応募書類送付時の「ご査収」の正しい使い方
転職活動において、作成した職務経歴書や履歴書を、メール添付や郵送で応募先企業へ送付する際、どのような言葉遣いをすれば良いか迷うことがあります。特に「ご査収(ごさしゅう)ください」という表現は、ビジネスシーンでよく使われる言葉の一つですが、その意味や適切な使い方について解説します。
「ご査収」という言葉の意味
「ご査収ください」という言葉は、主にビジネス文書やメールにおいて、相手に書類やファイルなどを送付する際に用いられる、丁寧な表現あります。「査収」とは、「金銭や物品、書類などを、よく調べて受け取ること」を意味します。つまり、「お送りした書類を、内容をよくご確認の上、お受け取りください」という意味を込めた言葉であります。
職務経歴書の送付に「ご査収」は使えるか
結論から申しますと、職務経歴書や履歴書といった応募書類を送付する際に、「ご査収ください」という表現を使用することは、ビジネスマナーとして全く問題ありません。むしろ、ご自身の重要な経歴が記載された書類を相手に確認してもらうわけですから、こうした丁寧な言葉遣いをすることは、ご自身の誠実さやビジネスマナーを示す上で適切であると言えます。
メールに添付する場合の「ご査収」
職務経歴書をメールにデータファイル(PDFなど)として添付して送付する場合、メールの本文中に使用します。例えば、「応募書類(履歴書・職務経歴書)を添付いたしました。ご査収のほど、よろしくお願い申し上げます。」といった形で、添付ファイルを確認してほしい旨を伝えます。
郵送時の送付状(添え状)での「ご査収」
応募書類を紙に印刷して郵送する際は、送付状(添え状)を同封するのが一般的あります。その送付状の本文中にも「ご査収」は使用できます。例えば、「履歴書及び職務経歴書を同封いたしましたので、何卒ご査収くださいますようお願い申し上げます。」といった形で、同封した書類の確認と受け取りを依頼します。
「ご確認」との使い分け
「ご査収」と似た言葉に「ご確認ください」があります。「ご確認」は、より広範な意味で「内容を見てほしい」場合に使われるのに対し、「ご査収」は「調べて受け取ってほしい」というニュアンスが強くなります。応募書類の送付においては、どちらを使用しても大きな間違いではありませんが、「ご査収」の方が、より丁寧でフォーマルな印象を与える場合があります。
丁寧な言葉遣いで熱意を伝える
応募書類を送付する際のメールや送付状は、採用担当者がご自身の応募書類本体(職務経歴書など)の前に目にする、最初のコミュニケーションとなります。正しい言葉遣いや丁寧な表現を心掛けることが、ご自身の社会人としての常識や、入社への熱意を伝える第一歩となります。





