出戻り転職を成功に導く履歴書職歴欄の書き方と再入社のアピール術
出戻り(再雇用)の職歴は「再入社」と書くのが基本ルールです
一度退職した会社に再び就職する、いわゆる「出戻り転職(ブーメラン転職)」が増えています。企業側も、社風や業務内容を理解している即戦力として歓迎するケースが多くなっています。しかし、いざ履歴書を作成しようとした際、一度辞めた会社にまた入ることをどう表現すればよいのか、書き方に迷う方は少なくありません。
結論から言えば、履歴書の職歴欄においては**「再入社」**という言葉を使うのが最も一般的で、採用担当者にも状況が伝わりやすい表現です。「入社」と書いても間違いではありませんが、「再入社」と明記することで、過去に在籍実績があり、再び採用されるだけの信頼関係があることを一目で伝えることができます。口頭では「出戻り」と言いますが、履歴書などの公的な書類では「出戻り」という言葉は使用せず、丁寧な表現を心がけることが大切です。
他社での経験を挟んでいる場合の具体的な記載例
出戻りのパターンとして最も多いのが、A社を退職し、B社で経験を積んだ後、再びA社に戻るというケースです。この場合、時系列に沿って正直に記載していきます。
【記載例】
- 平成〇年〇月 株式会社A 入社
- 平成△年△月 一身上の都合により退社
- 平成△年×月 株式会社B 入社
- 令和□年□月 一身上の都合により退社
- 令和□年×月 株式会社A 再入社
- 現在に至る
このように記載することで、他社での経験を経て、再び元の会社に必要とされて戻ったというキャリアのストーリーが明確になります。もし、部署が変わった場合や役職がついた場合は、「株式会社A 再入社(営業企画部に課長として配属)」のように補足することで、キャリアアップして戻ったことを強調できます。
契約形態が変わって戻る場合の書き方と注意点
正社員として退職した後、パートや契約社員として戻る場合、あるいはその逆のケースもあります。この場合も、雇用形態を正確に記載することで、どのような立場で戻ったのかを伝えます。
【記載例】
- 「株式会社A 再入社(契約社員として)」
- 「株式会社A 再入社(アルバイトとして勤務)」
もし、以前とは全く異なる職種で戻った場合は、職種名も併記しておくと親切です。また、結婚や出産を機に退職し、落ち着いてから同じ会社に復帰した場合などは、以前の実績が評価されての再雇用であることが多いため、自信を持って記載してください。同じ会社に二度採用されるということは、あなたの能力や人柄が評価されている何よりの証拠です。
出戻り経験を「信頼の証」としてアピールする視点
これから出戻り転職をしようとしているのではなく、過去の職歴の中に「出戻り」が含まれている場合、それをどうアピールするかも重要です。採用担当者が履歴書で「A社退社→B社入社→A社再入社」という流れを見つけた場合、「なぜ戻ったのか?」「なぜ戻れたのか?」に興味を持ちます。
職務経歴書や自己PR欄を活用し、以下のようなポジティブな理由を添えることで、出戻り経験を強力な武器に変えることができます。
- 「他社を経験したことで、改めてA社の製品力の高さに気づき、復帰を希望しました」
- 「A社から再オファーをいただき、B社で培った新規開拓スキルを還元するために再入社しました」
「他社でも通用するスキルを身につけた上で、古巣から呼び戻されるほど信頼されている人物」という印象を与えることができれば、定着性や人間関係構築力への評価は格段に高まります。
これから出戻りを目指す場合の志望動機の書き方
現在、かつて在籍していた会社への再就職を目指して履歴書を書いている場合、志望動機は通常の転職以上に具体的である必要があります。「やっぱり前の会社が良かった」というだけでは、「外で通用しなかったから戻ってきた」と思われかねません。
アピールすべき3つのポイント:
- 他社で得た新しいスキル・経験(外の世界を見て、何を持ち帰れるようになったか)
- 再入社を希望する明確な理由(客観的な視点で見たその会社の魅力や、やり残したこと)
- 即戦力としての貢献(社内事情を知っているため、教育コストゼロですぐに動ける強み)
これらを組み合わせて、「一度外に出たからこそ、御社の課題解決に貢献できる力が増しました」というロジックで志望動機を作成します。謙虚さと自信をバランスよく表現し、採用担当者に「おかえり」と言ってもらえるような説得力のある書類を作成してください。





