職務経歴書の日付表記・年号と西暦の使い分け

転職活動で応募書類を作成する際、学歴や職歴を記載する日付の表記方法で悩むことがあります。職務経歴書は、ご自身のキャリアを時系列で正確に伝えるための重要な書類であり、年号（平成、令和など）と西暦（2020年など）のどちらを使用するかは、採用担当者にとっての読みやすさを左右する基本となります。

職務経歴書における日付の重要性

職務経歴書に記載する日付は、ご自身がいつ、どのような経験を積んできたのかを示すための基本的な情報であります。採用担当者は、この日付を基にご自身の在籍期間やキャリアの変遷を把握します。そのため、表記方法が分かりにくいと、経歴を正しく理解してもらう上で妨げになる可能性があります。

西暦表記（西暦）の使用を推奨する理由

現在の中途採用のビジネスシーンにおいて、職務経歴書の日付表記は「西暦（例：2020年）」を使用することが一般的であり、推奨されます。西暦は、採用担当者がご自身の在籍期間や年齢を直感的に把握しやすいという大きな利点があります。特に元号をまたぐ期間（例：平成30年から令和2年）なども、西暦（2018年から2020年）であれば、経過年数が一目で分かります。

履歴書（履歴書）との統一性の確保

日付表記において最も重要な原則は、同時に提出する「履歴書」と表記方法を統一することです。もし履歴書を年号で記載したのであれば、職務経歴書も必ず年号で統一する必要があります。逆に、履歴書を西暦で記載した場合は、職務経歴書も必ず西暦で合わせます。この二つの応募書類で表記が混在している状態は、作成時の注意力が不足しているという印象を与えかねないため、提出前に必ず確認することが求められます。

書類内での一貫性も重要

履歴書との統一だけでなく、職務経歴書という一つの書類の中でも表記は一貫させる必要があります。例えば、職務経歴書の冒頭に記載する作成日付（例：2025年11月11日現在）を西暦で書いたならば、その後の職歴詳細の欄に記載する入社日や退社日も、すべて西暦で記述します。

読みやすさを最優先した日付表記

結論として、職務経歴書の日付表記は、採用担当者にとっての「読みやすさ」を最優先して選択することが肝心であります。迷った場合は、国内外や世代を問わず理解されやすい西暦での統一をお勧めします。どちらの形式を選ぶにせよ、応募書類全体での一貫性を保つことが、ご自身の丁寧な仕事ぶりを伝える第一歩となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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