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合同説明会で「採用したい」と思わせる志望動機の書き方と、具体的な例文

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合同企業説明会(合説)は、思いがけない企業との出会いや、Webサイトだけでは分からないリアルな情報を得られる貴重な場です。しかし、いざその企業へ応募しようと履歴書に向かったとき、「説明会に参加したことをどう書けばいいのか?」「ただ話を聞いただけと思われないか?」と悩む方は少なくありません。

採用担当者は、説明会に来てくれたこと自体は嬉しく思いますが、それだけで採用を決めるわけではありません。重要なのは、そこで「何を感じ、なぜ自社を選んだのか」という納得感です。

この記事では、合同説明会での出会いを「採用したい」と思わせる強力な志望動機に変えるための書き方と、具体的な例文について解説します。

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合同説明会からの応募が「有利」になる理由

まず自信を持っていただきたいのは、合同説明会を経由しての応募は、Webだけの応募よりも志望動機に「深み」が出しやすいという点です。

  1. 一次情報の強み: 「社員から直接聞いた話」は、誰でも書けるネット情報よりも説得力があります。
  2. 行動力の証明: わざわざ会場に足を運んだという事実は、転職への意欲の裏付けになります。
  3. 社風とのマッチング: 「実際に社員の雰囲気を見て自分に合うと思った」という動機は、入社後の定着率を重視する企業にとって安心材料になります。

これらを活かし、「たまたまブースに座った」のではなく、「話を聞いて、この会社でなければならない理由が見つかった」というストーリーに仕上げることが重要です。

「とりあえず聞いた」と思われないためのNGパターン

書き方に入る前に、評価を下げてしまう「受け身」な志望動機の例を知っておきましょう。

  • 「貴社のブースが賑わっていたので」→ 主体性がなく、流されやすい印象を与えます。
  • 「雰囲気が良さそうだったので」→ 具体性に欠け、仕事の厳しさを理解していないと思われるリスクがあります。
  • 「勉強になりました」→ 企業は学校ではありません。「学び」ではなく「貢献」の視点が必要です。

採用担当者に響く志望動機の構成【3ステップ】

合同説明会をきっかけにする場合は、以下の3段構成で文章を組み立てると、論理的で熱意が伝わりやすくなります。

1. きっかけ(参加の事実)

冒頭で、いつ、どの合同説明会で貴社に出会ったかを簡潔に述べます。

  • 「〇月〇日に開催された合同企業説明会にて、貴社のブースを訪問いたしました。」

2. 発見と共感(独自のエピソード)

説明会で「誰の」「どんな話」に心を動かされたのかを具体的に書きます。ここが差別化のポイントです。

  • 「担当の〇〇様より、新規事業における苦労とそれを乗り越えたチームワークのお話を伺い、その熱い姿勢に強く惹かれました。」
  • 「Webサイトでは拝見していた事業内容ですが、現場の方から具体的な顧客の声を伺い、社会貢献性の高さを肌で感じました。」

3. 接続と決意(貢献意欲)

その発見が、自分のキャリアや強みとどう結びつくのかを伝え、入社への意欲で締めます。

  • 「私もそのようなプロ意識の高い環境で、前職の営業経験を活かして貢献したいと強く決意いたしました。」

【ケース別】合同説明会をフックにした志望動機 例文

ケース1:社員の熱意や人柄に惹かれた場合

(営業職やチームワークを重視する職種向け)

〇月〇日の合同企業説明会にて貴社のブースを訪問し、営業部の〇〇様よりお話を伺いました。その際、単に自社の良い点だけでなく、仕事の厳しさや現在抱えている課題についても真摯に語ってくださった姿勢に、深い信頼と魅力を感じました。

特に「社員全員が経営者視点を持つ」という言葉に感銘を受け、私もそのような熱気ある環境で働きたいと強く思いました。前職で培った課題解決型の営業スキルを活かし、貴社の掲げる目標達成に向けて、即戦力として貢献したいと考えております。

ケース2:事業内容の将来性・独自性に惹かれた場合

(企画職、エンジニア、専門職向け)

先日の合同説明会にて、貴社のプレゼンテーションを拝聴し、今後展開される〇〇事業の戦略に大きな可能性を感じ、志望いたしました。

Webサイトを拝見した段階では理解しきれなかった技術的な優位性について、開発担当の方から直接「現場の声」として伺うことができ、貴社の技術力が業界の課題を根本から解決できるものだと確信いたしました。

前職のエンジニアとしての経験と知識を活かし、貴社の技術革新の一翼を担う存在として、事業の拡大に尽力いたします。

ケース3:異業種だが、共通点を見つけた場合

(未経験職種へのキャリアチェンジ向け)

合同説明会にて貴社のブースに立ち寄らせていただいた際、「異業種からの転職者が多数活躍している」というお話を伺い、大変興味を持ちました。

特に、私が現職の販売業で大切にしている「顧客の潜在ニーズを汲み取る力」が、貴社のカスタマーサクセス職においても重要視されていると知り、自身の経験が活かせると確信いたしました。

未経験の業界ではありますが、説明会で感じた風通しの良さと、社員の方々の成長意欲の高さに惹かれ、貴社で新しいキャリアを築き上げたいと強く志望しております。

さらに評価を高めるための「ひと工夫」

  • 担当者の名前を出す説明会で話をしてくれた社員の名前が分かる場合は、「〇〇様のお話に~」と具体名を出すと効果的です。「しっかりと話を聞いていた」という証明になり、社内で「〇〇さんの話を聞いた応募者が来た」と話題になる可能性もあります。
  • その後の行動を付け足す「説明会でお話を伺った後、貴社の店舗(または製品)を実際に拝見し~」と、説明会をきっかけにさらに行動を起こしたことを伝えると、志望度の高さが際立ちます。

合同説明会は、企業との「お見合い」の場です。そこで感じた直感や感動を、ビジネスライクな言葉に変換して伝えることで、あなただけの説得力ある志望動機を作成してください。

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人材会社で15年間、転職・中途採用市場における営業職・企画職・調査職の仕事を経験。
社団法人人材サービス産業協議会「転職賃金相場」研究会の元メンバー
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