【異業種転職のポイント】職務経歴書に「2社・異業種」の経歴を書くときのコツと具体例
「2社経験があるけど、業界がまったく違う…職務経歴書にどう書けばいい?」「異業種の経験でも評価されるの?」
転職活動を進める中で、「これまで2社経験があるが、業界はまったく異なる」というケースは非常に多く見られます。
たとえば「アパレル販売 → 営業職」「飲食業 → 一般事務」「医療事務 → IT業界」など、異業種への転職は今や一般的な選択肢のひとつです。
ただし、職務経歴書では「職歴に一貫性がないように見える」「業界知識がないと不利では?」と思われる可能性も。
そこで大切なのが、異業種の経験をどう“つなげて”見せるか、そして応募先にマッチする能力をどう引き出すかです。
この記事では、職務経歴書に2社の異業種経験を効果的に書く方法と、読み手に伝わるアピールのコツ・具体的な記載例を丁寧に解説します。
異業種×2社経験|評価される3つのポイントとは?
✅ 1. 業界を越えて活かせる「汎用スキル」があるか
- 接客 → コミュニケーション力、傾聴力
- 飲食 → スピード対応、マルチタスク能力
- 事務職 → 正確性、業務改善力
- 営業 → 提案力、折衝力
✅ 2. 転職に「軸」があるか(なぜ異業種に移ったか)
- スキルを広げるため
- 安定したキャリアを築くため
- 興味のある分野に挑戦したかった
✅ 3. 2社で得た経験が「次の仕事にどう活きるか」
- 一見バラバラに見えても、本質的なスキルは共通していることが多いです。
職務経歴書の構成(2社・異業種の場合)
職務経歴書
氏名/連絡先/作成日
① 職務要約(異業種2社での経験を要約)
② 1社目の職歴(業種・業務内容・成果)
③ 2社目の職歴(業種・業務内容・成果)
④ 保有スキル・使用ツール
⑤ 自己PR(異業種の経験を応募企業にどう活かすか)
【記載例】2社・異業種の職務経歴書(販売職 → 一般事務)
■職務要約
アパレル業界での接客販売経験を経て、現在は医療機関での一般事務として2年間勤務。業種は異なるものの、顧客対応力・業務の正確性・チーム連携力を強みに、円滑な職場運営に貢献してきました。
■職務経歴
株式会社ABC(2017年4月〜2021年3月)
業種:アパレル小売/職種:販売スタッフ
【主な業務】
- 店舗での接客・販売、在庫管理
- 顧客ニーズに応じたスタイリング提案
- 売上データの集計、発注業務補助
【成果】
- 月間販売トップ5を4回獲得
- 新人教育担当として後輩2名の育成を経験
医療法人XYZクリニック(2021年4月〜現在)
業種:医療/職種:一般事務・受付
【主な業務】
- 来院患者の受付対応、予約管理
- 医療事務補助、レセプト入力サポート
- 電話・メール対応、備品発注、会計業務
【成果】
- 電子カルテ操作の効率化手順をマニュアル化
- 患者アンケートで接遇満足度90%以上を維持
■スキル・使用ツール
- Word、Excel(関数/表作成)、Googleスプレッドシート
- 電子カルテシステム(HOPEシリーズ)
- タッチタイピング(1分間130字)
■自己PR
アパレル業界では「顧客のニーズを読み取る力」、医療事務では「正確な事務処理力」を身につけてきました。業界は異なりますが、共通して求められる“相手目線の対応力”や“丁寧さ”を活かし、御社でも周囲と連携しながら信頼される事務職として貢献していきたいと考えております。
異業種経験を強みに変えるコツ
工夫ポイント | 内容 |
---|---|
✅「なぜその転職をしたのか」を明確に書く | 単なる転職ではなく、目的のあるステップだと伝える |
✅ 共通スキルを見つけてつなぐ | 接客・PC操作・事務処理など業界を越えて活かせる強みを強調 |
✅ 業界経験ではなく「仕事への姿勢」で勝負 | 丁寧さ・責任感・改善意識などの“仕事観”が伝わると好印象 |
よくある質問(Q&A)
Q. 業界ごとの専門用語は避けた方がいい?
→ はい。異業種への応募では、誰が読んでも分かる言葉で伝えるのが基本です。
例:「販管システム」→「販売管理システム」などに言い換えるのがおすすめです。
Q. どちらの会社を詳しく書くべき?
→ 応募先に近い経験やスキルがある方を詳しく記載しましょう。
たとえば、応募先が事務職なら2社目(事務経験)を厚めに記載します。
まとめ|異業種でも「2社」の経験は強い武器になる!
✅ 業種が異なっても、「つながり」や「共通するスキル」を意識して書くことで、職歴に一貫性を持たせられる
✅ 2社で学んだことを活かして、応募先でどう貢献できるかを具体的に伝える
✅ 異業種=不利ではなく、視点の広さや柔軟性が評価される要素になる!
業界が違っていても、あなたが積み上げてきた経験には必ず価値があります。
職務経歴書で“異なる経験をつなぐストーリー”を伝え、前向きなキャリアの一歩を踏み出しましょう!