職務経歴書における休職期間の記載方法
転職活動において、応募書類を作成する際、過去の休職期間をどのように扱うべきかは、多くの方が悩む点です。病気や怪我による療養、あるいはご家族の介護や出産・育児など、様々な理由で一時的に職務から離れた経験を持つ方もいらっしゃいます。ここでは、職務経歴書における休職期間の適切な記載方法について解説します。
休職期間を記載する際の基本的な考え方
採用担当者が職務経歴書を確認する際、在籍期間に不自然な空白(ブランク)がないかを見ています。もし休職の事実を意図的に隠し、在籍期間を偽って記載した場合、入社後にそれが発覚すると「経歴詐称」と見なされ、信頼関係を著しく損ねる可能性があります。ご自身の経歴を誠実に伝えることが、信頼構築の第一歩です。
職務経歴書への具体的な記載方法
休職期間は、在籍していた企業の職務経歴欄の中に含めて記載するのが一般的です。まず、その企業への在籍期間(入社から退社まで)を通常通り記載します。その上で、担当した業務内容の記述とは別に、「〇年〇月~〇年〇月 〇〇のため休職」といった形で、休職の事実と期間、そして簡潔な理由を明記します。
休職理由の記述について
休職の理由は、詳細にすぎる必要はありません。「病気療養のため」「怪我療養のため」「家族の介護のため」「出産・育児のため」など、事実を簡潔に伝える表現で十分です。特に病気や怪我の場合、具体的な病名まで記載する必要は原則としてありません。
採用担当者の懸念を払拭する補足
採用担当者が休職の事実を知った際、最も懸念するのは「現在、業務を遂行する上で支障はないか」という点です。この懸念を払拭するため、休職期間を記載する際には、現在の健康状態について必ず補足説明を加えることが重要です。「現在は完治しており、業務遂行に支障はありません。」あるいは「通院は必要ですが、業務に影響のない範囲で調整可能です。」といった一文を添えることで、採用担当者は安心して選考を進めることができます。
誠実な情報開示が信頼に繋がる
休職は、キャリアの中で起こり得る一つの出来事です。大切なのは、その事実を隠すことではなく、現在の状態を誠実に伝え、今後の業務への意欲を示すことです。書類に正確に記載することで、面接の場で質問された際にも、自信を持って状況を説明することが可能となります。





