職務経歴書の適切な「大きさ」とは・用紙サイズと枚数の目安
転職活動において、職務経歴書はご自身のキャリアを伝える重要な書類です。その内容はもちろんのこと、書類自体の「大きさ」も、採用担当者への印象を左右する要素の一つです。ここでいう「大きさ」には、主に「用紙のサイズ」と「書類の枚数(分量)」、そして「文字の大きさ」が含まれます。
用紙サイズはA4がビジネス標準
まず、職務経歴書を作成・印刷する際の「用紙サイズ」ですが、現在は「A4サイズ(210mm×297mm)」がビジネス文書における標準となっており、最も一般的に使用されています。履歴書がB5サイズ(182mm×257mm)である場合でも、職務経歴書はA4サイズで作成するのが主流です。A4サイズは記載できる情報量が多く、企業側でのファイリングや管理もしやすいため、特別な指定がない限りはA4サイズを選ぶことをお勧めします。
枚数(分量)は1枚から3枚程度が目安
次に、職務経歴書の「枚数(分量)」についてです。これは、ご自身のこれまでの職務経験の年数や転職回数によって変動しますが、一般的な目安としては「A4用紙で1枚から3枚程度」に収めるのが望ましいとされています。経験が浅い場合は1枚、社会人経験が豊富な方でも、情報を取捨選択し、要点を絞って最大でも3枚程度にまとめるのが、採用担当者の読みやすさを考慮した適切な分量です。情報量が多すぎると、本当に伝えたい強みや実績が埋もれてしまう可能性があるため、簡潔さが求められます。
読みやすさを考慮した文字の大きさ
パソコンで職務経歴書を作成する場合、「文字の大きさ(フォントサイズ)」も読みやすさに直結する重要な「大きさ」の要素です。文字が小さすぎると読みにくく、逆に大きすぎると間延びした印象を与え、記載できる情報量が少なくなってしまいます。本文の文字の大きさは、一般的に「10ポイントから11ポイント程度」が標準とされています。見出しは本文よりも少し大きく(例:12ポイントから14ポイント程度)設定することで、メリハリがつき、構造が分かりやすい書類になります。
採用担当者への配慮を第一に
職務経歴書の用紙サイズ、枚数、文字の大きさといった形式面は、すべて「受け取った採用担当者が読みやすいか、管理しやすいか」という配慮に基づいています。ご自身のこれまでの貴重な経験と熱意を的確に伝えるためにも、内容だけでなく、こうした基本的な形式を整えることを心掛けてください。





