ゲーム業界への転職を成功させる履歴書志望動機の書き方と職種別例文集
ゲーム業界は、クリエイティブな仕事への憧れや、好きなことを仕事にしたいという熱意を持つ多くの求職者が集まる人気の業界です。しかし、人気があるゆえに競争率は高く、単にゲームが好きだから、御社の作品のファンだからという理由だけでは、書類選考を通過することは困難です。採用担当者は、応募者がファンとしてではなく、ビジネスパーソンとして自社にどのような利益をもたらしてくれるのかをシビアに見極めています。ここでは、ゲーム業界への転職を目指す方が書類選考を確実に通過するために知っておくべき志望動機の書き方と、職種や経験に合わせた具体的な例文について詳しく解説します。
ゲーム会社が履歴書の志望動機で求めている3つの要素
ゲーム業界の採用選考において、採用担当者が志望動機から読み取りたいことは明確です。クリエイティブな感性も大切ですが、それ以上にビジネスとしての適性が問われます。
まず一つ目は、消費者目線ではなく提供者目線を持っているかです。ゲームが好きという気持ちは大切ですが、それはあくまでユーザーとしての感想に過ぎません。作り手として、またはサービスを提供する側として、どのようにユーザーを楽しませたいのか、どうやって売上に貢献したいのかという視点が必要です。
二つ目は、なぜその会社でなければならないのかという必然性です。ゲーム会社と一口に言っても、コンシューマーゲーム、ソーシャルゲーム、アーケードゲームなど多岐にわたります。その会社が得意とするジャンルや企業文化を理解し、自分のスキルや志向性がマッチしていることを論理的に説明する必要があります。
三つ目は、チームでモノづくりをするための協調性です。ゲーム開発は一人では完結しません。プランナー、デザイナー、プログラマーなど多くの職種が連携してプロジェクトを進めます。独りよがりなこだわりではなく、チームの一員として円滑に業務を進められるコミュニケーション能力があるかどうかも、文章の端々からチェックされています。
ファン心理をビジネスへの貢献意欲に変換するテクニック
多くの応募者が陥りやすいのが、志望動機がファンレターになってしまうことです。昔から御社の作品が好きで、全シリーズプレイしていますといった内容は、面接のアイスブレイクとしては有効ですが、志望動機の核としては弱すぎます。これを採用される志望動機に変えるためには、好きという感情を貢献意欲に変換する作業が必要です。
例えば、御社の作品に感動したという経験は、その感動体験を、今度は私が作り手となって世界中のユーザーに届けたいという使命感に変換します。また、ゲームに救われたという経験は、エンターテインメントを通じて人々の心を豊かにする事業に貢献したいという社会的な意義に変換します。自分が受け取った価値を、今度は自分が他者に提供したいというギブの精神を示すことで、プロフェッショナルとしての覚悟が伝わります。
【職種別】採用担当者に響く志望動機の書き方と例文
ゲーム業界は職種によって求められる資質が異なります。それぞれの職種に合わせたアピールポイントを盛り込むことが重要です。
ゲームプランナー(企画職)の志望動機例文
プランナーには、アイデアを形にする論理的思考力と、数字への意識が求められます。
貴社がリリースされている〇〇というタイトルの、ユーザーの没入感を高める独自のゲームシステムと、長期的な運営を見据えたイベント設計の緻密さに感銘を受け、志望いたしました。前職ではWebサービスのディレクターとして、ユーザー行動の分析に基づいたUI改善やキャンペーン企画を行い、継続率を向上させてまいりました。ゲーム業界は未経験ですが、数値に基づいた論理的な企画立案能力と、チームを巻き込んでプロジェクトを推進する力を活かし、貴社の新規タイトルのヒットに貢献したいと考えております。
ゲームプログラマー(エンジニア)の志望動機例文
エンジニアには、技術力はもちろんのこと、新しい技術をキャッチアップする探究心が求められます。
貴社が開発において最新の技術を積極的に導入し、常にコンソールゲームの限界に挑戦されている姿勢に強く惹かれ、志望いたしました。私は現在、SIerにて業務システムの開発に従事しておりますが、個人的にUnityを用いたゲーム制作を行っており、技術で面白さを表現することに強いやりがいを感じております。前職で培った堅牢な設計スキルと、新しい技術への貪欲な学習意欲を活かし、貴社の開発チームの一員として、安定かつ高品質なプログラムの実装に貢献したいと考えております。
2D・3Dデザイナー(クリエイター)の志望動機例文
デザイナーは、ポートフォリオ(作品集)が重要ですが、志望動機ではその会社の世界観への理解度を示します。
貴社の作品が持つ、重厚でリアリティのある世界観と、キャラクターの細部までこだわり抜かれたデザインに魅力を感じ、志望いたしました。現職では遊技機の映像制作に携わっており、3Dモデリングからモーション作成までを担当しております。限られた容量の中で最大限の演出効果を出す工夫を重ねてまいりました。この経験を活かし、貴社のゲームにおいても、ユーザーの心を掴む魅力的なビジュアル作りと、開発効率を意識したデータ作成に即戦力として貢献したいと強く願っております。
バックオフィス(事務・営業など)の志望動機例文
制作以外の職種では、クリエイターを支えるサポート能力や、業界への理解をアピールします。
世界中に感動を届ける貴社のゲーム事業を、バックオフィスから支える仕事に携わりたいと考え、経理職を志望いたしました。前職ではIT企業の経理部門にて、プロジェクトごとの原価管理や決算業務を担当しておりました。変化の速い業界において、正確かつスピーディーな処理を行うことはもちろん、クリエイターの方々が制作に集中できる環境を整えることが私の役割であると認識しております。縁の下の力持ちとして、貴社のさらなる成長に貢献できるよう尽力いたします。
志望動機で避けるべきNG表現と注意点
ゲーム会社の志望動機において避けるべきなのは、自分の作りたいものだけを主張することです。私はこういうゲームが作りたいんですという主張が強すぎると、会社の方向性と合わなかった場合に扱いにくい人材だと判断されてしまいます。まずは会社のプロジェクトに貢献するという姿勢を見せることが大切です。
また、前の会社はつまらない仕事ばかりだったからといったネガティブな退職理由も避けるべきです。ゲーム開発は地味な作業の連続であり、デバッグや修正作業など、クリエイティブとは程遠い業務も多々あります。仕事の厳しさを理解していないと思われるような表現は控え、どのような業務であっても粘り強く取り組む姿勢を履歴書で表現してください。





