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職務経歴書での「お客様」の書き方と呼称マナー:顧客情報をアピールに変える技術

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「お客様」という言葉は職務経歴書では「顧客」や「取引先」に変換する

職務経歴書を作成する際、普段の業務で使っている「お客様」という言葉をそのまま使ってよいのか迷うことがあります。結論から言えば、ビジネス文書である職務経歴書においては、話し言葉である「お客様」という表現は避け、**「顧客」「取引先」「クライアント」**といった書き言葉に変換するのが一般的であり、適切なビジネスマナーです。

例えば、「お客様に提案を行いました」ではなく、「顧客に対して課題解決型の提案を行いました」や、「既存取引先へのルート営業を担当」といった表現を用います。これにより、客観的でプロフェッショナルな印象を与えることができます。ただし、自己PR欄などで、自身の接客スタイルや想いを感情豊かに伝えたい場合に限り、「お客様一人ひとりに寄り添った対応を心がけました」のように、あえて「お客様」という言葉を使ってヒューマンスキルを強調するテクニックもあります。文脈に合わせて使い分けることが大切ですが、基本は「顧客」や「取引先」で統一すると覚えておくとスムーズです。

取引先企業名は実名で書くべきか守秘義務を考慮してぼかすべきか

職務経歴書に取引先の企業名や個人名を具体的に記載することは、実績の信憑性を高める上で非常に有効です。「大手通信会社」と書くよりも、「〇〇株式会社(東証プライム上場)」と書くほうが、採用担当者はあなたがどのレベルの相手とビジネスをしてきたかを瞬時に理解できるからです。基本的には、すでに公開されている取引実績や、一般的な営業活動の範囲内であれば、実名を記載しても問題ないケースが多いです。

しかし、業務委託契約や秘密保持契約(NDA)によって、取引の事実自体が非公開とされている場合や、個人情報に関わる場合は、固有名詞を出すことは厳禁です。その場合は、「大手総合商社」「国内最大手の自動車メーカー」「富裕層の個人顧客」といったように、業界や規模感が伝わる表現にぼかして記載します。守秘義務を守れる人物かどうかも評価の対象となりますので、情報の取り扱いには十分な配慮が必要です。

顧客層(ターゲット)を具体的に記載して営業スタイルとスキルを伝える

採用担当者が「顧客」に関する記述で最も知りたいのは、あなたが「誰に対して(Whom)」仕事をしていたかという点です。顧客層が異なれば、求められるスキルや営業手法が全く異なるからです。職務経歴書の業務内容欄には、担当していた顧客の属性を具体的に記載してください。

  • 法人か個人か(BtoB / BtoC): 「法人営業」「個人向け販売」
  • 企業規模や業界: 「従業員数100名以下の中小企業」「官公庁および教育機関」
  • 担当部署や役職: 「経営企画部門の決裁権者」「情報システム部の担当者」
  • 個人の属性: 「30代〜40代の主婦層」「資産1億円以上の富裕層」

このようにターゲットを明確にすることで、「経営層へのプレゼン能力がある」「主婦層のニーズを掴む共感力がある」といった具体的なスキルセットを、言葉で説明せずとも伝えることができます。自身の強みが活きるフィールドを示すためにも、顧客層の定義は詳細に行ってください。

顧客数や担当社数を数値化して業務のキャパシティを証明する

顧客に関する情報は、業務の「量」や「規模」を証明する数字としても活用できます。職務経歴書には、担当していた顧客数や取引規模を数値で記載することをお勧めします。

  • 担当社数: 「常時約50社の既存顧客を担当」
  • 対応件数: 「1日平均30件の問い合わせに対応」「月間100名の新規来店客を接客」
  • 取引額: 「年間取引額〇億円のクライアントを担当」

これらの数字は、あなたの業務処理能力(キャパシティ)や、任されていた責任の重さを客観的に証明する材料になります。特に事務職やカスタマーサポート職の場合、対応件数の多さはスピードと正確性の証明になりますし、営業職の場合、担当社数の多さはマルチタスク能力や顧客管理能力の証明になります。

顧客満足度やクレーム対応の実績は具体的なエピソードで補強する

「顧客第一」や「顧客満足」という言葉は、多くの応募者が使うため、それだけでは差別化が図れません。顧客からの評価をアピールする場合は、具体的なエピソードや成果を添えることが重要です。

  • 顧客満足度: 「顧客満足度アンケートで5点満点中4.8を獲得(部内1位)」
  • リピート率: 「丁寧なアフターフォローにより、顧客リピート率を80%に維持」
  • クレーム対応: 「製品トラブルの際、迅速な初動対応と代替案の提示により信頼を回復し、追加発注を獲得」
  • 感謝の言葉: 「顧客から『あなただから契約した』という言葉をいただき、社内表彰を受賞」

このように、顧客との関わりの中で生まれた具体的な成果を記述することで、あなたの対人スキルや問題解決能力がリアルに伝わります。

読み手である採用担当者を「お客様」と想定した書類作成を心がける

最後に、職務経歴書そのものも、採用担当者という「お客様(読み手)」に向けたプレゼンテーション資料であることを忘れてはいけません。顧客に対して分かりやすい提案書を作るのと同じように、職務経歴書も読みやすさにこだわって作成してください。

専門用語を多用しすぎていないか、レイアウトは見やすいか、相手が知りたい情報(即戦力となる根拠)が網羅されているか。こうした「読み手への配慮」が行き届いた書類は、入社後も顧客に対して丁寧な仕事ができる人物であるという証明になります。顧客視点を持った書類作成こそが、書類選考を突破する最大の秘訣です。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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