職務経歴書の書き方・調理師の専門性を伝える方法

調理師の職務経歴書で重視される点

調理師の転職活動において、職務経歴書はご自身の「技術」と「経験」を伝えるための最も重要な書類であります。採用担当者は、応募者がどのような環境で、どのような料理ジャンルに携わり、どの程度の技術レベルを持っているのかを具体的に知りたがっています。ご自身の専門性と即戦力性を的確に示すことが、書類選考を通過する鍵となります。

勤務先の業態と規模の明記

まず、ご自身がどのような調理現場で経験を積んできたのかを明確に記載する必要があります。例えば、レストラン（フランス料理、イタリア料理、日本料理など）、ホテル、結婚式場、あるいは集団給食（病院、学校、福祉施設、社員食堂）など、勤務先の「業態」によって求められるスキルは大きく異なります。併せて、「客席数」や「一日の平均提供食数」といった規模感を補足することで、ご自身が経験してきた業務の量や環境が伝わりやすくなります。

担当したポジション（持ち場）の具体化

調理の現場では、多くの場合、ポジション（持ち場）ごとに役割が分かれています。職務経歴書には、単に「調理業務」と記載するだけでなく、ご自身が主に担当してきたポジションを具体的に記します。例えば、西洋料理であれば「ストーブ（焼き場）」「ソーシエ（ソース担当）」「ガルドマンジェ（冷菜担当）」、日本料理であれば「焼き場」「揚げ場」「煮方」など、ご自身の専門領域が分かるように記述します。

具体的な業務内容の記述

担当ポジションと共に、具体的な業務内容を書き出します。「食材の下ごしらえ（仕込み）」「各種調理（焼き、煮る、揚げるなど）」「盛り付け」「食器の管理・洗浄」といった日々の業務に加え、ご自身のスキルレベルを示す情報を補足します。例えば、魚を捌く、野菜の飾り切りといった具体的な技術もアピールポイントとなります。

メニュー開発や原価管理の経験

もし、新メニューの開発や考案に携わった経験があれば、それはご自身の創造性や貢献意欲を示す重要な実績となります。考案したメニューが採用され、定番となった実績などもあれば、ぜひ記載します。また、食材の発注、在庫管理、原価計算（コスト管理）といった管理業務の経験は、単なる調理技術だけでなく、経営的な視点も持っていることの証明となり、高く評価されます。

衛生管理（HACCPなど）の実践

食の安全を守ることは、調理師の最も重要な責務の一つであります。HACCP（ハサップ）の概念に基づいた衛生管理基準の知識や、それを日々の業務でどのように実践していたか（食材の温度管理、調理器具の消毒、清掃の徹底など）を記載することで、ご自身の高い専門意識と責任感を示すことができます。

後進の指導・育成経験

もし、新人や若手の調理師（調理補助スタッフ）に対し、作業指示や技術指導（OJT）を行った経験があれば、それも記載します。これは、ご自身が持つ技術レベルの高さと同時に、チームに貢献するリーダーシップやマネジメント能力の素養があることを示すものとなります。

保有資格の明記

「調理師免許」は必須の記載項目であります。それに加え、もし「ふぐ調理師（ふぐ取扱責任者）」や「専門調理師・調理技能士」、「食品衛生責任者」といった関連資格、あるいは「野菜ソムリエ」などの知識を証明する資格があれば、それらも取得年月と共に必ず明記し、ご自身の専門性を客観的に裏付けます。

応募書類の作成を専門家へ相談して転職成功

おすすめの転職エージェント

サイトの目的や、書類作成アドバイスを詳しく知る

応募書類マスター

応募書類マスター

サイトの目的

応募書類マスター

応募書類作成のアドバイス

転職活動の状態ごとに、必要な知識を学べる

おすすめ転職支援サイト

キャリアプランの相談

キャリアプラン案内所

面接のアドバイス

面接のトリセツ

年収交渉アドバイス

給与交渉ナビ

ライト

キャリアアドバイザー

人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
※当サイト記事はリンクフリーです。ご自身のサイトへ自由にお使い頂いて問題ありません。ご使用の際は、文章をご利用する記事に当サイトの対象記事URLを貼って頂ければOKです。