職務経歴書の書き方・医療事務の経験をアピールする方法
転職活動において、職務経歴書はご自身のスキルと経験をアピールするための重要な書類です。特に医療事務の職務経歴書は、専門性の高さと同時に、患者様と接するための「人柄」も伝わるように作成する必要があります。採用担当者に「この人になら安心して任せられる」と感じてもらうための、効果的な書き方を解説します。
医療事務の専門性を明確にする
医療事務の業務は多岐にわたりますが、その核となるのは医療保険制度に関する専門知識です。ご自身がこれまでに担当してきた業務を具体的に棚卸しすることが、書類作成の第一歩です。受付や会計といった窓口業務、診療報酬請求(レセプト)業務、電子カルテや紙カルテの管理など、どの部分を主軸としていたかを整理します。
診療報酬請求(レセプト)業務の経験
医療機関の収益に直結するレセプト業務の経験は、非常に強力なアピールポイントとなります。月間のレセプト作成件数、点検作業、総括、返戻や査定への対応経験など、具体的な業務内容を記載します。使用していた医療事務コンピュータのシステム名や、電子カルテの操作経験も明記すると、即戦力として評価されやすいです。
患者様対応(窓口業務)の具体化
医療事務は「病院・クリニックの顔」としての役割も担います。単に「受付業務」と記載するだけでは、ご自身の強みは伝わりません。例えば、一日に対応した平均患者数、電話応対の件数、新患登録、保険証の確認といった日常業務に加え、どのような点に配慮していたかを補足します。
心掛けや工夫をアピールする
ご高齢の患者様にはゆっくりと分かりやすい言葉で説明した、不安を抱える患者様の話を丁寧に傾聴した、待ち時間短縮のために他部門と連携した、といった具体的なエピソードは、ご自身のヒューマンスキルを示す良い材料となります。正確性や迅速性に加え、ホスピタリティ(おもてなしの心)をどのように発揮してきたかを記述します。
活かせる知識・スキル欄の活用
医療事務に関連する資格、例えば「診療報酬請求事務能力認定試験」や「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」などを取得している場合は、必ず記載します。また、守秘義務の意識の高さや、チーム医療の一員としての協調性なども、自己PR欄で補足すると効果的です。
経験を整理し、貢献意欲を伝える
医療事務の経験は、専門知識と対人スキルの両方を証明するものです。ご自身の経験を具体的に、そして分かりやすく職務経歴書に落とし込むことで、採用担当者への説得力は格段に増します。ご自身の強みが応募先でどのように活かせるかを明確に示し、書類選考の通過を目指してください。





