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履歴書の志望動機で成長したいという意欲は武器になるか。自分本位にならず採用担当者を納得させる書き方と例文

keireki0530
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転職活動において、自身の成長やスキルの向上を目的とすることは非常に前向きで健全な動機です。より高い専門性を身につけたい、仕事の幅を広げたい、新しい技術に挑戦したいといった意欲は、ビジネスパーソンとしての価値を高めるために不可欠な要素だからです。しかし履歴書の志望動機欄に単に成長したいからですと書くだけでは、採用担当者に自分本位な印象を与えてしまうリスクがあります。企業は応募者の成長のために採用するのではなく、自社の利益に貢献してもらうために採用を行うからです。ここでは成長したいという個人的な願望を、企業への貢献意欲というポジティブな志望動機に変換して伝えるための書き方と具体的な例文について解説します。

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成長したいを志望動機にする際に陥りやすい罠

成長したいという言葉は聞こえが良い一方で、使い方を間違えると採用担当者にネガティブな印象を与えてしまいます。最も避けるべきなのは、会社を学校のように捉えている姿勢が見えてしまうことです。勉強させてほしい、成長させてほしいという受け身のスタンスは、教育コストがかかるだけで利益を生まない人材と判断される可能性があります。また今の会社では成長できないという不満ばかりを並べてしまうと、環境のせいにする他責傾向があるのではないかと懸念されます。採用担当者が求めているのは、自ら学び成長し、その結果として会社に利益をもたらしてくれる人材です。したがって成長したいという動機は、あくまで会社に貢献するための手段であるというロジックで構成する必要があります。

自分の成長が企業の利益になることを論理的に説明する

成長意欲を効果的な志望動機にするためには、自分の成長と企業の利益をリンクさせることが重要です。私は成長したいですという主張だけでは一方通行ですが、私が成長することで御社のこのような課題を解決できますと伝えれば、それは立派な提案になります。例えば営業職であれば、より高度な提案力を身につけることで、御社の新規顧客開拓を加速させたいといった具合です。専門職であれば、最新技術を習得することで、御社のサービス開発のスピードと品質を向上させたいと伝えます。このように、成長の先にある貢献(ギブ)を具体的にイメージさせることで、採用担当者はあなたを採用するメリットを感じることができます。

現職では実現できない理由と応募先企業を選んだ理由の整合性

なぜ今の会社ではなく、その会社でなければならないのかという理由も、成長意欲を語る上で欠かせない要素です。ここでは現職の批判をするのではなく、構造的な要因や事業フェーズの違いを挙げるのが賢明です。例えば現職では扱っている商材が限定的でお客様の課題を根本から解決できないが、幅広いソリューションを持つ貴社であればそれが実現できるといった論法です。今の環境でやりきった経験があるからこそ、次のステージが必要なのだという必然性を持たせることで、志望動機に深みが生まれます。そしてその次のステージとして、なぜ他社ではなくその会社でなければならないのかを、企業研究に基づいた独自の強みと結びつけて説明します。

専門性を高めるスペシャリスト志向の志望動機例文

自身の専門スキルをより高めたい、より難易度の高い案件に挑戦したいというスペシャリスト志向の場合の例文です。

前職ではシステムエンジニアとして5年間、主に金融機関向けの基幹システム開発に従事してまいりました。安定稼働を最優先とする環境で、正確で緻密な設計スキルを磨いてまいりましたが、今後はより最新技術を活用した攻めのシステム開発に挑戦し、エンジニアとしての技術幅を広げたいと考えるようになりました。貴社はAIやクラウド技術を活用した新規サービス開発に積極的であり、技術で社会課題を解決するという姿勢に強く惹かれ志望いたしました。前職で培った堅実な設計能力を土台にしつつ、貴社の先進的な環境で新しい技術を習得し、即戦力として高品質なサービス開発に貢献したいと考えております。

マネジメントや仕事の幅を広げるゼネラリスト志向の志望動機例文

プレイヤーとしての実績を積み、今後はチームを率いる立場になりたい、あるいは業務範囲を広げたいという場合の例文です。

現職では法人営業として、個人の売上目標を3年連続で達成し、営業手法の改善にも取り組んでまいりました。後輩の指導を行う中で、チーム全体で成果を最大化することに大きなやりがいを感じるようになり、マネジメント職へのキャリアアップを強く希望するようになりました。しかし現職の組織構造上、ポストに空きがなく挑戦の機会が限られているため、若手からリーダーへの登用を積極的に行っている貴社を志望いたしました。貴社の成果主義の環境下で、これまでの営業スキルとリーダーシップを発揮し、チームの目標達成と組織の拡大に貢献したいと考えております。

未経験分野への挑戦を通じて成長を目指す場合の例文

全く新しい職種や業界へ挑戦し、新たなスキルを身につけたい場合の例文です。

前職では事務職として、正確なデータ入力や資料作成を通じて営業部門をサポートしてまいりました。その中で単に数字を管理するだけでなく、その数字がどのように生み出されるのか、ビジネスの最前線に関わりたいという思いが強くなり、営業職への転身を決意いたしました。貴社の顧客第一主義という理念は、私が事務職時代に心がけていた相手の立場に立つという姿勢と通じるものがあります。未経験ではありますが、事務職で培った正確性と業務管理能力を活かしつつ、営業スキルをいち早く習得し、貴社の売上拡大に貢献できる人材へと成長したいと考えております。

常に能動的な姿勢で書くことが採用への近道になります

成長したいという思いを志望動機にする際は、学びたいという言葉よりも、身につけたい、発揮したいという能動的な言葉を選ぶことが大切です。企業はあなたの学校ではありません。自ら機会を創り出し、その環境で得た力を会社に還元するというギブアンドテイクの精神を忘れないでください。自分自身のキャリアビジョンと企業の方向性が合致していることを論理的に伝え、採用担当者にこの人を採用すれば会社が成長しそうだと思わせる志望動機を作成することで、書類選考の通過率は格段に高まります。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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