職務経歴書の適切な「文量」とは？｜アピール力と読みやすさを両立する記載のコツ

「職務経歴書の文量はどのくらいが理想？」と迷っていませんか？

転職活動において欠かせない職務経歴書。内容の充実度も大切ですが、実は「文量（文章の分量）」によって、採用担当者に与える印象が大きく変わることをご存知ですか？

✅ 書きたいことが多くてページ数が増えてしまう…
✅ 短すぎるとアピールが足りないのでは？
✅ 業界や職種によって文量は変えるべき？

この記事では、職務経歴書における適切な文量の目安や、文章量を調整する具体的な方法、過不足なく伝えるためのテクニックを詳しく解説します。

職務経歴書の「文量」の目安は？

✅ 一般的な目安は「A4で1～2枚」

**文量が多すぎても少なすぎてもNG。大切なのは「読みやすく、内容が伝わる分量」**です。

文量が多すぎると起こるデメリット

• 採用担当者が最後まで読まない可能性がある
• 要点が埋もれ、印象に残らない
• 話が冗長でまとまりのない印象になる

文量が少なすぎると起こるデメリット

• 経験やスキルが十分に伝わらない
• 応募意欲や仕事への姿勢が薄く感じられる
• 転職理由や将来のビジョンが曖昧になりやすい

適切な文量で伝えるための構成と目安

➡ 合計で1,200～1,800字程度に収まると、読みやすく効果的です。

文量を調整するためのテクニック

✅ 箇条書きの活用で「伝えやすさ」と「簡潔さ」を両立

例：
【業務内容】

• 顧客との商談（1日平均3件）
• 見積書・契約書の作成
• 納期調整、フォロー対応
• 月次売上報告の作成・提出

➡ 一文でまとめるよりも、視認性が高く、文字数も調整しやすい形式です。

✅ 実績は数字を使って簡潔に

❌「多くの顧客に提案し、売上を大きく伸ばしました」
✅「月平均20件の新規提案を実施し、前年比130％の売上達成」

➡ 数字を使うと文章が短くなり、説得力も増します。

✅ 重複した内容を省く

例：職務要約と自己PRで同じエピソードを繰り返さない。内容の重なりは不要です。

業種別｜適切な文量調整のポイント

例文：適切な文量でまとめた職務経歴書の一部

株式会社○○（2017年4月〜2023年3月）
配属：営業部 法人営業課（5名体制）
職種：法人営業担当（首都圏エリア）

【業務内容】

• 顧客訪問・ヒアリング・提案（週10件前後）
• 提案書・見積書の作成、契約締結
• アフターフォローおよび問い合わせ対応
• Excelによる売上・顧客データの管理

【実績】

• 新規契約件数：年間50件（前年比125％）
• 顧客継続率：90％以上を維持
• チーム内で売上実績2年連続トップ（2021年・2022年）

➡ 全体で約500～600字に収められ、読みやすく、内容もしっかり伝えられています。

まとめ｜職務経歴書の文量は「1～2枚・1,200～1,800字」がベスト

✅ 職務経歴書の文量は多すぎず、少なすぎずが基本
✅ 読みやすさを意識し、各セクションの文量バランスを整える
✅ 数字や箇条書きで簡潔かつ具体的に表現
✅ 業種やポジションに応じて柔軟に文量を調整する

職務経歴書はあなたの「これまでの成果と信頼」を示す書類です。適切な文量と伝わる文章構成で、採用担当者にしっかりと魅力が届くように仕上げましょう。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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