夜勤専従や夜間勤務の履歴書志望動機で採用を勝ち取る書き方と職種別例文集

深夜割増賃金による高収入や、日中の時間を自由に使えるライフスタイルに魅力を感じ、夜勤の仕事を志望する方は多くいます。しかし履歴書の志望動機欄に、給与が良いからや昼間は寝ていたいからといった本音をそのまま書いてしまうと、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまうリスクがあります。夜勤は体力的な負担が大きく生活リズムも不規則になるため、企業側は長く続けられるタフさと責任感を求めています。ここでは夜勤ならではのメリットをポジティブな志望動機に変換するテクニックと、製造、介護、ホテルなど職種別の具体的な例文について詳しく解説します。

夜勤の採用担当者が志望動機で最も重視する健康管理能力と継続性

夜勤の求人に応募する際、採用担当者が最も懸念しているのは、体調を崩してすぐに辞めてしまわないかという点です。昼夜逆転の生活は想像以上に体に負担がかかるため、体力に自信があることや、自己管理ができることをアピールするのは必須条件といえます。志望動機の中には、過去に夜勤の経験がある、あるいはスポーツ経験があり体力には自信があるといった根拠を盛り込むことで、採用担当者に安心感を与えることができます。また、通勤手段の確保も重要なポイントです。公共交通機関が動いていない時間帯の出退勤になる場合もあるため、車やバイクなどで確実に通勤できることを伝えると、信頼性が高まります。

稼ぎたいという本音を目標達成意欲に変換する書き方

夜勤を選ぶ最大の理由が深夜手当による高収入である場合、それをそのまま書くのは避けるのが賢明です。お金のためだけに働く人は、より条件の良い仕事があればすぐに転職してしまうと思われるからです。この場合は、稼ぎたいという意欲を目標達成への意欲に変換します。例えば、短期間で効率よく資金を貯めたい明確な目標がある、実力主義の現場で高い成果を出して評価されたいといった表現にします。目的意識を持って働く姿勢を示すことで、モチベーションの高い人材として評価されます。

日中の時間を活用したいという理由をスキルアップに結びつける

昼間の時間を有効に使いたいという理由も、書き方次第で好印象になります。単に遊ぶ時間が欲しいのではなく、資格取得のための勉強時間を確保したい、ダブルワークでスキルを広げたいといった前向きな理由であれば、計画性のある人物だと評価されます。また家庭の事情や子育てとの両立のために夜勤を選ぶ場合も、家族の協力体制が整っており業務に支障がないことを書き添えることで、責任感のある姿勢を伝えることができます。

製造業や軽作業の夜勤に応募する場合の志望動機例文

工場や倉庫の夜勤は、黙々と作業に集中できる環境が魅力です。集中力と持続力をアピールします。

例文

貴社の製造ラインにおける生産性の高さと、品質へのこだわりに魅力を感じ志望いたしました。私は以前より一つの作業に没頭し、高い集中力を維持して業務に取り組むことが得意です。夜勤という環境は、電話対応などの業務中断が少なく、より作業に集中できるため、私の性格に適していると考えております。体力には自信があり、昼夜の切り替えもスムーズに行えます。持ち前の集中力と持続力を活かし、夜間の生産目標達成に貢献したいと考えております。

介護職や看護職の夜勤専従に応募する場合の志望動機例文

医療・福祉の夜勤は、少人数で対応する責任の重さと、利用者様に寄り添う静かな時間をアピールします。

例文

日中の慌ただしい時間帯よりも、利用者様一人ひとりの状況に合わせてじっくりと向き合える夜間のケアにやりがいを感じ、夜勤専従を志望いたしました。前職でも夜勤業務を担当しており、緊急時の対応や少人数での連携には慣れております。貴施設の利用者様の安眠を守り、安心してお過ごしいただける環境を提供できるよう、責任感を持って業務に取り組みます。健康管理を徹底し、長く安定してシフトに貢献できるよう尽力いたします。

ホテルや警備の夜勤に応募する場合の志望動機例文

ホテルや警備の夜勤は、お客様や施設の安全を守る使命感が重要です。

例文

貴ホテルの、お客様に24時間変わらぬ上質なサービスを提供する姿勢に共感し志望いたしました。夜間のフロント業務は、お客様が安心してお休みになるための重要な役割であると認識しております。前職の警備業務で培った、深夜帯でも緊張感を保ち続ける集中力と、万が一のトラブルにも冷静に対処する判断力を活かし、お客様の安全と快適な滞在を支える一員として貢献したいと考えております。

夜勤の志望動機で避けるべきNG表現

夜勤の志望動機において避けるべきなのは、人と関わりたくないから、昼間に起きられないからといった消極的でルーズな理由です。夜勤であっても引き継ぎや報告など最低限のコミュニケーションは必要ですし、時間管理ができない人は信用されません。あくまで、夜勤という働き方が自分の能力を最大限に発揮できる環境であるというポジティブな論調で構成し、健康管理への配慮も忘れない誠実な履歴書を作成してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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