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貿易事務の職務経歴書完全ガイド 専門スキルと語学力を実績に変える書き方

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メーカー、商社、フォワーダー(海運貨物取扱業者)など、グローバルビジネスの最前線を支える貿易事務は、高い専門性と語学力が求められる人気の職種です。そのため、経験者・未経験者ともにライバルが多く、書類選考のハードルは決して低くありません。

採用担当者は、専門用語が飛び交う職務経歴書の中から、即戦力となる実務能力や、激しい環境変化に対応できる適応能力を見極めようとしています。ここでは、貿易事務特有の評価ポイントを押さえ、あなたのスキルを最大限にアピールするための職務経歴書の書き方を解説します。

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採用担当者が知りたい3つの実務スキル

貿易事務の業務範囲は非常に広く、企業によって任される仕事が全く異なります。そのため、単に「貿易事務経験あり」と書くだけでは、ミスマッチを懸念されてしまいます。採用担当者は主に以下の3点をチェックしています。

1. 輸出・輸入・三国間のどの業務か

まず、担当していたのが「輸出」なのか「輸入」なのか、あるいはその両方か、さらに難易度の高い「三国間貿易」の経験があるかを明確にします。

輸出であれば、船積み手配(ブッキング)、船積書類(インボイス、パッキングリスト、B/L等)の作成能力、L/C(信用状)買取業務の経験などが問われます。輸入であれば、輸入通関手配、関税・消費税の納付処理、国内配送手配、在庫管理といった納期管理能力が重視されます。

2. 輸送手段と担当地域

航空貨物(Air)か海上貨物(Sea)かによって、業務のスピード感や手続きの流れが異なります。航空貨物はスピード優先の対応力が、海上貨物は長期的なスケジュール管理能力が評価されます。

また、担当していた地域(北米、欧州、中国、東南アジアなど)を記載することで、特定の国特有の商習慣や規制(FTA/EPAの原産地証明書対応など)に詳しいことをアピールできます。

3. 語学力の実践レベル

TOEICのスコアはもちろん重要ですが、それ以上に「実務でどう使っていたか」が重要視されます。メールでのコレポン(通信文)作成が中心なのか、電話での交渉も行っていたのか、あるいは英語以外の言語(中国語など)を使用していたか。具体的な使用頻度と用途を記載することで、即戦力としての評価が高まります。

職務経歴書に記載すべき必須項目と数値化

あなたの経験値を客観的に伝えるために、具体的な情報を詳細に記述します。以下の項目を網羅することで、採用担当者はあなたの実力を正確にイメージできます。

担当商材と取引規模

扱っていた商材(化学品、機械部品、アパレル、食品など)によって、必要となる法令知識(薬機法、食品衛生法など)が異なります。商材名と、月間の処理件数(インボイス枚数やB/L件数など)を数字で記載し、業務のボリューム感を示します。

使用システムとPCスキル

貿易業務では、専用の貿易管理システムや、Excelを使用することが一般的です。

TOSS、SAP、勘定奉行などのシステム使用経験があれば、ソフト名を正式名称で記載します。また、Excelについては、インボイス作成やデータ集計で使用していた関数(VLOOKUPなど)や、マクロの使用経験があれば、事務処理能力の高さとして強力なアピールになります。

【経験者・未経験者別】アピール戦略の書き分け

応募者のキャリアステージに合わせて、強調すべきポイントを調整します。

貿易事務経験者の場合

「専門性の深さ」と「イレギュラー対応力」を強調します。

L/C決済におけるディスクレ(不一致)解消の経験や、通関トラブルへの対応、急な納期変更に対するフォワーダーとの調整など、スムーズにいかない場面をどう乗り越えたかというエピソードは、実務能力の証明になります。また、業務フローの改善や、船会社との運賃交渉によるコスト削減実績など、プラスアルファの貢献も記載してください。

未経験者・営業事務から転職する場合

「語学力」と「事務処理の正確性」をアピールします。

貿易実務は未経験でも、英語の読み書きに抵抗がないこと(TOEICスコアや学習状況)や、営業事務として納期管理や受発注業務を正確に行ってきた経験は、貿易事務の基礎スキルとして評価されます。「貿易実務検定」などの資格勉強中であれば、その意欲も必ず記載しましょう。

自己PRで伝えるべきプロフェッショナルとしての姿勢

職務経歴書の最後にある自己PR欄では、スキルだけでなく、仕事に取り組むスタンスを伝えます。

正確性とスケジュール管理能力

貿易事務において、書類のミスは貨物の滞留や多額の損害(デムラージュ等の発生)に直結します。「ダブルチェックを徹底し、ミスを未然に防ぐ几帳面さ」や、「時差や輸送リードタイムを考慮して先回りして行動する段取り力」は、貿易事務として最も信頼される資質です。

調整力とコミュニケーション能力

社内の営業担当者、海外の取引先、フォワーダー、通関業者など、多くの関係者の間に立って業務を進める調整力も重要です。「立場や文化の異なる相手に対し、丁寧かつ粘り強くコミュニケーションを取り、円滑に取引を完了させた」という実績は、グローバルビジネスを支える事務職としての適性を示します。

貿易事務は、世界とつながるダイナミックな仕事であり、その専門スキルは一生モノの財産になります。あなたのこれまでの経験を、具体的な業務内容と数字で職務経歴書に落とし込み、プロフェッショナルとしての実力を採用担当者に伝えてください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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