職務経歴書の書き方・エンジニアの技術力を伝える方法
エンジニアの転職活動において、職務経歴書はご自身の技術的な専門性を証明する最も重要な書類です。採用担当者は、応募者が持つスキルセットや開発経験が、自社の求める技術レベルやプロジェクトと合致しているかを厳しく判断します。ご自身の能力を正確かつ具体的に伝えることが不可欠です。
技術スキル(テクニカルスキル)の具体的な明記
まず、ご自身が扱える技術要素を一覧にして明記します。これには、プログラミング言語(Java、PHP、Python、JavaScriptなど)、フレームワーク(Spring、Laravel、Reactなど)、データベース(MySQL、PostgreSQLなど)、インフラ(AWS、Azure、GCPなど)が含まれます。単に羅列するだけでなく、それぞれの使用年数や習熟度(実務での使用、独学など)を補足することが有効です。
担当プロジェクトごとの業務内容の記述
職務経歴書の中心となるのは、実際に携わったプロジェクトごとの記述です。プロジェクトの概要(どのような業界の、どのようなシステムか)、開発期間、プロジェクトの規模(人数)を記載します。これにより、採用担当者はご自身がどのような環境で経験を積んできたかを把握できます。
開発フェーズ(担当工程)の明確化
各プロジェクトにおいて、ご自身がどの開発工程を担当したのかを明確にすることが重要です。「要件定義、基本設計、詳細設計、実装(コーディング)、単体テスト、結合テスト、保守・運用」といったフェーズ(工程)のうち、どこに深く関わったのかを具体的に示します。
ご自身の役割と体制(チーム)
プロジェクト内でのご自身の立ち位置も重要な情報です。チームリーダーとしてメンバーをまとめた経験、あるいはプロジェクトマネージャーとしての進捗管理経験、または技術選定を担当した経験など、具体的な役割を記載します。チーム内での貢献の仕方が伝わります。
成果や工夫した点の言語化
単に業務をこなしただけでなく、ご自身がどのような工夫をしたか、その結果どのような成果が出たかを言語化します。例えば、「コードのリファクタリングにより、処理速度を〇%改善した」「テストを自動化し、リグレッションテストの工数を〇時間削減した」など、技術的な貢献を具体的に記述します。
ギットハブ(GitHub)やポートフォリオの活用
ご自身の技術力を示す証拠として、GitHub(ギットハブ)のアカウントや、ご自身で作成したポートフォリオ(作品集)のURLを記載することは非常に有効です。採用担当者が実際のコードや制作物を確認できるようにすることで、スキルの信頼性が高まります。
自己研鑽(キャッチアップ)の姿勢
IT業界は技術の進歩が速いため、継続的に学習する姿勢も評価されます。自己PR欄などで、業務外で学習している新しい技術や、技術ブログでの発信、勉強会への参加といった自己研鑽の取り組みをアピールすることも、ご自身の意欲を示す上で効果的です。





