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履歴書の転職理由の書き方と例文。好印象を与えるポジティブ変換術

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履歴書の職歴欄における転職理由の基本ルール

転職活動において履歴書を作成する際、前職の退職理由を職歴欄にどのように記載すべきか悩む方は少なくありません。基本的には、履歴書の職歴欄には詳細な転職理由を書く必要はありません。自己都合による退職であれば、「一身上の都合により退職」という定型句を使用するのが一般的であり、これで十分通用します。これは、キャリアアップや家庭の事情、あるいは職場への不満など、どのような個人的な理由であっても包括的に表現できる便利な言葉です。職歴欄はあくまで経歴の事実を時系列で簡潔に伝える場所であるため、ここに個人的な事情を長々と書くことは避け、詳細は志望動機欄や職務経歴書、面接で補足するというスタンスが基本となります。ただし、倒産やリストラなど会社側の事情による退職の場合は、「会社都合により退職」と明記することで、自身の責任ではないことを示します。

志望動機欄で転職理由を伝える際の考え方

履歴書には転職理由を書く専用の欄は通常ありませんが、志望動機欄の中で転職のきっかけに触れることは非常に有効です。ここで重要なのは、退職理由(過去)と志望動機(未来)を一貫性のあるストーリーとしてつなげることです。「なぜ前の会社を辞める必要があったのか」という理由が、「なぜこの会社を選んだのか」という理由と論理的につながっていると、採用担当者は応募者のキャリアプランに納得感を持ちます。また、ネガティブな理由で辞めた場合でも、それをポジティブな「目的」や「意欲」に変換して表現する技術が求められます。不満を解消するためではなく、新しい環境で実現したい目標があるから転職するという前向きな姿勢を示すことが大切です。

ケース別例文1。キャリアアップやスキルアップを目指す場合

現状の仕事に大きな不満はないものの、より高いレベルの仕事や新しい領域に挑戦したい場合の例文です。現職での実績を肯定しつつ、そこでは実現できないことがあるため転職を決意したという構成にします。

例文。「現職では法人営業として5年間、新規開拓を中心に実績を積んでまいりました。その中で、単なる商品の提案だけでなく、顧客の経営課題に深く入り込んだコンサルティング営業に挑戦したいという思いが強くなりました。貴社は課題解決型のソリューション提案に強みを持っており、私の培った営業力と貴社のノウハウを掛け合わせることで、より顧客の事業成長に貢献できると考え、志望いたしました。」

ケース別例文2。会社の将来性や業績不安の場合

会社の業績悪化や事業縮小などが理由の場合、前職の批判にならないよう注意が必要です。安定した環境で腰を据えて働きたい、事業成長に貢献したいという意欲に変換します。

例文。「前職では店舗責任者として売上管理やスタッフ育成に従事してまいりましたが、事業縮小に伴い、より安定した経営基盤のもとで長期的にキャリアを形成したいと考えるようになりました。貴社は業界内でも着実な成長を続けており、社員の育成にも力を入れている点に魅力を感じました。これまでのマネジメント経験を活かし、貴社のさらなる事業拡大に貢献したいと考え、志望いたしました。」

ケース別例文3。残業や労働環境を改善したい場合

残業が多い、休みが取れないといった理由の場合、「楽をしたい」と受け取られないよう、「効率」や「生産性」という言葉を使って表現します。

例文。「現職では業務量が著しく多く、日々の業務をこなすことに精一杯で、本来注力すべき企画業務に時間を割けない状況が続いておりました。業務効率化と生産性の向上を重視する貴社の環境であれば、メリハリをつけて業務に取り組み、質の高いアウトプットが出せると考えました。限られた時間の中で最大限の成果を追求し、貴社の企画開発力の向上に貢献したいと思い志望いたしました。」

ケース別例文4。未経験職種へ挑戦する場合

異業種や未経験職種へ転職する場合、なぜその職種なのかという理由と、これまでの経験がどう活きるかをセットで伝えます。

例文。「前職の販売業務を通じて、お客様のニーズを直接伺い、商品改良のアイデアを提案することにやりがいを感じていました。より本格的にモノづくりの上流工程に関わりたいと考え、企画職への転身を決意しました。貴社のユーザー視点に立った商品開発に共感しており、私の強みである顧客視点とコミュニケーション能力を活かして、ヒット商品の開発に貢献したいと考え志望いたしました。」

履歴書と面接での一貫性を保つ重要性

履歴書に記載した転職理由や志望動機は、書類選考通過後の面接でも必ず深掘りされます。履歴書では前向きな理由を書いていたのに、面接で本音として待遇への不満を漏らしてしまっては、一貫性がなくなり信頼を損ねてしまいます。履歴書は採用担当者が最初に見る書類であり、その後の選考プロセスの基準となるものです。ここで記載したポジティブに変換された転職理由は、面接でも自身の言葉で自信を持って説明できるように準備しておくことが不可欠です。書類上の表現だけでなく、心から納得できる論理的なストーリーを構築しておくことが、転職活動を成功に導く鍵となります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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