【4社経験あり】職務経歴書の書き方ガイド|転職回数が多くても印象アップにつなげるテクニックと実例
「職務経歴書に4社分の職歴を書くのは多すぎる?」「転職回数が気になるけど、どう伝えればマイナスにならない?」
近年は転職が当たり前の時代になりつつありますが、それでも職歴が4社以上あると、「多い」と感じる採用担当者も一定数存在します。
しかし、経験を重ねてきた理由や、各社で得たスキル・実績が一貫していれば、むしろ“幅広い視野”や“柔軟性の高さ”を評価される可能性も大いにあります。
この記事では、4社分の職歴を整理しつつ、職務経歴書で好印象を与えるための書き方、構成方法、注意点、例文サンプルまで詳しく紹介します。
✅ まず知っておきたい:職歴が4社でも不利にはならない!
採用担当者が見るのは、「転職回数そのもの」ではなく、次のような**“理由と実績”**です。
見られるポイント | 評価されやすい表現方法 |
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転職理由は納得感があるか? | ステップアップ、スキル習得、環境の変化など前向きに記述 |
経験に一貫性・つながりがあるか | 「営業→営業」「設計→企画」などキャリアの軸が明確 |
各社で何を成し遂げたか | 数値実績、工夫した行動、課題解決などを具体的に記載 |
📄 職務経歴書(4社版)の基本構成
- 職務要約(キャリアの全体像と強みを簡潔に)
- 各社の職務経歴(業務内容・成果をシンプルに)
- スキル・資格(共通する技術やツールを明記)
- 自己PR(4社の経験から得た能力を統合)
※原則A4で2〜3枚以内にまとめるのがベスト。4枚になる場合は要検討。
✍️ 職務経歴書【例文】(4社経験/営業職の場合)
【職務要約】
法人営業として15年以上の経験があり、業界はIT・通信・人材・教育と多岐にわたります。4社すべてで新規開拓・既存深耕の両方を経験し、商談成立率や継続率の向上に貢献。現在は課長職としてチームマネジメントも担当しています。顧客ニーズを的確に捉える提案力と、部門連携を図る調整力を強みとしています。
【職務経歴】
株式会社A(2020年4月 ~ 現在)
職種:営業課長/業種:ITソリューション
- チーム管理(5名)と営業戦略立案・推進
- 新規大型案件(年商2億円以上)を複数受注
- マネジメント施策により、チーム売上前年比120%達成
株式会社B(2016年6月 ~ 2020年3月)
職種:法人営業/業種:教育・研修業界
- 企業向け研修サービスの提案営業(中小〜大手)
- 顧客満足度アンケートで平均4.8/5.0を獲得
- 提案資料フォーマットの統一で業務効率20%改善
株式会社C(2012年4月 ~ 2016年5月)
職種:営業職/業種:人材紹介会社
- 求人企業と転職希望者のマッチング提案
- 年間売上1,000万円以上を4年連続達成
- クライアント定着率95%超の実績あり
株式会社D(2008年4月 ~ 2012年3月)
職種:法人営業/業種:通信事業
- 通信サービスの新規導入営業(個人・法人)
- アポイント獲得率社内1位(平均30件/月)
- クレーム削減施策提案により社内表彰受賞
【スキル・使用ツール】
- Office(Excel/PowerPoint/Word)
- Salesforce、HubSpot
- チームマネジメント/KPI設計/業務改善推進
【資格】
- 日商簿記2級
- TOEIC 770点
- キャリアコンサルタント(国家資格)
【自己PR】
4社での営業経験を通じて、業界やサービスが異なっても「課題を見つけ、解決に導く力」が変わらず活かせると確信しました。特に現在はマネジメントにも従事し、部下の育成とチーム全体の目標達成に注力。今後はこれまでの柔軟な適応力と業務推進力を活かし、貴社で中核メンバーとして事業拡大に貢献したいと考えております。
🔍 転職4社目の人が気をつけるポイント
注意点 | 対処方法 |
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転職回数が目立つ | 理由は「前向き」「成長志向」で簡潔に書く |
古い職歴を長々と書く | 3社目・4社目をメインに。1社目・2社目は要約でも可 |
情報過多になって読みにくくなる | 箇条書き・見出し・実績重視で構成する |
「また辞めそう」と思われる | 志望動機や中長期のビジョンで安定志向をアピール |
✅ よくある質問(FAQ)
Q. 職務経歴書に4社すべて書く必要がありますか?
→ 基本的にはすべて記載すべきですが、1社目や短期離職は「職務要約」や「簡易的な記述」に留めても問題ありません。
Q. 3枚を超えたら印象が悪いですか?
→ 構成と読みやすさ次第です。
内容が整理されていれば、3枚半〜4枚でも評価されることがあります。逆に、冗長な表現は2枚でもマイナスになります。
✅ まとめ|職歴が4社あっても「戦略的にまとめれば強みになる」
- 4社の職歴があっても、一貫性・実績・理由があれば好印象に変わる
- それぞれの経験から得たスキルや成果を簡潔に整理
- 応募先企業に響くような“強み”を職務要約・自己PRで明確に提示
- ページ数は最大3枚程度が目安。読みやすさを最優先に!
複数の職場で得た経験は、あなたのキャリアの厚みです。
それをしっかり言語化すれば、「頼れる即戦力」として採用担当者の心に響く職務経歴書になります。