男性履歴書写真の前髪完全ガイド！採用担当者に好印象を与えるセット方法とNG例

転職活動における履歴書の写真は、採用担当者が応募者の第一印象を判断する上で非常に大きなウェイトを占めています。特に男性の場合、メイクをしない分、髪型、とりわけ「前髪」のセットの仕方が顔の印象を劇的に変える要素となります。前髪が目にかかっているだけで暗く見えたり、逆に額が出ているだけで自信に満ちた表情に見えたりします。ここでは、書類選考を通過するために、男性が知っておくべき履歴書写真の前髪の基本ルールと、好印象を与える具体的なセット方法について詳しく解説します。

履歴書写真で男性の印象を決めるのは「目」と「眉」の見せ方

男性の履歴書写真において、好感度の高い前髪を作るための絶対的なルールがあります。それは「目」と「眉毛」をしっかりと露出させることです。人の表情において、目元は意志の強さや誠実さを伝える最も重要なパーツです。前髪が長く伸びていて目にかかっていたり、眉毛が完全に隠れていたりすると、表情が読み取りにくくなり、「暗い」「自信がなさそう」「コミュニケーションが取りづらそう」といったネガティブな印象を与えてしまうリスクがあります。逆に、眉毛がしっかりと見えていると、顔全体に光が当たり明るく見えるだけでなく、隠し事のないオープンな性格や、仕事に対する意欲的な姿勢を視覚的にアピールすることができます。どのような髪型にするにせよ、まずは「眉毛を見せること」を最優先に考えてセットすることが成功への第一歩です。

アップバングで額を出して自信と清潔感をアピールする

数あるヘアスタイルの中でも、採用担当者に最も好印象を与えやすいのが、前髪を上げて額（おでこ）を見せる「アップバング」のスタイルです。額を出すことは、心理的に「清潔感」「誠実さ」「自信」を相手に伝える効果があります。特に営業職、接客業、管理職候補など、対人スキルやリーダーシップが求められる職種においては、アップバングによる爽やかで活発な印象が大きな加点要素となります。セットする際は、ドライヤーで根元からしっかりと立ち上げ、ワックスやジェルを使って後ろに流すか、サイドに流して固定します。このとき、髪が落ちてこないようにハードスプレーでキープしておくと、撮影中も崩れる心配がありません。短髪（ショートヘア）との相性も抜群で、誰が見ても好感を持つビジネスマンの王道スタイルといえます。

前髪を下ろすなら「流しスタイル」で眉毛を見せるのが鉄則

額を出すことに抵抗がある方や、柔らかい雰囲気を演出したい方は、前髪を下ろすスタイルでも問題ありません。ただし、その場合でも前髪をそのまま下ろすのではなく、左右どちらかに流して眉毛を見せる「流し前髪」にするのが鉄則です。前髪を斜めに流すことで、おでこの一部と眉毛が露出し、知的で落ち着いた印象を与えることができます。事務職やエンジニア、技術職など、真面目さや緻密さが求められる職種では、アップバングよりもこちらのスタイルのほうが「堅実そう」と評価される場合もあります。注意点としては、前髪が目にかからない長さにカットしておくか、しっかりと横に流して固定することです。毛先が目にかかると、それだけで「身だしなみが整っていない」と判断されるため、ワックスを使って毛束を作り、サイドにきれいに収める工夫が必要です。

ワックスのつけすぎや無造作ヘアは清潔感を損なう原因になる

ヘアセットにおいて整髪料は必須アイテムですが、その使い方には注意が必要です。普段のファッションであれば、動きのある無造作ヘアや、濡れ髪（ウェット）スタイルがおしゃれとされることもありますが、履歴書の写真においては「清潔感」がすべてです。ワックスをつけすぎて髪がベタベタに見えたり、束感が強すぎてトゲトゲして見えたりすると、「不潔」「TPOをわきまえていない」というマイナス評価につながります。ビジネスシーンに適しているのは、自然な艶とまとまりのあるスタイルです。マットな質感のワックスを少量手に取り、髪全体に薄くなじませて毛流れを整える程度に留めます。また、頭頂部から飛び出す「アホ毛」もだらしない印象を与えるため、スティック型のワックスなどで丁寧に抑えておくことが大切です。

長い前髪やセンター分けは業界によって判断が分かれる

最近流行しているセンター分け（センターパート）や、目にかかる長さの前髪（マッシュヘアなど）は、履歴書写真としてはリスクが伴います。センター分けはおでこが出るため清潔感があるように見えますが、根元の立ち上がり方や毛先の処理によっては、カジュアルすぎると受け取られることがあります。特に金融機関や公務員などの保守的な業界では、流行の髪型よりも伝統的な短髪のほうが好まれる傾向があります。一方で、アパレル、美容、ITベンチャー、クリエイティブ職などでは、トレンドを取り入れた髪型が「感度が高い」と評価されることもあります。しかし、どの業界であっても共通して嫌われるのは「目が隠れること」です。もし長い前髪のまま撮影に臨むのであれば、しっかりと分けて顔の輪郭を出し、表情が明るく見えるようにセットすることが不可欠です。自分の志望する業界の雰囲気に合わせつつ、誰が見ても不快感を持たない爽やかなスタイルを目指してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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