履歴書の志望動機は短くても受かる!採用担当者に響く簡潔な例文と書き方のコツ
転職活動において、履歴書の志望動機欄を埋める作業は多くの求職者にとって悩みの種です。「熱意を伝えようとすると長くなりすぎてまとまらない」「逆に要点だけ書こうとすると1、2行で終わってしまい空白が目立つ」といった経験はないでしょうか。
実は、志望動機は長ければ良いというものではありません。採用担当者は限られた時間で多くの書類に目を通すため、**「短くても要点がまとまっている文章」**は、論理的思考力やプレゼンテーション能力が高いと評価されることがあります。
ここでは、履歴書の志望動機をあえて短く、かつ効果的にまとめるための書き方と、職種別の具体的な例文について解説します。
志望動機が短くても「採用される」理由
「志望動機は枠の8割以上埋めるべき」という通説がありますが、これは「中身のないスカスカな状態」を避けるためです。以下の条件を満たしていれば、短い文章でも十分に評価されます。
1. 履歴書の記入欄が小さい場合
市販の履歴書や企業指定のフォーマットによっては、志望動機欄が数行しかない場合があります。この場合、小さな文字でびっしりと詰め込むよりも、読みやすい文字サイズで簡潔にまとめる方が「読み手への配慮」として好印象です。
2. 要点が凝縮されている場合
ダラダラと長いだけの文章よりも、結論と根拠が明確な短文の方が、ビジネススキル(要約力)が高いと判断されます。
3. 職務経歴書や面接で詳細を話す前提の場合
履歴書はあくまで「見出し(概要)」と捉え、詳細は職務経歴書の自己PR欄や面接で熱く語るという戦略も有効です。
短い文章で熱意を伝える「3段構成」の鉄則
短い文字数(100文字〜200文字程度)で説得力を持たせるためには、無駄を削ぎ落とし、以下の3要素を接続詞でスムーズに繋げる構成にします。
- 結論(志望理由):なぜその会社なのか(企業の魅力)
- 根拠(強み):自分の経験がどう活きるか(ポータブルスキル)
- 結び(貢献):入社後どうなりたいか(意欲)
【基本の型】
「貴社の〇〇という事業方針に惹かれ志望しました(結論)。前職の〇〇の経験を活かせると確信しています(根拠)。即戦力として貴社の〇〇に貢献したいです(結び)。」
【職種・ケース別】そのまま使える短い志望動機 例文集
ここでは、要点を押さえた短い志望動機の例文を紹介します。ご自身の状況に合わせてアレンジしてください。
1. 事務職の志望動機(短文)
貴社の業務効率化を推進し、社員が働きやすい環境を作る姿勢に共感し志望いたしました。前職での営業事務経験で培った正確なデータ入力とPCスキルを活かし、貴社のバックオフィス業務を支える即戦力として貢献したいと考えております。(112文字)
2. 営業職の志望動機(短文)
顧客の課題解決を最優先とする貴社の営業スタイルに魅力を感じました。前職で培ったヒアリング能力と提案力を活かし、早期に顧客との信頼関係を構築することで、貴社の売上拡大に即戦力として貢献したく志望いたしました。(105文字)
3. 接客・販売職の志望動機(短文)
貴店の温かい接客と地域に愛される店作りに感銘を受け志望いたしました。飲食店でのホール経験で培った観察力とおもてなしの心を活かし、お客様の満足度向上に尽力し、貴店のファンを増やすことに貢献いたします。(98文字)
4. 未経験職種への志望動機(短文)
未経験からプロを育成する貴社の環境と、チームワークを重視する社風に惹かれました。前職の販売職で培ったコミュニケーション能力を活かして業務に取り組み、新しい知識を貪欲に吸収し、早期に戦力となるべく努力いたします。(106文字)
5. パート・アルバイトから正社員を目指す場合の志望動機(短文)
貴社の「実力主義」を掲げる社風に惹かれ志望いたしました。これまではアルバイトとして店舗運営に携わってまいりましたが、今後は正社員としてより責任ある業務に挑戦し、培った現場対応力を活かして貴社の利益に貢献したいと考えております。(114文字)
文章を短くするための「削ぎ落とし」テクニック
どうしても文章が長くなってしまう場合は、以下のポイントを見直して文字数を調整しましょう。
1. 「〜だと思いました」「〜と考えております」を言い切る
- ×「貢献したいと考えております。」(13文字)
- ○「貢献いたします。」(7文字)意志の強さを出しつつ、文字数を節約できます。
2. 抽象的な定型文をカットする
- ×「貴社の経営理念に深く共感いたしました。」
- ○「貴社の〇〇という理念に惹かれ」具体性のない挨拶のような文章はカットし、具体的なキーワードに置き換えます。
3. 接続詞を減らす
- 「また、〜」「そして、〜」文脈が通じるのであれば、接続詞は削除しても問題ありません。
まとめ
履歴書の志望動機は、短くても「なぜその会社か」「何ができるか」が明確であれば、採用担当者の心に響きます。無理に枠を埋めるために冗長な文章を書くよりも、一語一語を吟味した密度の高い短文を作成し、あなたのビジネスセンスと熱意をアピールしてください。





