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グループ会社間の異動や出向はどう書く?職務経歴書の正しい書き方と注意点

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大手企業やホールディングス体制の企業に勤務していると、グループ会社への出向や転籍を経験することは珍しくありません。しかし、いざ職務経歴書を作成する段になると、所属はいったいどちらの企業を書けばよいのか、転職回数に含まれるのかと迷ってしまうことがあります。

書き方を一つ間違えると、採用担当者に「転職回数が多い」「キャリアが一貫していない」といった誤解を与えてしまうリスクもあります。ここでは、グループ会社間での異動や出向、転籍があった場合の職務経歴書の正しい記載方法について解説します。

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出向と転籍の違いを理解して書き分ける

グループ会社での勤務経験を書く際、最も重要なのは「出向」なのか「転籍」なのかを明確に区別することです。この二つは雇用契約のあり方が異なるため、職務経歴書での表現方法も変わってきます。それぞれの状況に合わせた適切な書き方を知っておく必要があります。

在籍出向の場合は1つの職歴としてまとめる

在籍出向とは、現在の会社(出向元)に籍を置いたまま、関連会社や子会社(出向先)で勤務する形態を指します。雇用契約は出向元の企業と結ばれたままであるため、職務経歴書上では「転職」として扱いません。

書き方としては、まず出向元の企業への入社を記載し、その下の行やカッコ書きで出向先に勤務している旨を記載します。たとえば「〇〇株式会社 入社(20XX年X月より△△株式会社へ出向)」といった形式です。このように書くことで、キャリアが断絶しておらず、会社からの命令による異動であることが一目で伝わります。

転籍出向の場合は入社と退社を分ける

転籍出向(移籍)とは、元の会社との雇用契約を解消し、新たに転籍先の会社と雇用契約を結ぶ形態です。形式上は一度退職して再就職していることになるため、職務経歴書でも「退社」と「入社」を分けて記載するのが原則です。

ただし、単に「一身上の都合」としてしまうと、通常の転職と区別がつきません。この場合は「〇〇株式会社 退社(グループ会社への転籍のため)」「△△株式会社 入社」と理由を明記することが重要です。これにより、ネガティブな離職ではなく、グループ内での人事異動の一環であることをアピールできます。

社名変更や合併があった場合の記載テクニック

長く勤務していると、会社の合併やグループ再編に伴い、社名が変わることもあります。履歴書や職務経歴書では、入社当時の社名を書くべきか、現在の社名を書くべきかで迷うポイントです。

基本は入社時の社名(現:〇〇)とする

基本的には、入社した当時の社名を記載し、その横にカッコ書きで現在の社名を添えるのが最も丁寧で分かりやすい書き方です。「〇〇株式会社 入社(現:△△ホールディングス株式会社)」のように記述します。

もし在職中に何度も社名が変わっている場合は、直近の社名や、業界内で最も知名度が高い社名をメインに記載し、補足として旧社名を添える方法もあります。採用担当者がパッと見たときに、どの企業の出身者なのかが瞬時にわかるように配慮することが大切です。

採用担当者に評価されるグループ会社経験のアピール法

グループ会社での勤務経験は、単なる異動履歴として処理するのではなく、キャリアの幅広さや適応能力を示すアピール材料として活用できます。

環境変化への適応能力を強調する

親会社から子会社へ、あるいはその逆のパターンなど、企業規模や風土の異なる組織へ移ることは、転職に近いストレスがかかるものです。異なる企業文化の中で成果を出した経験は、環境適応能力の高さとして評価されます。

職務経歴書の自己PR欄などで、出向先での人間関係構築や、業務フローの違いをどのように乗り越えたかを具体的に記述します。これは、新しい転職先でも早期に馴染んで活躍できることの証明になります。

グループシナジーを生み出した実績

複数の会社を知っているからこそできる働き方も強みになります。たとえば、親会社の意向を子会社にスムーズに翻訳して伝えたり、グループ間の連携プロジェクトを主導したりといった経験です。

「親会社と子会社の橋渡し役として業務効率化を推進した」「グループ全体のコンプライアンス強化プロジェクトに出向先担当者として参画した」など、グループ会社にいたからこそ実現できた実績を盛り込むと、視座の高さが伝わります。

読み手を混乱させないためのレイアウトの工夫

グループ会社間の異動が多い場合、時系列に沿って書くだけでは情報が複雑になりすぎて、キャリアの全体像が見えにくくなることがあります。読み手である採用担当者の負担を減らすための工夫も必要です。

プロジェクト単位やキャリア式を活用する

編年体(時系列)で書くと会社名の羅列になってしまう場合は、職務経歴書のフォーマットを「キャリア式」に変更するのも一つの手です。会社ごとではなく、「営業職」「企画職」といった職務内容やプロジェクト単位でまとめ、その中で「〇〇株式会社(出向中)」と所属を補足します。

こうすることで、所属企業が変わっても、一貫して専門スキルを磨いてきたことが伝わりやすくなります。特にエンジニアやクリエイティブ職など、専門性が重視される職種では有効な見せ方です。

グループ会社での経験は、書き方次第で「落ち着きのない経歴」にも見えれば、「多様な経験を積んだ豊かなキャリア」にも見えます。採用担当者が知りたいのは、あなたがどのような環境で何を成し遂げてきたかという事実です。複雑な異動歴こそ丁寧に整理し、あなたの適応力と実績を正しく伝える職務経歴書を作成してください。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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