「職務経歴書に部署名は書くべき?」と迷っていませんか?
転職活動に欠かせない職務経歴書。業務内容や実績を記載するうえで、「部署名を記載するかどうか」で悩む方は意外と多いものです。
✅ 部署名って正式に書かないといけないの?
✅ 規模が小さくて部署が曖昧な場合はどうすれば?
✅ 部署名が一般的でないと、採用側に伝わらないのでは?
実は、職務経歴書に部署名を記載するかどうかで、あなたの役割や専門性の伝わり方が大きく変わります。
本記事では、職務経歴書での部署名の正しい書き方、記載すべき理由、注意点、ケース別の例文まで詳しく解説します。
なぜ職務経歴書に部署名を記載すべきなのか?
✅ 理由1:業務範囲や役割が明確になる
部署名を記載することで、採用担当者は「どの部門に属し、どんな業務を担当していたか」を把握しやすくなります。たとえば同じ「営業職」でも、「法人営業部」「営業企画部」「営業推進部」では役割が大きく異なります。
✅ 理由2:組織の中でのポジションが伝わる
部署構成や名称から、チームの規模・上下関係・担当範囲(例:全国・関東エリアなど)を想像しやすくなり、あなたのポジションや業務責任の重みが見えてきます。
✅ 理由3:キャリアの専門性が伝わる
たとえば「経理部」「財務部」「人事部」などは、採用担当者にとって馴染みのある部署名。職種名だけでなく部署名も明記することで、専門性の高さをアピールできます。
部署名の書き方|職務経歴欄での記載位置とフォーマット
部署名は、職務経歴書の「職務経歴」セクションで、会社名・在籍期間の下に、配属部署名として記載するのが一般的です。
📌 記載フォーマット例:
株式会社○○○○(2018年4月〜2023年3月)
配属部署:営業本部 法人営業第二課(社員数10名)
職種:法人営業担当
【業務内容】
- 新規法人顧客の開拓(エリア:関東全域)
- 提案書・見積書の作成、受注・納品調整
- 月間売上進捗管理、営業会議での報告
補足ポイント:
- 課・係など細かい階層名まで書くことで、具体性が高まります。
- 部署名が社内独自のもので伝わりにくい場合は、カッコ書きで一般名を補足すると◎
例:「顧客支援推進室(カスタマーサポート)」
部署名が曖昧・存在しない場合の対処法
小規模企業やベンチャーなどで「部署名」が明確にない場合は、実質的な役割や業務領域を部署名のように記載して問題ありません。
例1:部署が存在しない場合
配属部署:なし(少人数組織のため部門制なし)
職種:営業・顧客管理担当
例2:正式名称が伝わりにくい場合
配属部署:事業戦略推進室(営業企画・販売支援)
異動・部署変更がある場合の書き方
異なる部署に異動した経験がある場合は、部署ごとに期間を分けて書きましょう。これは、社内異動でもキャリアの幅広さを示すアピールになります。
例:
株式会社○○○○(2015年4月〜現在)
【営業部(2015年4月〜2019年3月)】
- 法人営業担当として中小企業を中心に新規開拓・既存対応を担当
【営業企画部(2019年4月〜現在)】
- 販売戦略の企画立案、営業支援ツールの作成、部内研修講師などを担当
部署名の記載に関する注意点
注意点 | 解説 |
---|---|
略称は避ける | 社内用語は使用せず、正式名称で書く(例:「BPO推進部」ではなく「ビジネスプロセスアウトソーシング推進部」) |
読み手に配慮する | 特殊な部署名や役割は「(業務内容)」で補足 |
自分の役割と合わせて記載 | 部署名だけでなく「何を担当していたか」も一緒に記述 |
異動歴が多い場合は整理して | 一覧形式や分割記載で読みやすくする |
まとめ|部署名を記載することで職務経歴書の説得力がアップする
✅ 職務経歴書には「部署名」を明記することで、担当業務やポジションが明確になる
✅ 課や係など細かいレベルまで書くと、よりリアルなキャリアが伝わる
✅ 異動・複数部署の経験は、キャリアの広がりとしてプラス評価になる
✅ 部署名が曖昧な場合は、業務内容を併記することで補足できる
あなたが所属していた「部署」は、企業組織の中でのあなたの立ち位置と、職務の専門性を伝える大切な情報です。職務経歴書では部署名を上手に使って、あなたの経験を“より具体的に、より魅力的に”見せていきましょう。