内装設計職への転職を成功させるための応募書類とポートフォリオ作成の極意
空間の価値を高める内装設計エンジニアの市場価値と転職動向
商業施設やオフィスあるいはホテルや住宅のリノベーションなど内装設計の需要は景気動向やライフスタイルの変化に合わせて常に変化しながらも底堅い人気を誇っています。特に近年では働き方改革に伴うオフィスのレイアウト変更や古民家再生などのリノベーション案件が増加しており即戦力となる内装設計者の市場価値は高まっています。しかし人気の職種であるがゆえに大手デザイン事務所や有名設計会社への転職は競争率が高く単に経験があるというだけでは書類選考を通過することは困難です。採用担当者は数多くの応募書類の中からデザインセンスだけでなく予算管理能力や施工現場との調整能力など実務を円滑に進める総合力を持った人材を探しています。自身の強みを正確に把握しそれを企業が求める人物像に合わせて戦略的にアピールすることが転職成功への第一歩となります。
職務経歴書では物件のスペックと担当業務を定量的に記述する
内装設計の職務経歴書において採用担当者が最も重視するのはどのような用途の物件をどの程度の規模で担当してきたかという具体的な実績です。そのため担当したプロジェクトごとに物件種別(飲食店・物販店・オフィス・住宅など)や床面積および工事予算などの数値を明確に記載する必要があります。例えば30坪のカフェの内装設計を担当し予算1000万円以内で施主の要望を実現したといった具体的な記述は実務能力の高さを証明します。また自身が担当した業務範囲についても詳細に記します。コンセプト立案から基本設計や実施設計さらに什器の選定や現場監理まで一貫して携わった経験があればプロジェクトマネジメント能力があるとして高く評価されます。使用可能なCADソフトについてもVectorworksやAutoCADあるいはSketchUpなど具体的なソフト名と習熟度を記載し即戦力性を伝えてください。
採用の合否を大きく左右するポートフォリオの構成と見せ方
内装設計職への転職活動において職務経歴書以上に重要と言っても過言ではないのが自身の作品集であるポートフォリオです。採用担当者はポートフォリオを通じて応募者のデザインスキルだけでなく情報整理能力やプレゼンテーション能力を判断します。単に完成した空間のきれいな写真を並べるだけでは不十分です。そのデザインに至るまでのコンセプトワークやゾーニングの検討過程さらに平面図や展開図および詳細図といった図面資料をセットにして見せることが重要です。特にリノベーション案件の場合はビフォーアフターの写真を掲載しどのような課題をどのように解決したかを視覚的に分かりやすく伝えます。また手描きのスケッチやパースなどを盛り込むことでCGだけでは伝わらない感性や現場での即応力をアピールすることも効果的です。視覚的な美しさと実務的な図面の正確さを両立させたポートフォリオを作成してください。
デザイン力だけでなくコスト調整や法規対応の実務能力を示す
内装設計の現場では美しい空間を作ることと同じくらい予算内で収めることや法的な制約をクリアすることが求められます。応募書類や面接ではデザインの提案力に加えてこれらの実務的な調整能力があることをアピールすることが不可欠です。職務経歴書の自己PR欄や業務詳細欄では予算オーバーした際にマテリアルの変更やVE提案を行ってデザインの質を落とさずにコストダウンを実現した経験を記述します。また建築基準法や消防法あるいは保健所の営業許可申請など内装設計に関わる法規知識を持っていることも現場で頼りにされる重要なスキルです。デザインという華やかな側面だけでなく裏側にある地道な調整業務や法的知識の裏付けがあることを伝えることで信頼できるプロフェッショナルであることを印象づけます。
志望動機では企業の得意分野と自身のキャリアビジョンを重ねる
内装設計事務所やデザイン会社はそれぞれ得意とする領域やデザインのテイストが異なります。そのため志望動機を作成する際にはその企業が過去に手掛けたプロジェクトを深く研究し自身の指向性とどのようにマッチするかを論理的に説明することが大切です。例えば物販店の設計に強みを持つ企業であれば「購買意欲を喚起する店舗デザインを追求したい」という意欲を伝えます。またオフィスデザインに定評のある企業であれば「働く人の生産性やコミュニケーションを活性化させる空間作りに貢献したい」というビジョンを語ります。過去の経験を活かしつつ新しい環境でどのような挑戦をしたいかを具体的に述べることで採用担当者に熱意と定着性の高さを印象づけることができます。自身の作風やキャリアプランと企業の方向性が合致していることを示すことが書類選考通過への近道となります。





