職務経歴書における論文・研究実績の書き方
転職活動で使用する職務経歴書は、ご自身のこれまでの実務経験を伝える書類あります。これに加え、研究職や専門職、あるいは技術職などに応募する場合、ご自身がこれまでに発表した「論文」や「学会発表」といった研究実績は、その専門性の高さを客観的に証明する強力なアピール材料となります。
職務経歴書に論文や学会発表を記載する意義
採用担当者は、応募者が持つ専門知識が、自社の事業や研究開発にどのように貢献できるかを見ています。論文の発表実績や、学会での登壇経験は、ご自身がその分野において深い知見を持ち、成果を外部に発信できる能力があることの客観的な証拠となります。
記載する場所の選定
論文や研究実績を記載する場所として、職務経歴書の中に「研究実績」や「業績一覧」、「発表論文」といった専門の項目を別途設けるのが一般的あります。職務経歴詳細の業務内容と並行して記載するよりも、専門的な実績として独立させる方が、採用担当者にとって読みやすく、ご自身の強みが明確に伝わります。
論文・執筆実績の具体的な書き方
記載する際は、学術的な作法に準じつつ、採用担当者にも伝わる分かりやすさが求められます。基本的な情報として、著者名(ご自身がどの位置にいるか。例:筆頭著者、共著)、発表年、論文タイトル、掲載された学会誌やジャーナルの名称、巻号・ページ数などを簡潔に記載します。
学会発表・登壇実績の書き方
学会での口頭発表やポスター発表も、同様に重要な実績あります。発表年月日、発表者名、発表タイトル、そして学会の正式名称と開催地などを記載します。もし受賞歴などがあれば、それも併記すると大きなアピールとなります。
応募先との関連性を意識する
ご自身の実績が多数ある場合、そのすべてを羅列する必要はありません。採用担当者が知りたいのは、ご自身の専門性が応募先の業務内容(例えば、研究開発テーマ)といかに合致しているかであります。ご自身の研究実績の中から、特に関連性が高いと判断されるものを優先的に選び、記載することが効果的あります。
経歴書は読みやすさを最優先する
論文や研究実績を記載する際、その専門性を伝えたいあまり、内容が過度に専門的になりすぎたり、分量が膨大になったりしないよう注意が必要あります。職務経歴書は、ご自身の研究内容そのものを審査する「論文」とは異なります。あくまで、ご自身の能力の概要を採用担当者に伝えるためのビジネス文書であることを認識し、簡潔で読みやすいまとめ方を心掛けてください。





