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履歴書と面接で志望動機が違うのはNG?一貫性を保ちつつ深掘りする話し方の極意

keireki0530
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書類選考を通過し、いざ面接へと進む段階になると、多くの転職者が直面する悩みがあります。それは「履歴書に書いた志望動機を、面接でどう話すべきか」という点です。履歴書と全く同じことを言えば「芸がない」「丸暗記だ」と思われるのではないか、かといって違うことを言えば「一貫性がない」「嘘をついている」と判断されるのではないかと、不安は尽きません。面接は書類の確認作業ではなく、あなたという人物をより深く知るための対話の場です。ここでは履歴書と面接における志望動機の関係性を正しく理解し、面接官に納得感と熱意を与えるための「違い」の出し方について詳しく解説します。

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履歴書と面接で志望動機が「全く違う」のは避けるべき絶対のルール

まず結論から申し上げますと、履歴書に書いた志望動機と、面接で話す志望動機の「軸(核となる理由)」が全く違うものになることは避けなければなりません。例えば、履歴書には「貴社の事業内容と将来性に惹かれた」と書いているのに、面接で「福利厚生が充実しているからです」や「家から近いからです」と話してしまえば、面接官はどちらが本音なのか分からなくなり、不信感を抱きます。履歴書はあくまで応募者の概要を伝えるプレゼンテーション資料であり、面接はその内容が真実であることを証明するための場であると捉えてください。したがって、話す内容の方向性は履歴書と一致させることが信頼獲得の第一歩となります。

面接では「同じ内容」を話すのではなく「解像度」を上げる

軸は同じであるべきですが、履歴書に書いてある文章を一字一句違わずに暗唱することも推奨されません。面接官はすでに履歴書を読んでいるため、同じ情報を繰り返されても新たな発見がなく、コミュニケーション能力が低いと判断される可能性があるからです。面接で求められるのは、履歴書の行間に隠された具体的なエピソードや、その時のあなたの感情です。履歴書が「要約(あらすじ)」だとしたら、面接での回答は「本編(詳細)」にあたります。文字数制限のためにカットせざるを得なかった具体的な背景や、なぜそう思ったのかという原体験を肉付けして話すことで、志望動機に立体感と説得力が生まれます。

履歴書とは違う切り口で話したい場合に使えるテクニック

もし、履歴書に書いたこと以外にも伝えたい魅力的な理由がある場合は、「履歴書には書ききれませんでしたが」という前置き言葉(クッション言葉)を活用するのが有効です。例えば、「履歴書には御社の事業内容への共感を記載いたしましたが、実は御社の社員インタビューを拝見し、チームワークを重視する働き方にも強く惹かれておりました」といったように、別の角度からの魅力を追加情報として伝えます。これにより、履歴書の内容と矛盾することなく、「多角的な視点で企業研究を行っている熱心な応募者」というポジティブな印象を与えることができます。メインの理由は履歴書通りにしつつ、サブの理由を口頭で補足するという構成は非常にスマートなアピール方法です。

企業研究が進んで志望動機が変わった場合の対処法

書類選考から面接までの間に企業研究が進み、より魅力的な志望理由が見つかったり、考えが変わったりすることもあるでしょう。その場合、履歴書と違うことを話すのは問題ありませんが、なぜ変わったのかという経緯を説明する必要があります。「応募時は〇〇に魅力を感じておりましたが、御社の説明会に参加し、〇〇という側面に触れたことで、現在は〇〇の分野で貢献したいという思いがより強くなりました」と伝えます。情報収集を通じて志望度が深まったというプロセスを示すことで、変化をポジティブな成長として受け取ってもらうことができます。

【実例】履歴書の内容を面接用に深掘りした回答

履歴書の内容をベースにしつつ、面接でより深く伝えるための変換例を紹介します。

履歴書の記述(要約)

「貴社の顧客第一主義を掲げ、長期的な信頼関係を構築する営業スタイルに共感し志望いたしました。前職のルート営業で培ったヒアリング能力を活かし、貴社の事業拡大に貢献したいと考えております。」

面接での回答(深掘り)

「履歴書にも記載いたしましたが、御社の『売るも喜び、買うも喜び』という顧客第一の理念に強く共感したことが一番の理由です。実は前職では効率を優先するあまり、お客様の本当に困っている課題に時間を割けないことに葛藤を感じる場面が多々ありました。御社のサービスであれば、お客様とじっくり向き合い、本質的な課題解決ができると考えました。前職で培った、相手の懐に入り込むヒアリング能力を活かし、御社のお客様と長く深い信頼関係を築いていきたいと考えております。」

このように、履歴書の内容(結論)を維持しつつ、なぜそう思ったのかという「背景(葛藤や原体験)」を言葉にして加えることで、あなただけが語れる独自性のある志望動機になります。履歴書と面接が一貫したストーリーとなるよう準備し、自信を持って本番に臨んでください。

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キャリアアドバイザー
人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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