履歴書写真でパーマは不利になる?採用担当者に好印象を与える髪型の境界線とセット方法
プライベートではおしゃれで個性的なパーマスタイルを楽しんでいても、いざ転職活動の履歴書写真を撮る段になると、「この髪型のままで大丈夫だろうか」と不安になる方は少なくありません。ビジネスシーンにおける身だしなみの基準は厳しく、特に第一印象を決める写真においては、少しの乱れが「だらしない」と判断されるリスクもあります。しかし、パーマがかかっていること自体が直ちに不採用につながるわけではありません。重要なのは、そのパーマが「清潔感」と「ビジネスへの適性」を感じさせるセットになっているかどうかです。ここでは、履歴書写真におけるパーマスタイルの許容範囲や、採用担当者に好印象を与えるためのセットテクニックについて詳しく解説します。
採用担当者が見ているのは「パーマの有無」ではなく「清潔感」
まず大前提として理解しておくべきなのは、採用担当者がチェックしているのは「パーマをかけているかどうか」ではなく、「清潔感があるか」「TPO(時・所・場合)をわきまえた身だしなみができているか」という点です。たとえパーマをかけていても、きれいに手入れされており、爽やかで落ち着いた印象を与えるものであれば、マイナス評価になることはありません。逆に、直毛であっても寝癖がついていたり、ボサボサであったりすれば不潔とみなされます。パーマスタイルで最も警戒すべきなのは、「寝癖に見える」「手入れをしていないように見える」ことです。ウェーブが強すぎて爆発したようなシルエットになっていたり、毛先がパサついて傷んで見えたりする場合は、だらしない印象を与えるため、撮影前にしっかりとメンテナンスを行う必要があります。
男性がパーマスタイルで撮影する際の注意点とセット術
男性のパーマ、特にツイストパーマやスパイラルパーマなどの強いウェーブがかかったスタイルは、業界によっては「派手すぎる」「威圧的」と受け取られるリスクがあります。金融、公務員、堅実なメーカーなどの保守的な業界を目指す場合は、ボリュームを抑えてタイトにセットするのが鉄則です。
好印象を与えるポイントは以下の3点です。
- 耳と眉毛を出す:サイドのボリュームをワックスで抑え、耳を完全に出します。また、前髪を上げて(アップバング)眉毛を見せることで、パーマ特有の重たさを解消し、爽やかで誠実な印象を作ることができます。
- ボリュームをコントロールする:トップが膨らみすぎていると頭が大きく見え、バランスが悪くなります。ドライヤーでしっかりと根元を押さえ、シルエットをひし形に整えることが大切です。
- 質感はマット~ナチュラルに:濡れ髪(ウェット)仕上げはおしゃれですが、証明写真では「脂ぎっている」「お風呂上がり」のように見えることがあるため避けます。自然な艶が出る程度のワックスを使用します。
女性のパーマヘアは「まとまり」と「艶」が命
女性の場合、緩やかなウェーブヘアは「柔らかい」「女性らしい」というポジティブな印象を与えることができます。しかし、履歴書写真ではストロボの強い光が当たるため、ウェーブ部分の乾燥や痛みが強調されて写りやすく、パサパサとした「疲れ髪」に見えてしまう危険性があります。
これを防ぐためには、ヘアクリームやオイルを使用して、毛先までしっかりと潤いと艶を与えることが重要です。
- ロング・ミディアムの場合:下ろしたままだと広がりやすいため、ハーフアップにするか、後ろで一つに結ぶのが最も無難で清潔感があります。結んだ毛先にカールがある程度であれば、華やかさと上品さを両立できます。
- ショート・ボブの場合:サイドの髪を耳にかけ、顔周りをすっきりとさせます。パーマで毛先が遊んでしまう場合は、内巻きになるようにブローするか、ワックスで動きを抑えて落ち着いたシルエットを作ります。
クリエイティブ系と堅実系での許容範囲の違い
パーマの許容度は、志望する業界によって大きく異なります。アパレル、美容、ITベンチャー、広告代理店などのクリエイティブな業界では、パーマスタイルが「個性的」「感度が高い」と評価されることもあり、過度な寝癖風でなければ比較的自由にセットしても問題ありません。
一方で、銀行、ホテル、医療関係、公務員などの信頼性が最優先される業界では、パーマは「真面目さに欠ける」と判断される可能性があります。こうした業界に応募する際、もしパーマが強すぎてコントロールできない状態であれば、撮影の時だけでもストレートアイロンで伸ばすか、美容院でストレートパーマに戻すことを検討したほうが、書類選考の通過率は確実に上がります。
撮影直前の最終チェックで失敗を防ぐ
パーマヘアは、湿気や風の影響を受けやすく、移動中にセットが崩れてしまうことがよくあります。写真館やスタジオに到着したら、必ず鏡の前で最終確認を行ってください。特にチェックすべきは「アホ毛」と「左右のバランス」です。パーマをかけていると頭頂部から短い毛が飛び出しやすくなりますが、これは写真写りを悪くする大きな要因です。スティック型のワックスで丁寧に抑えておきましょう。また、ウェーブの出方が左右で異なると、顔が歪んで見えたり、だらしない印象になったりします。手櫛やコームを使って左右のボリュームを均一に整え、清潔感あふれる状態で撮影に臨むことが、採用担当者に信頼される秘訣です。





