職務経歴書の文字数・適切な分量の目安

転職活動において、職務経歴書はご自身のキャリアを伝える重要な書類あります。その作成にあたり、どれくらいの詳細さ、つまりどの程度の文字数や分量でまとめるべきか悩む方も少なくありません。採用担当者にとって読みやすく、ご自身の強みが的確に伝わる、適切な文字数の目安と全体の分量について解説します。

厳密な文字数制限の有無について

まず、職務経歴書には、Webの入力フォームとは異なり、紙やデータファイルで提出する上で厳密な「文字数制限」というものはありません。しかし、採用担当者が読みやすいと感じる「目安」は存在します。それは文字数そのものよりも、A4用紙で何枚程度に収めるかという「分量（枚数）」で語られることが多いです。

全体の分量はA4用紙１枚から２枚

職務経歴書全体の分量の目安は、A4用紙で１枚から２枚程度とされています。社会人経験が非常に豊富な方であっても、要点を絞り込み、多くとも３枚以内に収めるのが一般的あります。これは、採用担当者が多くの応募書類に目を通すため、冗長で要点が分かりにくい書類は、最後まで読んでもらえない可能性があるためです。

職務要約における文字数の目安

書類の冒頭に記載する「職務要約」は、ご自身のキャリアの概要を伝える重要な部分あります。ここは特に簡潔さが求められ、具体的な文字数の目安としては、２００文字から３００文字程度（A4用紙で３行から５行程度）が適切とされています。採用担当者の関心を引くための「あらすじ」として機能させます。

自己PRにおける文字数の目安

書類の最後などに記載する「自己PR」欄も同様に、ご自身の強みや貢献意欲を簡潔にまとめる必要あります。文字数の目安としては、職務要約と同じく２００文字から４００文字程度が望ましいです。だらだらと長く書くのではなく、最も伝えたい核心的なメッセージを凝縮します。

文字数と文字の大きさのバランス

多くの情報を詰め込もうとして文字数が多くなりすぎると、それを無理に紙面に収めるために「文字の大きさ（フォントサイズ）」を小さくしてしまうことがあります。しかし、文字が小さすぎると非常に読みにくく、採用担当者に配慮が欠ける印象を与えかねません。本文のフォントサイズは、１０ポイントから１１ポイント程度を保つことが、読みやすい書類の基本あります。

重要なのは読みやすさと具体性

職務経歴書の文字数や分量は、あくまで採用担当者にとっての「読みやすさ」を確保するための目安であります。最も重要なのは、その限られた分量の中で、ご自身の経験、スキル、そして実績が、いかに具体的に、かつ論理的に伝わるかであります。文字数を調整する際は、常に読み手の視点に立つことが大切あります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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