美容師の職務経歴書の書き方|サロン経験を強みに変える実践的アピール法と記載例
美容師の経験をどう職務経歴書にまとめる?転職・就職に活かすポイントを解説
美容業界で働く中で、
✅ 異なるサロンへの転職を考えている
✅ 管理職や店長職へのステップアップを目指したい
✅ 一般企業や美容関連の異業種に転職したい
このようなタイミングで必要になるのが「職務経歴書」です。
しかし、「美容師としての経験をどう言語化すればいいの?」「実績って数字で出しづらい…」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、美容師の職務経歴書の書き方、記載すべきスキル・実績・自己PR、異業種転職時のアピールポイント、職種別記載例までを詳しく解説します。
美容師の職務経歴書でアピールすべき強みとは?
美容師の仕事は、単なる施術ではなく「技術」「接客」「提案」「集客」など、幅広いスキルが求められます。
そのため、職務経歴書では以下のような観点を中心にまとめていくのが効果的です。
✅ 技術力・施術件数
例:カット、カラー、パーマ、ヘアセット、着付けなどの経験年数・対応件数
✅ 接客・提案力
例:カウンセリング力、顧客満足度の向上、リピート率など
✅ 責任・管理能力
例:スタッフ育成、シフト管理、店販商品の提案、売上管理
✅ 集客・販促スキル
例:SNS運用、ブログ更新、指名数増加などの実績
美容師の職務経歴書|基本フォーマットと構成
以下は、美容師向けの職務経歴書の一般的な構成です。
- 職務要約(3〜5行程度)
- 職務経歴(勤務先ごとの業務内容・実績)
- 保有資格・スキル
- 自己PR
【記載例】美容師の職務経歴書テンプレート
■ 職務要約
美容師として約7年間勤務し、都内のサロン2店舗でスタイリストおよび店長を経験。施術技術に加え、顧客対応・カウンセリング・売上管理・スタッフ教育など店舗運営全体に携わってきました。SNSを活用した集客にも取り組み、個人の指名売上を前年比130%に伸ばしました。
■ 職務経歴
Hair Salon Rino(東京都)/スタイリスト → 店長(2019年4月~2024年3月)
【業務内容】
- カット、カラー、パーマ、縮毛矯正、ヘッドスパ等の施術
- カウンセリングから仕上げまで一貫して対応(1日平均5~6名)
- 店販商品の提案・販売(月平均売上5万円)
- 新人スタッフ(3名)の技術指導、接客トレーニング
- SNS(Instagram)を使ったスタイル投稿とDM予約対応
- 月次の売上報告書作成・在庫管理・クレーム対応
【実績】
- 指名顧客数 月平均80人超、前年比130%アップ
- 店販売上部門 2年連続1位(社内ランキング)
- サロン公式Instagramにてスタイル写真が3万リーチ達成
Beauty Salon Shine(神奈川県)/アシスタント → ジュニアスタイリスト(2016年4月~2019年3月)
【業務内容】
- アシスタント業務(シャンプー・ブロー・カラー補助)
- スタイリスト補佐、在庫補充、予約管理などの店舗業務
- 月1回の技術試験を経て、スタイリスト昇格
■ 資格・スキル
- 美容師免許(国家資格)
- 管理美容師(取得済)
- カット技術全般(レイヤー・グラデーション・ボブ・メンズカット)
- カラーリング(イルミナカラー、ハイライト等)
- 着付け(訪問着、袴)
- Instagram活用による集客(月平均30件予約獲得)
■ 自己PR
お客様一人ひとりの「なりたいイメージ」を丁寧に引き出すカウンセリングと、似合わせを意識したスタイル提案を強みとしています。常連のお客様からの信頼も厚く、口コミや紹介による指名が増えたことが自信につながりました。スタッフ育成や業務改善にも主体的に取り組んでおり、今後はさらにマネジメント力を高めていきたいと考えています。
異業種(美容部員、営業、接客業など)への転職ではどう書く?
美容師から異業種にチャレンジする際は、汎用性のあるスキルを意識して職務経歴書を構成しましょう。
美容師での経験 | 他職種でのアピールポイント |
---|---|
カウンセリング | ヒアリング力・提案力(営業、販売) |
指名客の獲得 | 顧客管理能力・継続力 |
SNSでの集客 | デジタルマーケティング素養 |
クレーム対応 | 冷静な判断・接客スキル |
「美容師」という肩書にとらわれず、“何ができるか”を言語化することが転職成功のカギです。
美容師の職務経歴書作成時の注意点
注意点 | 内容 |
---|---|
雇用形態の明記 | 正社員、契約、業務委託などを正確に書く |
店舗名の知名度だけに頼らない | 店舗の規模、集客数、ターゲット層なども補足 |
抽象的な表現を避ける | 「頑張った」ではなく「〇〇%向上」など具体的に |
実績は数字で表現 | 指名数、売上、リピート率などを可能な範囲で記載 |
まとめ|美容師の経験は職務経歴書で“価値あるスキル”として伝えよう
✅ 美容師としての経験は、接客力・技術力・提案力など多くの職種で活かせるスキルが詰まっている
✅ 職務経歴書では、業務内容だけでなく「数字」や「エピソード」で具体性を出すことが大切
✅ 異業種を目指す場合は「汎用スキル」に変換して言語化しよう
✅ 雇用形態や勤務期間などの基本情報は正確に記載
美容師としてのキャリアは、他の仕事でも必ず強みになります。
職務経歴書を通じて、あなたの「人に寄り添い、価値を提供してきた経験」をしっかり伝え、次のステージへの一歩を踏み出しましょう。