履歴書写真でメガネを外すのは有利か不利か？採用担当者の視点と判断基準

普段の生活でメガネを使用している方にとって、履歴書の写真を撮影する際にメガネをかけたままにするか、それとも外して撮影するかは大きな悩みどころです。メガネをかけると知的な印象を与えられる一方で、レンズが光に反射してしまったり、フレームの影で目元が暗くなったりするリスクもあります。また、写真の印象を良くするために外したいけれど、面接当日の姿と異なっていても問題ないのかという不安も生じます。ここでは、履歴書写真においてメガネを外すことの是非や、採用担当者に好印象を与えるための適切な判断基準について詳しく解説します。

原則として面接当日と同じ姿で撮影するのが基本ルール

履歴書写真におけるメガネ着用の有無を決める最大の基準は、面接当日にメガネをかけていくかどうかという点にあります。履歴書の写真には、採用担当者が面接に来た人物が応募者本人であることを確認するための「本人確認」という重要な役割があります。そのため、普段から常にメガネをかけており、面接にもメガネで行く予定であれば、写真もメガネをかけた状態で撮影するのが正解です。もし写真では裸眼で、面接にはメガネで現れた場合、採用担当者は「写真と雰囲気が違う」という違和感を抱く可能性があります。ビジネスにおいては一貫性が信頼につながるため、可能な限り普段のビジネススタイルと同じ状態で撮影し、ギャップを作らないようにすることが大切です。

反射や影を防ぐためにあえて外すという選択肢

基本は着用したままですが、写真の仕上がりを優先してあえてメガネを外して撮影することが推奨されるケースもあります。例えば、レンズにブルーライトカット機能がついている場合です。ブルーライトカットレンズはストロボの光を青く反射させる性質があり、写真に撮ると目元が青白く光って見えたり、目が隠れてしまったりすることがあります。また、フレームが太すぎて目に影が落ちてしまう場合や、度の強いレンズで輪郭が極端に歪んで見える場合も、外して撮影したほうが表情が明るく清潔感のある写真になります。目がはっきりと見えることは、意思の強さや誠実さを伝える上で非常に重要ですので、メガネがその妨げになるようであれば、思い切って外すという判断も間違いではありません。

メガネを外して撮影する際に気をつけるべき鼻パッドの跡

メガネを外して撮影することを選んだ場合に、最も注意しなければならないのが「鼻パッドの跡」です。普段から長時間メガネをかけていると、鼻の付け根にパッドの跡や色素沈着が残っていることがよくあります。肉眼ではそれほど気にならなくても、写真撮影の強いライティングの下では、その跡がくっきりと影になって写り込み、疲れた印象や老けた印象を与えてしまうことがあります。撮影の直前に外しただけでは跡は消えませんので、撮影当日はコンタクトレンズで過ごして跡がつかないようにするか、あるいはコンシーラーやファンデーションを使って跡をきれいにカバーしてから撮影に臨む必要があります。細部まで配慮された肌の美しさは、清潔感の証明となります。

視力が悪い方が外す場合に注意すべき目つきの鋭さ

視力が悪い方がメガネを外して撮影する際に陥りやすいのが、ピントを合わせようとして目を細めてしまい、目つきが悪くなってしまうことです。カメラのレンズがぼやけて見えるため、無意識のうちに睨みつけるような表情になったり、眉間にシワが寄ったりしてしまうことがあります。これでは人相が悪く見え、採用担当者に威圧感を与えてしまい逆効果です。裸眼で撮影する場合は、はっきりと見ようとする必要はありません。カメラのレンズがある方向を柔らかく見つめるイメージを持ち、意識的に目をしっかりと開くようにします。写真館で撮影する場合は、カメラマンに「目が悪いので視線が合っているか確認してほしい」と伝えておくと、適切な指示を出してくれるため安心です。

面接時のギャップを埋めるためのコミュニケーション

もし、写真写りを優先してメガネを外して撮影し、面接にはメガネをかけていくことになった場合は、面接の冒頭でその旨を一言添えるとより丁寧です。「写真は反射を防ぐためにメガネを外して撮影しましたが、普段は着用しております」と伝えるだけで、採用担当者の違和感は解消され、むしろ細やかな配慮ができる人物として好印象につながります。また、最近ではTPOに合わせてメガネとコンタクトを使い分ける人も多いため、そこまで神経質になる必要はありません。最も重要なのは、写真においても面接においても、あなたの表情が明るく、清潔感があり、意欲に満ちていることです。メガネの有無そのものよりも、それによって作られる「全体の印象」を最優先に考え、自信を持って提出できる一枚を用意してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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