職務経歴書の基本的な書き方・新しい順(逆編年体)のすすめ
転職活動において、職務経歴書はご自身の経験やスキルを採用担当者に伝えるための重要な書類です。その書き方一つで、ご自身の魅力が伝わる度合いは大きく変わります。多くの応募書類に目を通す採用担当者にとって、読みやすく、知りたい情報がすぐに把握できる形式が好まれます。現在、中途採用の場で最も一般的とされるのが、職務経歴を「新しい順」に記載する形式です。
逆編年体形式(新しい順)とは
職務経歴書を「新しい順」で記載する形式を、「逆編年体形式」と呼びます。これは、ご自身の職歴を「現在」から「過去」へと遡る形で記述する方法です。つまり、直近の職務経験を一番上に記載し、そこから順に過去の経歴を書いていきます。この形式は、日本の転職市場において主流となっています。
新しい順で記載する利点
採用担当者が応募者の経歴を確認する際、最も関心を持つのは「直近でどのような業務を経験し、どのようなスキルを持っているか」です。逆編年体形式は、その最新の情報を最初に提示できるため、採用担当者が求める情報に素早くアクセスできるという大きな利点があります。ご自身の「今」の能力を、最も効果的にアピールできます。
即戦力としてのアピール効果
特に、直近の職務内容と応募先の募集内容が近い場合、新しい順で記載することで、ご自身が即戦力として活躍できる人材であることを強く印象付けられます。キャリアアップの過程や、一貫したキャリアを歩んできたことも示しやすく、ご自身の成長の軌跡が明確に伝わります。
逆編年体形式の具体的な書き方
実際に記載する際は、まず一番上に最新(または現在)の勤務先企業名、在籍期間、雇用形態を明記します。続いて、その企業で所属した部署や役職、担当した具体的な業務内容、そして実績や成果を記述します。それを書き終えたら、次にその一つ前の勤務先について、同様の項目を記載していきます。この流れを過去に向かって繰り返します。
編年体形式(古い順)との違い
逆編年体形式とは対照的に、古い経歴から順に記載する方法を「編年体形式」と呼びます。これは新卒の就職活動や、社会人経験が浅い場合に用いられることはありますが、中途採用の場では一般的ではありません。なぜなら、採用担当者が重視する直近の経験が、書類の一番下に来てしまうためです。
ご自身の経歴を効果的に見せるために
職務経歴書は、ご自身のキャリアの集大成です。特別な事情がない限り、まずは「新しい順」である逆編年体形式で作成することをお勧めします。ご自身の最新の強みを最初に提示し、採用担当者の関心を引きつけることが、書類選考を通過するための重要な戦略です。ご自身の経験を整理し、最も伝わる形で提示することを心掛けてください。





