職務経歴書における年商の記載と役割

転職活動において、職務経歴書はご自身のキャリアを応募先企業に伝えるための重要な書類であります。その際、ご自身が在籍していた勤務先の「企業情報」を記載することは、採用担当者にご自身の経験の背景を理解してもらう上で役立ちます。その企業情報の一つが「年商（年間売上高）」であります。

採用担当者が年商から把握する企業規模

職務経歴書に勤務先の年商を記載する主な目的は、ご自身がどのような「企業規模」の環境で経験を積んできたのかを、客観的な指標で示すためであります。採用担当者は、年商や従業員数といった情報から、ご自身が担当していた業務の責任範囲や、組織内での役割を具体的にイメージしようとします。

職務経歴書への具体的な記載場所

年商を記載する場合、職務経歴詳細の欄、勤務先企業名の横や、事業内容などと並べて簡潔に記載するのが一般的であります。例えば、「〇〇株式会社（事業内容：〇〇 / 従業員数：〇〇名 / 年商：〇〇円）」といった形で、企業概要の一部として記述します。

年商が不明な場合の対処法

過去の勤務先の年商が正確にわからない、あるいは非公開企業などで情報が見つからない場合、無理に調べてまで記載する必要はありません。企業の規模感は、年商だけでなく「従業員数」を記載するだけでも、採用担当者に十分に伝えることが可能であります。わかる範囲の情報を誠実に記載することが大切であります。

企業概要よりも重要なご自身の職務内容

採用担当者が最終的に重視するのは、企業の年商そのものではなく、ご自身がその環境で「どのような職務を遂行し、どのような貢献をしたか」という、具体的な職務内容と実績であります。年商はあくまで、ご自身の経験の背景を補足するための情報と捉え、ご自身の強みを具体的にアピールすることに注力してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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