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ワーキングホリデー帰国後の転職を有利にする職務経歴書の書き方

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ワーキングホリデーから帰国し、日本での再就職を考えたとき、多くの人が直面するのが「この期間を職務経歴書にどう書くか」という問題です。海外で過ごした時間はかけがえのない経験ですが、日本のビジネス慣習に合わせた書き方をしないと、単なる「ブランク(空白期間)」と捉えられてしまうリスクがあります。

しかし、書き方のポイントさえ押さえれば、ワーキングホリデーの経験は強力なアピール材料になります。ここでは、帰国後の転職活動において、採用担当者に響く職務経歴書の書き方や構成のコツを解説します。

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ワーキングホリデー期間の扱いと記載場所

職務経歴書を作成する際、最初に判断すべきなのは「ワーキングホリデー期間をどの項目に記載するか」です。現地での活動内容によって、最適な記載場所は異なります。

職務経歴として記載するケース

現地でフルタイムに近い形で就労していたり、オフィスワークや専門的な業務に従事していたりした場合は、「職務経歴」の欄に堂々と記載することをおすすめします。特に、帰国後に希望する職種と関連性がある場合は、立派な実務経験として評価されます。

この場合、通常の職歴と同様に「在籍期間」「勤務先企業名(店舗名)」「雇用形態」「業務内容」を明記します。海外の企業名は日本人には馴染みがないことが多いため、「現地のカフェチェーン(従業員数約20名)」や「日系企業向けのコールセンター」など、業態や規模感が伝わる補足を添えると親切です。

自己PRや特記事項として扱うケース

語学学校への通学がメインだった場合や、短期間のアルバイトを転々としていた場合、あるいはファーム(農場)での単純作業が中心だった場合は、職歴欄に羅列するとキャリアの一貫性が薄れて見えることがあります。

こうした場合、職歴欄には「○○年○月~○○年○月 ワーキングホリデー制度を利用しオーストラリアへ渡航」と一行程度で事実のみを記載し、詳細は「自己PR」や「海外経験」といった別枠の項目を設けて記述するのが効果的です。経験した業務そのものよりも、そこから得た人間的な成長やスキルに焦点を当ててアピールします。

採用担当者が知りたい3つの視点

帰国後の求職者に対して、企業の採用担当者が特に気にしているポイントがあります。これらを意識して文章を構成することで、説得力が大幅に増します。

1. 渡航の目的と達成度

「なぜ海外に行ったのか」「現地で何を成し遂げようとしたのか」という目的意識は非常に重要です。「現状を変えたかった」「英語力を伸ばしたかった」という動機だけでなく、そのために現地でどのような行動をとったのかを具体的に示します。

目標に対して計画的に行動し、結果を出せる人物であることを証明できれば、ビジネスパーソンとしての信頼性は高まります。TOEICのスコアアップや、貯金目標の達成、現地コミュニティへの参加など、具体的なエピソードを交えて記載します。

2. 異文化環境での適応力と問題解決力

日本とは異なる環境で生活することは、予期せぬトラブルの連続です。企業は、そうした環境下であなたがどのように適応し、問題を解決してきたかに関心を持っています。

言葉の壁にぶつかった際にどう工夫して意思疎通を図ったか、文化の違いによるトラブルをどう乗り越えたかといったエピソードは、「環境変化への強さ」や「ストレス耐性」、「柔軟性」の証明になります。これらは、どのような職種においても重宝されるポータブルスキルです。

3. 帰国後のキャリアビジョン

ワーキングホリデー経験者が最も懸念されがちなのが、「またすぐに海外に行ってしまうのではないか」「仕事に対する定着性はあるか」という点です。

職務経歴書や自己PRの中では、海外での経験を経て、なぜ今日本で働きたいのか、今後どのようなキャリアを築いていきたいのかを明確に示します。「海外で働いたことで、改めて日本企業のチームワークの良さに気づいた」「語学力ではなく、海外で培ったタフな精神力を日本の営業職で活かしたい」など、地に足の着いたキャリアビジョンを語ることが大切です。

具体的なアピール表現の変換テクニック

現地でのアルバイト経験を、そのまま「皿洗い」や「果物の収穫」と書くだけでは、ビジネススキルとして伝わりにくいことがあります。業務を通じて発揮した能力を、ビジネス用語に変換して表現するテクニックを紹介します。

接客・サービス業の場合

カフェやレストランでの経験は、単なる接客ではなく「多国籍な顧客への対応力」や「英語環境でのコミュニケーション能力」と言い換えられます。

  • 記載例:「現地のカフェでバリスタとして勤務。英語での接客はもちろん、文化背景の異なるお客様それぞれのニーズを汲み取った提案を行いました。常連客の獲得に注力し、フレンドリーかつ迅速な対応を心がけた結果、店舗の売上目標達成に貢献しました。」

ファーム(農場)の場合

収穫作業などの単純作業であっても、目標達成意欲や体力、継続力をアピールできます。

  • 記載例:「農場にて収穫業務に従事。歩合制であったため、作業効率の向上を常に意識し、独自のタイムマネジメントを導入しました。その結果、チーム内でトップクラスの収穫量を維持し、目標に対する完遂力と、炎天下でも作業を続ける体力を養いました。」

オフィスワーク・インターンシップの場合

現地企業での事務やインターンシップは、実務能力として高く評価されやすい経験です。具体的なツール名や成果を数字で示します。

  • 記載例:「現地旅行代理店にて、予約管理や電話応対などの事務業務を担当。社内公用語が英語の環境下で、正確な情報伝達とスムーズな連携に努めました。業務マニュアルの不備を見つけて改善案を提案し、新人スタッフの教育コスト削減に貢献しました。」

帰国後の職務経歴書で注意すべき点

最後に、作成時の注意点をいくつか挙げます。

まず、専門用語や現地特有の言い回し(スラングや特定のビザ名称など)は避け、誰が読んでもわかる言葉を選びます。また、英語力をアピールしたい場合でも、職務経歴書自体は正しい日本語で、論理的に構成することが基本です。

そして何より、「海外経験を特別視しすぎない」ことが大切です。海外に行ったこと自体がすごいのではなく、そこで「何を感じ、どう行動し、どう成長したか」が企業にとっての価値になります。この視点を忘れずに、あなたの経験を魅力的なビジネススキルとして翻訳し、職務経歴書に落とし込んでください。自信を持って書類選考に臨めるはずです。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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