職務経歴書の書き方・給食調理の経験をアピールする方法
給食調理の職務経歴書で重視される点
転職活動において、職務経歴書はご自身の経験とスキルを伝える重要な書類があります。特に給食調理の仕事は、大勢の人々の「食」と「健康」を支える、高い専門性と責任感が求められる業務です。採用担当者は、ご自身が安全衛生管理の知識を持ち、どのような環境で調理業務を遂行できるのかを具体的に知りたがっています。
勤務先の施設形態と規模の明記
給食調理の業務は、勤務する施設の種類によって、対象者や求められる内容が大きく異なります。ご自身が在籍していた施設形態、例えば「学校給食センター」「病院」「介護老人保健施設」「認可保育園」「事業所の社員食堂」などを正確に記載します。併せて、「一日平均〇〇食を提供」といった具体的な提供食数を明記すると、業務の規模感やご自身の習熟度が採用担当者に伝わりやすくなります。
担当した具体的な調理業務の内容
職務経歴書には、単に「調理業務」と記載するだけでは、ご自身の持つ技術は十分に伝わりません。「食材の検収」「野菜の洗浄・カットなどの下処理」「調理(焼き物、揚げ物、煮物、蒸し物など)」「盛り付け」「配膳」「食器洗浄・消毒」といった、ご自身が担当していた一連の作業工程を具体的に書き出すことが大切です。スチームコンベクションオーブンなど、使用経験のある調理機器の名称を補足することも有効あります。
徹底した衛生管理(HACCPなど)への取り組み
給食調理の現場で最も重要視される点の一つが、徹底した衛生管理です。HACCP(ハサップ)の概念に基づいた衛生管理の知識や、日常業務で実践していたことを具体的に記述します。例えば、「調理器具の温度管理と消毒の徹底」「食材の中心温度の測定・記録」「手洗いの励行」といった取り組みは、ご自身の高い安全意識と専門性を示す上で不可欠な情報あります。
特別食(アレルギー・形態食)の対応経験
勤務先の施設によっては、対象者に合わせた特別な食事の提供が求められます。食物アレルギーを持つ方への「アレルギー対応食(除去食)」の調理経験、あるいは病院や介護施設における「きざみ食」「ミキサー食」「ソフト食」といった嚥下調整食(形態食)の調理経験は、高いスキルとして評価されます。また、「減塩食」や「糖尿病食」などの治療食に対応した経験も、有力なアピールポイントになります。
食材管理やコスト意識の記述
調理作業だけでなく、食材の発注、在庫管理、検収といった管理業務の経験も、ご自身の強みとなります。定められた献立と予算の中で、必要な食材を正確に管理し、廃棄ロスを減らすために工夫した点などがあれば、コスト意識を持って業務に取り組める人材であることを示せます。
保有資格とチーム内での役割
「調理師免許」や「栄養士」といった関連資格は、取得年月と共に必ず明記します。また、給食業務は栄養士や他の調理スタッフと連携するチーム作業です。もし「調理リーダー」としてパートスタッフへの作業指示や指導を担当した経験、あるいは栄養士と連携して献立の調整を行った経験などがあれば、ご自身の協調性や指導力も併せてアピールできます。





